技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品の回収事例から見る品質トラブル発生要因への対応と承認書と記録の齟齬の回避策

医薬品の回収事例から見る品質トラブル発生要因への対応と承認書と記録の齟齬の回避策

~安定供給のための事例研究とデータインテグリティを基礎として~
オンライン 開催

開催日

  • 2022年3月4日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 最近の医薬品回収および安定供給に関する事案
  • 医薬品の品質と安定供給の確保に必要となる重要な知識と考え方
  • 医薬品製造における重大なリスクの発生要因と対策の考え方
  • “データインテグリティ”を基礎とした承認書と記録類の齟齬の回避の考え方
  • 感染症時代における医薬品品質保証の考え方
  • 無通告査察・DI査察への対応の考え方

プログラム

 現在、医薬品の欠品や出荷調整など医薬品不足が大きな社会問題になっていますが、この状況を招いた大きな原因として、製造販売承認書に記載のない方法での製造や試験の実施による自主回収とこれによる業務停止や生産の一時停止が挙げられます。このセミナーはこのような深刻な現状に鑑み、医薬品の安定供給の課題と要件を整理しその対策の要点を考察するとともに、承認書と製造実態の齟齬の問題が発生する背景や原因を過去の事例などから紐解き、「データインテグリティ」の考え方を基礎とした上で発生のメカニズムや人間本来が持つ特性なども踏まえ、その対策をご提示するものです。
 今回は上記の課題に関連して、医薬品品質保証の基礎となる重要な知識や考え方、コロナ禍における品質保証や製造所監査の進め方および今後の査察動向とその対策に関しても若干の考察を行います。品質保証、製造、品質管理のご担当はもとより、マネージャクラス、また、関連の経営陣の方まで幅広い層の方に聴講して頂けることを期待しています。
 本セミナーが上記の喫緊の課題への何らかの解決の糸口となり、医薬品不足が一日も早く解消することを願っています。

  • はじめに
  • 最近の医薬品の品質と供給に関する課題と考察
    • 後発医薬品の重大な自主回収/業務停止事案:小林化工、日医工、長生堂製薬
    • 後発医薬品の自主回収による供給不安・医薬品ロス (現状認識と対策の考え方)
    • 品質トラブル発生の背景:“委託製造リスク”と経営陣の関与
    • 現法下の受託製造所等におけるデータ不正の発生の構図と対策
    • 現在の対応の反省点と今後の行政の対応
  1. 医薬品の品質と安定供給の確保に必要となる重要な知識と考え方
    • 医薬品の特殊性と要件
    • 医薬品の製造販売におけるリスクと危機管理視点対応の重要性
    • 製造販売業 (本社機能) と製造業 (工場) の薬事品質保証体制
    • 医薬品の開発・生産の流れと品質確保の要件
    • GMPの3原則とヒューマンエラー対策
    • 医薬品の品質保証の意味とGMP記録の重要性
  2. 医薬品製造における重大なリスクの発生要因と対策の考え方
    • 回収事例から見た品質トラブル・安定供給の課題と留意点
    • 回収対象となる医薬品の主な品質トラブルの概要
    • 回収報告に見られる回収の原因と影響 (回収) の範囲
    • 違法製造等品質トラブル発生のメカニズムと対策1:当事者エラーと組織エラー
    • 違法製造等品質トラブル発生のメカニズムと対策2:変更管理とバリデーション
    • 製造販売業者と原薬製造所とのGQP品質契約 (品質確保の基本)
    • モノ造りの基本フロー/4Mと上流管理の重要性
    • サプライチェーンを俯瞰したリスク管理の要点 (対策の視点1)
    • 医薬品のLife Cycleを俯瞰した品質と安定供給の確保の要点 (対策の視点2)
  3. “データインテグリティ”を基礎とした承認書と記録類の齟齬の回避の考え方
    • PIC/S Data Integrity Guidanceに学ぶGMP記録の“信頼性確保”の考え方
    • 製造と試験検査の業務フローから理解する文書 (SOP) ・記録の作成と管理
    • ALCOA+を意識した記録作成
    • 改竄・捏造などデータ不正の回避の考え方と手順
    • 適正な変更管理の実践の考え方と手順
    • Hybrid運用によるGMP記録の管理のポイント
    • 品質文化 (Quality Culture) って何?
  4. 感染症時代における医薬品品質保証の考え方
    • 感染症時代 (withコロナ) の医薬品品質保証の考え方
    • GMP記録の信頼性確保を基礎とした無通告査察への対応の考え方
    • QC (試験検査) データの重要性と医薬品の信頼性確保
    • 変更管理の基本フローと製造販売承認書/MFとSOP/記録の整合性確保
    • 製造・試験業務における承認書逸脱リスクと対策の考え方
    • 無通告査察・DI査察への対応の考え方/概念
    • おわりに: 組織エラーを起こさない組織づくりの要件

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/16 滅菌、無菌性保証関連のPMDA回収情報分析およびQMS等外部立入り審査時の注意点 オンライン
2025/1/16 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2025/1/17 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/17 CMC領域における資料作成とデータ・記録の運用管理の注意点 オンライン
2025/1/17 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/17 細胞培養 超入門講座 オンライン
2025/1/20 GMP業務の前に最低限知るべき12の重要事項 オンライン
2025/1/20 再生医療等製造施設におけるGCTP (製造管理・品質管理) 対応のポイントと査察対応 オンライン
2025/1/21 不具合発生の可能性を予測し、未然に原因を排除するための変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) 東京都 オンライン
2025/1/21 原薬GMP基礎講座 オンライン
2025/1/21 相場観をふまえた医薬品ライセンス契約とライセンスフィー設定の課題 オンライン
2025/1/21 凍結乾燥製剤の基礎、スケールアップ技術とバリデーション実施のポイント オンライン
2025/1/21 分析法バリデーション超入門講座 オンライン
2025/1/22 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/22 高効率を目的としたGVPにおける情報収集と自己点検、教育訓練 オンライン
2025/1/22 無菌医薬品の滅菌選択順位の考え方と無菌性保証における無菌試験の限界、並びにパラメトリックリリースの推奨 オンライン
2025/1/22 4M管理の基本と運用手順 オンライン
2025/1/23 基礎から学ぶ原薬の製造プロセス変更時の留意点と同等性評価のポイント オンライン
2025/1/23 オーファンドラッグ開発における情報収集ノウハウと疾患選択基準 オンライン
2025/1/23 中国市場における知財の特徴・現状/中国知識産権局からの審査の実態と対策及び裁判の実態と対策 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)