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カーボンニュートラルに対応するためのプラスチックとゴムの環境問題とその解決策

カーボンニュートラルに対応するためのプラスチックとゴムの環境問題とその解決策

オンライン 開催

開催日

  • 2022年3月25日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 環境問題について企業で担当している管理者、担当者
  • 環境問題の対策のため高分子材料開発を担当している管理者、担当者
  • 製品開発を担当している管理者、担当者

プログラム

 1890年に起きた足尾鉱毒事件は有名な公害問題であるが、公害対策基本法が施行されたのは1967年のことである。この後1972年に自然環境保全法が施行されるが、環境問題は地球規模で起きており、これらの法律で対応できなくなった。1992年に開催された地球サミットで地球規模の環境問題が世界で共有化され、わが国でも1993年に公害対策基本法に代わり環境基本法が施行された。ところが2016年に開かれた通称「ダボス会議」では、「2050年には海の中のプラスチックの重量が魚の重量を越える」という衝撃の予測が提示され、プラスチックスとゴムの廃材で起きている環境問題が世界中でクローズアップされた。最近では、3RにRefuseを加えた4Rが合言葉となった脱プラスチック運動が世界で起きている。国連が示したSDGsでも廃棄物の発生防止と削減が重点となっており、特に高分子材料についてこれまでの環境対策の見直しが急務である。
 本セミナーでは、これまでの環境問題の変遷についてわかりやすく解説するとともに、今求められている環境対応技術について、高分子材料に焦点を当てて解説する。脱プラスチックスが世界の合言葉として叫ばれているが、この潮流の中でどのように環境問題解決に貢献し持続的な企業活動を実現したらよいのか事例とともに提案する。

  1. 世界が直面する危機と高分子材料
    1. 高分子材料の大半はゴミ。
    2. 高分子材料の無い生活に戻れない。
    3. 海洋プラごみが決定づけたゴミ問題
    4. 先進国が輸出していたゴミ
  2. 高分子材料の基礎知識
    1. 高分子材料とは
    2. 高分子材料の物性と評価技術
      1. 評価技術概論
      2. 事例:半導体ベルトのLCA
    3. 高分子材料のプロセシング
    4. バイオプラスチック
      1. オイルリファイナリーからバイオリファイナリーへ
      2. ミドリムシプラスチック
      3. パルプ・樹脂複合材料
  3. 高分子材料と環境問題
    1. 環境問題と世界の動向
      1. 環境問題の変遷
      2. 自動車業界の事例
    2. ごみ処理とサプライチェーン
    3. クローズアップされた海洋プラごみ
    4. 環境対策の事例
  4. 脱高分子材料を考える
    1. 3Rから4Rへ
    2. バイオプラスチックの誤解
    3. 事例による脱高分子材料考察
  5. 高分子材料技術のあるべき姿
    1. 高分子材料技術再考
    2. もう一つのR
  6. まとめ
    1. 解決策案1
    2. 解決策案2

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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