技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

CO2分離回収技術の課題と最新動向

CO2分離回収技術の課題と最新動向

オンライン 開催

開催日

  • 2022年7月26日(火) 13時00分17時00分

修得知識

  • CCUSの必要性、出番
  • CCUSチェーンのボトルネック
  • CCUSのコストの現状、どこまで下がりそうか
  • 実装の観点から、分離回収技術を整理
  • CO2回収に関する技術概要、課題
  • DACに関する最新技術情報

プログラム

第1部 CCUSにおけるCO2分離回収技術の現状、課題と今後の展望

(2022年7月26日 13:00〜14:50)

 低稼働率の調整力電源、鉄鋼、セメント、溶融炉、廃棄物、重量長距離輸送など脱炭素困難部門を中心に。2050年CO2排出正味ゼロの達成は、再生可能エネルギーの大量導入だけでは極めて難しいことから、グリーン成長戦略の技術分野の一つであるCCUSに注目が集まっている。特に、CO2分離回収の世界市場は2040~50年には年間10兆円を超える規模に成長すると見込まれているが、日本は現時点では世界シェアで優位な立場にあり、研究開発力が特許庁の調査でも裏付けられている。
 本講演ではCCS/CCUの位置づけとCO2分離回収の体系的な整理を踏まえ、技術的な現状と将来展望について総括的に解説していく。

  1. エネルギートランジションにおけるCCUSの位置づけ
  2. CCUSのコスト
    1. フルチェーンCCSのコスト概観
    2. 分離回収技術のコストへの影響
  3. CO2分離回収技術の整理
    1. 燃焼前分離、燃焼後分離、直接空気回収
    2. 地下貯留用途とCCU用途
    3. 分離技術の現状と将来展望
      1. 化学吸収法
        • 吸収液
        • 相分離
        • 固体吸収材
      2. 物理吸収法
      3. 吸着法
      4. 膜分離法
      5. DAC、Negative Emission Technologies (NETs)
  4. まとめ
    • 質疑応答

第2部 分離膜を用いた大気からのCO2回収

(2022年7月26日 15:00〜17:00)

 地球温暖化対策として、火力発電所などの大規模CO2排出源からのCO2回収に関して開発が進められてきたが、これだけでは平均気温上昇1.5度以下を実現するのは不可能である。このためには大気中に放出されてしまったCO2の回収 (DAC) を行い、CO2排出のネットゼロを実現するが重要な課題となっています。
 このため近年注目をされているDAC技術を概説すると同時に、分離膜による大気からのCO2回収による「ユビキタスCO2回収」に関する新しい技術の開発などを紹介する。

  1. CO2回収技術の動向
  2. Direct Air Capture 技術の動向・課題点
  3. 分離膜によるDAC技術 (m-DAC) の利点と特徴
  4. DAC向け分離膜の開発動向
  5. 今後の展開
    • 質疑応答

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/29 CO2回収、DAC技術の研究動向とカーボンニュートラル実現への展望 オンライン
2025/9/2 バッチ化学合成プロセスのスケールアップによる化学品・医薬原薬の製造のポイントとトラブル対策 オンライン
2025/9/2 岩石風化促進 (ERW) による大気からのCO2除去技術の現状と展望 オンライン
2025/9/5 化学プラントの蒸留塔操作におけるトラブルと対応策 オンライン
2025/9/9 吸着剤の適正な選定・利用のための吸着分離技術の基礎と応用技術 オンライン
2025/9/9 二酸化炭素を原料とする有用有機化合物製造技術の研究開発動向と展望 オンライン
2025/9/10 吸着剤の適正な選定・利用のための吸着分離技術の基礎と応用技術 オンライン
2025/9/10 化学プロセスにおける速度式の求め方と設計・スケールアップへの応用 オンライン
2025/9/12 化学プロセスにおける速度式の求め方と設計・スケールアップへの応用 オンライン
2025/9/12 車両用CO2分離・回収装置の国内外における研究開発動向 オンライン
2025/9/24 カーボンニュートラルに向けた膜分離の基礎、無機分離膜の最新技術動向 オンライン
2025/9/25 膜分離技術の基礎と膜濾過プロセスの設計および膜ファウリング対策 オンライン
2025/9/25 静電選別技術の基礎・仕組みと応用 オンライン
2025/9/26 気体の吸着分離における考え方、その技術と応用、その評価 オンライン
2025/9/29 CO2の電解還元技術における基礎と有用化合物への変換および将来展望 オンライン
2025/10/3 MOF/PCPを利用したCO2の分離・回収技術 オンライン
2025/10/7 気体の吸着分離における考え方、その技術と応用、その評価 オンライン
2025/10/10 低濃度CO2の回収・資源化技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/10/14 結晶化による分離精製・粒子群製造の基礎とプロセスでの実践、スケールアップ、トラブル解決事例 オンライン
2025/10/14 ケミカルループ法による水素製造・カーボンリサイクル技術 オンライン