技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方

ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方

~業務分野別の実験データの電子的な移し方・残し方 | CSV | 電子署名・監査証跡 | クラウド化 | ELNでの情報管理 | AI活用を見据えて | 具体的運用例 | 電子実験ノートでの信頼性確保 …~
オンライン 開催

2022年9月7日に配信開始を予定しております。

開催日

  • 2022年9月7日(水) 10時30分 2022年9月20日(火) 16時30分

修得知識

  • 国内外の製薬企業を中心とした最新の研究情報管理体制の事例
  • 目覚ましい進展をとげている電子的な情報管理システムの概要と利点
  • 製造系企業が遵守すべき、近年変化しつつあるコンプライアンス絡みの要件
  • 研究や生産に関わる情報管理体制に課題を感じている組織にとって、改善の方向性の要点と、実施に向けて遭遇することが想定される課題
  • AIの活用を見据えた電子情報管理

プログラム

 製薬企業研究所における電子実験ノート (ELN) や研究機器データ管理システム (SDMS) の活用を通した研究情報管理体制の構築と運用に携わってきた経験と事例を基に、研究や生産活動における情報管理体制に求められる姿、電子的ツールを用いることによる利点、運用における紙と電子の根本的な違い、AIの活用を見据えての情報管理によるDX (Digital Transformation) の進め方、さらにはその選定や導入において想定される課題等を紹介する。

  1. 研究・生産情報を管理する必要性
    1. 情報を管理する目的
    2. 研究・生産記録の管理がなぜ重要か
    3. 研究不正を防止するには
  2. 情報管理における電子化の重要性
    1. 研究・生産情報管理における電子化の流れ
    2. 電子化によるData Integrity対応
    3. 電子システムを活用するメリット
  3. 電子情報管理システムの種類
    1. 電子情報管理システムの種類と位置付け
      • 電子実験ノートシステム
      • 研究機器データ管理システム
      • 試験依頼兼情報管理システム
      • 試薬管理システム
    2. 電子情報管理システムにおける共通の要件
    3. バリデーションの進め方
  4. 電子署名・監査証跡
    1. 電子署名、監査証跡とは
    2. 電子署名の構成の差に基づくシステム内で起こる課題と対応策
    3. 特許の観点での電子署名の位置づけ
  5. 電子実験ノート展開の歴史
    1. 電子実験ノート発生の経緯
    2. 展開を加速させた要因
    3. 昨今の動向
  6. 化学系電子実験ノートの使われ方
    1. 化学系研究者の電子実験ノートの使い方
    2. 当該研究者に歓迎される各種有用機能
    3. 社内化合物法規制照合機能
    4. 実際の運用事例
  7. 分析業務、品質管理、安全性試験部門にとっての試験情報管理システム
    1. 業務の形態や背景の違いによる活用における利点
    2. 当該部門における情報管理環境の動向
  8. 特性評価系研究者にとっての電子実験ノート
    1. 展開に課題を生じさせる背景の活動形態別解析
    2. 活用に向けた対策
  9. 測定機器データの保全管理
    1. 各種測定機器が発行するデータの集中管理の方策
    2. システム化による利点
    3. 導入障壁の解決事例
      • データ管理意識の部門による温度差
      • 導入によるROIの検討
      • 導入を決断させるドライビングフォースの設定
    4. 導入後の作業者の意識変化
  10. クラウド系システムの出現
    1. オンプレミスとクラウドの差
    2. 信頼性対応におけるクラウドの位置づけ
    3. クラウド (パブリック) が適する活用形態
    4. クラウドシステムによる恩恵
  11. 電子的な情報管理体制がもたらすもの
    1. 電子実験ノートを運用してみてわかったこと
    2. ドキュメントカテゴリーに応じた連携を意識した環境
  12. AIの活用を見据えた電子情報管理
    1. AIに期待されているもの
    2. AIがデータを活用できるようにしておくには
  13. 電子情報管理システムの導入・展開における課題と対応策
    1. 要求仕様の設定
    2. プロジェクトを進める体制
    3. 役割分担
    4. 標準化/共通化
    5. 運用体制における監視の重要性
    6. 紙と電子の違いに対する理解
    7. 電子管理体制構築におけるよくある落とし穴題
  14. 電子情報管理によるDXの進め方
    • 質疑応答

主催者より

 企業・研究機関・大学において、実験ノートは紙の実験ノートから電子ノート (ELN: Electronic Lab Notebook) へ移行しつつあります。特に、有機化学・合成研究系の分野においては、ELNは既に多くの企業で導入されています。さらに生物系の実験記録と実験データもELNに移行し、その一元管理をする流れがあります。しかし、電子システム導入において過去に多くの組織が陥った「落とし穴」があり、新たなシステムを導入する場合に、他社、他施設が陥ったことの轍を踏むことは賢い方法とは言えません。
 本セミナーでは電子実験ノートの導入、運用管理に関して、問題点を先読みし、その解決法を伝授します。そのノウハウや失敗事例を学ぶことが、トラブルなく快適な電子ノート環境を構築することにつながります。

講師

  • 島本 哲男
    ラボコンサルテーション 株式会社
    代表取締役

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,200円 (税別) / 37,620円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,200円(税別) / 37,620円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 後日(開催終了後から10日以内を目途)に、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2022年9月7日から10日営業日です。ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/15 体外診断用医薬品における承認申請書作成ノウハウおよびPMDA相談のポイント オンライン
2025/1/16 スプレッドシートの合理的バリデーションとデータインテグリティ管理・運用の具体的ポイント オンライン
2025/1/16 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2025/1/17 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/17 実験の実務 (4日間コース) オンライン
2025/1/17 実験の実務: 実験条件・パラメーターの考え方と結果解釈 オンライン
2025/1/17 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/17 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文ライティング入門 オンライン
2025/1/20 研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動 (基本理論編 & 実践編) オンライン
2025/1/20 研究開発部門が行うべきマーケティングの知識と活動 (基本理論編) オンライン
2025/1/20 GMP業務の前に最低限知るべき12の重要事項 オンライン
2025/1/21 不具合発生の可能性を予測し、未然に原因を排除するための変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) 東京都 オンライン
2025/1/21 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/21 相場観をふまえた医薬品ライセンス契約とライセンスフィー設定の課題 オンライン
2025/1/21 生成AIの社内構築と導入・普及・活用の実際 オンライン
2025/1/21 MTシステム (MT法) の基礎および異常検知・異常モニタリング・予防保全技術入門 オンライン
2025/1/21 生成AIの知財業務への適用と特許出願実務・データ分析の実践 オンライン
2025/1/22 高効率を目的としたGVPにおける情報収集と自己点検、教育訓練 オンライン
2025/1/22 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/22 無菌医薬品の滅菌選択順位の考え方と無菌性保証における無菌試験の限界、並びにパラメトリックリリースの推奨 オンライン

関連する出版物

発行年月
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/12/8 最新のCSV動向および21 Part 11も視野に入れたFDA査察対応方法
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点