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自動車内装の感性価値・品質価値向上セミナー

自動車内装の感性価値・品質価値向上セミナー

~質感動向&ニーズの変化、内装開発における感性工学の適用 / CMFデザインと車両開発、触感の定量評価法と内装材料への応用~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、自動車内装質感の動向とニーズの変化、内装開発における感性工学の適用、CMFデザインの基礎と車両開発への適用、素材の触感・心地よさ・風合い等の計測・評価法と材料設計への応用について、4名の講師がそれぞれ解説いたします。

開催日

  • 2021年10月28日(木) 11時00分 16時50分

受講対象者

  • プロダクトデザイナー、CMFデザイナー、内装素材設計者・エンジニア、人間工学関連のエンジニア など
  • 自動車インテリアデザインに関わる設計技術者、商品企画領域の担当者、デザイナー等
  • 自動車デザイナー、自動車内装材設計者、CAEに興味のある方
  • 商品開発に携わる技術者、商品企画担当者
  • 官能評価を実施する担当者

修得知識

  • デザインだけでなく社会背景や現状の動向
  • サプライヤー動向も含めた幅広い視点での情報
  • 人の感覚や感性の領域を定量化し、モノ造りにつなげる手法
  • CMFの基礎知識
  • CMFデザイン構築のプロセス
  • CMFデザインスキルの上げ方
  • テキスタイルの構造と特性に関する基礎
  • テキスタイルの触感・風合いの主観評価および客観評価の方法
  • 人が触れて用いる素材の触感の良さに対する材料設計

プログラム

第1部 自動車内外装加飾CMF&HMI動向

(2021年10月28日 11:00〜12:10)

 欧州モーターショーや家電見本市を中心とした現地取材 (プレス取材) による、樹脂や素材のディテールやサプライヤーの新たなHMI技術情報などを、ディテール画像や動画によって現状の動向情報を提供します。社会背景 (デジタルトランスフォーメーションやサーキュラーエコノミー等) の動向、高級嗜好品から安心・安全・快適への求められるニーズの変化を紹介します。

  1. 社会動向
    1. サステイナブル社会
    2. ウェルビーイング社会
  2. 内外装質感の動向
    1. 内装空間の動向
    2. 本物加飾の動向
      • 木質
      • 金属
      • 皮革
      • 繊維
    3. 人工加飾の動向
      • 表皮
      • フィルム加飾動向
    4. 成形加飾の動向
      • シボ
      • 3Dテクスチャー
      • 2色成形表現 等
    5. 光透過加飾動向
    6. HMI加飾動向
  3. 今後の質感動向
    1. 次世代アンビエントインテリアと照明動向
    • 質疑応答

第2部 自動車内装における感性工学の適用・質感価値向上への取り組み

(2021年10月28日 13:00〜14:10)

 自動車業界はCASE対応など大きく変化する中、マツダは、人間中心でお客様に走る歓びを提供するクルマ造りを目指している。内装の質感についても、人の感覚や感性を研究し、定量化することでお客様に上質さを伝えるモノ造りを行ってきた。これまで量産開発で実施した取り組み事例を基に具体的な手法やその考え方について紹介する。

  1. 自動車内装質感向上の取り組み事例
  2. 内装材の表面質感
  3. 加飾の質感と機能
  4. 触感の質感研究事例
  5. 量産車への織り込み事例紹介
    • 質疑応答

第3部 CMFデザインの基礎と感性に訴える自動車のCMFデザイン開発

(2021年10月28日 14:20〜15:30)

 昨今注目が高まっているCMFデザイン領域ですが、興味はあるものの学ぶ機会がない人もまだまだ多いと感じています。
 この講演では、CMFデザインの基礎から、CMFデザインが人に与える効果を解説するとともに、車両開発の中でどのようにCMFデザインを構築していくのか、開発プロセスを紹介します。また、CMFデザイナーに求められるスキルなどについても紹介します。

  1. CMFデザインとは
  2. CMFデザインが人に伝えるもの
  3. 車両開発の中でのCMFデザイン構築プロセス
    1. リサーチ~コンセプト作成までの流れ
    2. マテリアルサンプリング
    3. 具現化に向けた共創
  4. CMFデザイナーに求められるスキル
  5. CMFトレンド 今後の展望
    • 質疑応答

第4部 素材の触感・心地よさ・風合い等の計測・評価法と材料開発への応用

(2021年10月28日 15:40〜16:50)

 テキスタイル (繊維製品) 素材の触感評価に関する研究は1960年代から行われています。テキスタイルはその柔らかさから、人の感覚になじむものとして用いられていますが、テキスタイルの特性を把握し、その触感を客観的に評価するには、柔らかいがゆえの難しさがあり、適切な条件設定による測定が必要になります。
 このテキスタイルに関する手触り、心地、風合い等の計測・評価の手法は、人が触れて用いるもの全ての触感の評価にかかわっており、自動車内装材料のような硬い材料の触感への応用、設計につなげることができます。生活の中で触れて用いる素材の触感評価の基礎として、まずテキスタイル素材の触感・心地よさ・風合い計測および評価法について解説し、具体的な事例を取り上げて、材料開発への応用について紹介します。

  1. 人の感覚
    1. 心地よさとは
      1. 着心地、寝心地、座り心地など
      2. 心地よさの要素
        • 衣服内気候
        • 衣服圧
        • 肌触り
      3. 皮膚の感覚
    2. 感覚計測と評価
      1. 評価の種類
  2. テキスタイルの触感 (風合い)
    1. テキスタイルの触感・風合いの定義
      1. 風合い研究の歴史
      2. 標準化された風合い
    2. 触感の主観評価の方法
    3. テキスタイルの特性とその測定
      1. 力学的特性
      2. 表面特性
      3. 熱・水分・空気の移動特性
    4. テキスタイルの触感の定量評価と評価式
      1. 主観評価と客観評価との関係
      2. 客観評価式とその意味
  3. 触感の定量評価方法の応用
    1. 皮膚特性とテキスタイル
    2. テキスタイル、樹脂材料
    3. 応用例
      1. 自動車シート用布地の風合い評価
      2. 皮革製品
      3. 自動車シート用皮革の風合い評価
      4. 樹脂、複合材料を用いたインパネ、ハンドルの触感評価
      5. その他
    • 質疑応答

講師

  • 山本 義政
    株式会社ピクセルエー
    代表取締役
  • 福井 信行
    マツダ株式会社 車両開発本部 車両実研部 クラフトマンシップ開発グループ
    マネージャ
  • 唐見 麻由香
    株式会社本田技術研究所 デザインセンター オートモービルデザイン開発室 プロダクトデザインスタジオ
    アシスタントチーフエンジニア
  • 井上 真理
    神戸大学 大学院 人間発達環境学研究科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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