技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ウイルスの変異と免疫測定法

ウイルスの変異と免疫測定法

~新型コロナウイルスのタンパク質へ薬剤が取り込まれる仕組みを解明 / 感染力が増強するメカニズムを知り、今後の変異株に備える技術~
オンライン 開催

開催日

  • 2022年8月2日(火) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部 感染力の増強のメカニズム

- 新型コロナウイルスはなぜ変異するのか –

(2022年8月2日 10:00〜12:00)

新型コロナウイルスは次々と変異して、世界的な蔓延を繰り返している。ウイルスは生物ではないので意思は持っていないが、一般に感染力の増強、中和抗体からの逃避、複製スピードの促進の方向へ変異していく。新型コロナウイルスも例外ではない。ウイルスの変異には規則性があるのか、予測できるのか、など疑問はつきない。 本講演では新型コロナウイルスが、なぜ、どのように変異していくのかについて考え、私たちの研究室で実施している変異ウイルスへの対策についてもご紹介したい。 (ウイルスはなぜ変異するのか、そのメカニズムを説明します。)
  • 武漢のコウモリからヒトへどのように感染したのか
  • ヒトからヒトへ感染する過程で出現する変異ウイルスについて
  • ヒトから動物へ感染する過程で出現する変異ウイルスについて
  • 具体的なポイントとして…
    • 変異するために必要な要素はなにか
    • 変異に対してどのような対応が必要か
    • 変異を起こさないための方法はあるのか

第2部 タンパク質を検出するための、イムノクロマトグラフィーの技術

(2022年8月2日 13:00〜14:45)

 イムノクロマトグラフィーは抗原抗体反応を利用したイムノアッセイ (immunoassay,免疫測定法) の一種です。抗原抗体反応は極めて特異的であり、比較的低分子の化合物からタンパク質や核酸といった高分子化合物まで、多くの化合物を分析対象とすることができるため、医療、バイオ、食品、環境といった様々な分野で広く利用されています。
 本講演では、イムノクロマトグラフィーによるタンパク質検出の原理と実用化例について解説します。

  1. イムノクロマトグラフィーとは
    • 特徴
    • デバイスの構成
    • サンドイッチ法と競合法の原理
  2. イムノクロマトグラフィーによるタンパク質の検査
    • 食物アレルギーと食物アレルゲン検査について
    • 食品中食物アレルゲンの抽出
    • 食物アレルゲンイムノクロマトグラフィーの構築
  3. イムノクロマトグラフィーの発展

第3部 分子動力学シミュレーションで見る新型コロナウイルスのRNAを複製するタンパク質とその阻害薬

(2022年8月2日 15:00〜17:00)

 分子動力学シミュレーションとは計算物理学の手法を用いて原子や分子の運動を解明する研究手法です。
 本講演では、その応用例として新型コロナウイルスのRNAを複製するタンパク質であるRNAポリメラーゼを取り上げます。RNAポリメラーゼの運動や、そこにレムデシビルおよびファビピラビル (商品名アビガン) という薬剤が取り込まれる過程を解明した最近のシミュレーション研究について説明します。RNAポリメラーゼに薬剤が取り込まれる過程についてはRNAポリメラーゼのリジン残基があたかもバケツリレーのように薬剤を結合サイトに輸送する様子が観察されています。これはRNAポリメラーゼが効率的にRNAを複製するためにも使われており、受講者の皆様にも興味深い機能だと思われます。

  1. 分子動力学シミュレーションとは
    • 分子動力学シミュレーションの概要
    • 分子動力学シミュレーションの例
  2. タンパク質とは
  3. 新型コロナウイルスの増殖機構
  4. 新型コロナウイルスのRNAを複製するタンパク質:RNAポリメラーゼ
    • RNAポリメラーゼの分子動力学シミュレーション
    • RNAポリメラーゼに薬剤が取り込まれる過程における分子動力学シミュレーション

講師

  • 水谷 哲也
    東京農工大学 農学部附属感染症未来疫学研究センター
    センター長, 教授
  • 杉田 慶
    株式会社 森永生科学研究所
  • 奥村 久士
    自然科学研究機構 生命創成探究センター
    准教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/6 OOS/OOTの正しい理解と判断のポイント オンライン
2024/11/6 FDAから製造所認証を得るための査察対応ポイント オンライン
2024/11/6 GMP・DIガイドラインに沿った製造/試験記録の作成・運用とその監査 オンライン
2024/11/6 生物薬品 (バイオテクノロジー応用医薬品等) におけるCMC開発戦略と開発ステージに応じた対応 オンライン
2024/11/6 バイオ/抗体医薬品における品質試験/安定性試験と品質規格設定のポイント オンライン
2024/11/6 バイオ医薬品原薬工場建設プロセスおよびバリデーションのポイント オンライン
2024/11/6 医薬品中の元素不純物分析のデータ試験・管理及びPMDA等の対応ポイント オンライン
2024/11/7 変形性関節症の病態/治療・診断技術の現状と臨床現場が望む新薬像 オンライン
2024/11/8 情報不足な開発初期段階において医薬品の事業性評価を適切に進める為のデータ活用と売上予測の方法 オンライン
2024/11/11 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2024/11/11 電子化/MES・LIMS導入・連携コース (全2コース) オンライン
2024/11/12 ICH M7変異原性不純物/ニトロソアミン不純物対応コース オンライン
2024/11/12 ICH M7 (変異原性不純物) ガイドラインとエキスパートレビューにおける変異原性評価・判断の考え方 オンライン
2024/11/12 医療データ (RWD) 活用時の100の落とし穴 オンライン
2024/11/12 医薬品R&D段階でのNPV活用と課題解決策 オンライン
2024/11/12 意思決定にむけたターゲットプロダクトプロファイルの設定 オンライン
2024/11/12 非GLP試験における信頼性確保 オンライン
2024/11/13 実務に役立つ医薬品GCP入門講座 オンライン
2024/11/13 QA/QCが知っておくべき (開発段階を含めた) 分析法バリデーションの基礎 オンライン
2024/11/13 実験室における高薬理活性物質の取り扱い/封じ込め対応と区分による要求レベル オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き