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食品衛生法と海外における容器包装の法規制動向

食品衛生法と海外における容器包装の法規制動向

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、国内での業界自主基準や食品衛生法の改正状況、今後の動向、欧米での容器包装の法規制、日・米・欧の比較まで分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2022年7月5日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 食品に関連する技術者、品質担当者
  • 食品包装に関連する技術者、品質担当者
    • プラスチック
    • 紙・板紙
    • インク
    • フィルム
    • 印刷
    • 接着剤
    • 添加剤 など

修得知識

  • 食品衛生法の基礎
  • 日本国内における容器包装規制・自主基準
  • EUにおける容器包装規制
  • 米国における容器包装規制
  • 日本、欧州・米国の規制の比較・相違点

プログラム

 日本、欧州、米国における食品用器具・容器包装の規制について説明する。
 日本では、改正食品衛生法が2018年6月に公布され、ポジティブリスト制度が2020年6月1日に施行となった。施行後5年間の経過措置が設けられ、2025年6月1日に完全施行となる。食品衛生法改正に伴い器具・容器包装事業者には、1合成樹脂の器具・容器包装は、ポジティブリスト収載の原材料のみを使用し、リストにない原材料の使用を禁止2合成樹脂器具・容器包装の適正製造管理 (GMP) を行うこと3販売・製造・輸入者は、器具・容器包装がPL制度に適合していることを利用者に説明すること4合成樹脂製の器具・容器包装製造事業者は、自治体に届出を行うこと。の義務が追加された。
 現行のポジティブリストに未収載の材料 (6.1の施行日以前に使用実績のあるもの) は、経過措置の5年間で追加される。6月1日以前に使用実績のある器具・容器包装材料は使用できるが、経過措置期間中に、PL掲載の申請認可が必要である。
 ポジティブリストの収載物質 (ポリマー、コーティング材、添加剤・塗布剤) 、対象範囲、継続確認既存物質リスト、経過措置中のポジティブリストにない物質の扱い、器具容器包装製造事業者の製造管理、ポジティブリスト制度適合の情報伝達、器具・容器包装事業者の届け出、新規物質の申請制度、PL収載物質の含有量基準等を述べる。
 欧州では、加盟27か国共通の食品に接触する器具・容器包装の材料・製品を定めた法律 (総括的規則) 、ポジティブリスト対象物質 (主にモノマー) 、溶出量の規格・基準、多層材料の扱い、溶出試験方法、適合宣言、新規物質申請を定めたプラスチックチック規則を説明し、このプラスチック規則への適合性の確認手順について述べる。
 米国では、容器包装を含む連邦食品医薬品化粧品法、及び規格・基準を定めた連邦規則集により、接着剤・コーティング剤、紙・板紙、プラスチックポリマーの個別規格、添加剤等の規格を説明する。新規物質の申請制度である、FDA登録制度、FCN届出制度、及び安全性の判断基準につい述べる。
 欧州、米国では、新規物質申請制度を制定しており、申請制度及び安全性に関する考え方の違いについて説明する。

  1. 日本における容器包装の法規制
    1. 食品衛生法の改正
      1. 改正食品衛生法体系
        • 法律
        • 政省令
        • 告示
      2. ポジティブリスト制度概要
      3. ポジティブリスト制度に関わる法改正
        1. 対象物質
        2. 人の健康に恐れのない量
        3. 器具又は容器包装を製造する営業の施設の衛生的な管理
        4. 情報伝達
          1. PL適応
          2. 食品衛生法適応
        5. 器具・容器包装事業者の届出
          1. 届出方法
      4. ポジティブリスト収載物質
        1. ポジティブリスト規定方法
        2. ポジティブリスト形式
        3. ポジティブリスト掲載物質
          1. ポリマー
          2. コーティング材
          3. 添加剤・塗布剤
      5. ポジティブリスト未収載物質 (必要情報の確認中物質リスト)
      6. ポジティブリスト物質改正及び追加申請
        1. 既存物質リスト案
        2. 規格の改正
        3. 新規物質申請
          1. 申請システム
          2. 申請書類 (食品用器具及び容器包装に関する健康評価指針)
      7. ポジティブリスト対象範囲
    2. 器具・容器包装の規格基準
      1. 合成樹脂製の器具・容器包装の一般規格
      2. 合成樹脂製の器具・容器包装の規格基準
      3. 他素材の規格
        • 陶磁器
        • ゴム製器具
        • 容器包装
        • 金属管
        • 用途別規格
    3. 乳等省令改正
  2. 欧州における容器包装の法規制
    1. EUにおける法規制
      1. 総括的規則
      2. プラスチック規則
        1. 化学物質ポジティブリスト
          1. 認可されたモノマー、他の出発物質、微生物醗酵高分子、添加剤
          2. 化学物質のグループ規制
          3. 適合宣言の注記
          4. 物質の詳細な制限 (微生物醗酵高分子)
        2. 材料及び製品への規制
        3. 食品疑似溶媒
        4. 適合宣言
        5. 適合試験
          • 特殊移行量試験
          • 総移行量試験
          • 換算係数 (FRF)
        6. 多層材料及び製品のEU規則
    2. プラスチック規則ガイドライン
      1. プラスチック規則の全般的なガイダンス
      2. サプライ・チェーンにおける情報に関するガイダンス
    3. 新規物質の申請ガイドライン
    4. 安全性評価
  3. 米国における法規制と安全性試験・評価
    1. 米国における法規制
      1. 連邦食品医薬品化粧品法 (FFDCA)
      2. 容器包装関連の連邦規則集
        1. ポジティブリスト
          1. 間接食品添加物:接着剤、コーティング材 (缶、フィルム基材)
          2. 間接食品添加物:紙および板紙の成分
          3. 間接食品添加物:ポリマー
            • オレフィンポリマー
            • ナイロン
            • PET
            • ポリスチレン等の概説
          4. 間接食品添加物
            • 添加物
            • 製造助剤
            • 殺菌剤
        2. 安全性試験
        3. 多層構成の米国規制
    2. 新規物質申請制度 (SCN制度)
    3. 安全性評価
  4. 日・米・欧の比較
    1. 規制の比較
    2. 溶出試験法及び食事中濃度の算出方法比較
    3. 毒性試験比較

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

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