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不確実性を考慮した開発早期医薬品の市場・売上予測

不確実性を考慮した開発早期医薬品の市場・売上予測

~求められる粒度・精度・確度や事業性評価・意思決定への活用~
オンライン 開催

開催日

  • 2021年8月31日(火) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. 将来市場予測のためのデスクリサーチとそのデータの読み方・活用法

(2021年8月31日 10:00〜12:00)

 開発早期からの患者数予測は、将来的な売上予測だけではなく、臨床開発の計画やマーケットアクセス戦略にも重要となっている。本講演では、既存の疫学やオープンデータなど様々な情報を活用した患者数予測や、今後の医薬品市場および売り上げ予測への考慮すべきポイント等を概説する。

  1. 患者数予測の重要性
  2. 疫学文献や治療ガイドラインを用いた有病率・患者数の推計方法
    1. 文献検索の方法
    2. 文献情報の統合
    3. 有病率・患者数推計
  3. 人口動態を用いた患者数の将来予測
    1. 人口動態のデータとは
    2. 人口動態を用いた将来予測方法
  4. データベースを用いた患者数予測
    1. 日本で使用可能なデータの種類と特徴
      • 疫学データ
      • 医療データ (レセプト・薬局・病院)
      • NDBオープンデータ
    2. データによる患者数推計
      • 患者数推計方法
      • それぞれのデータベースによる患者数推計の利点と課題
    • 質疑応答

第2部. マーケットインサイトを活用した不確実性の高い開発早期段階の市場性評価のポイント

(2021年8月31日 12:45〜14:15)

 創薬段階あるいは臨床開発段階のPOC試験前に、治療実態やアンメットニーズの把握のために、プライマリーマーケットリサーチが行われるが、リサーチの目的と期待成果、実際のリサーチを設計、実施する上の留意点を解説する。さらには、そのリサーチ結果を、どう創薬戦略の策定、TPPの作成、開発戦略の策定、投資の意思決定に活用すべきかを論じる。

  1. マーケットリサーチの「あるある問題」
    1. 目的が曖昧なままでのプライマリーリサーチの実施
    2. 仮説設定の思い込みと結果解釈のバイアス
    3. 部門間の思惑を背負ったリサーチの実施
    4. 初期段階のリサーチへの価値認識の低さ
    5. グローバル調査の難しさ
  2. 研究開発早期段階のプライマリーマーケットリサーチの課題と解決策
    1. リサーチの目的の明確化
    2. 調査設計と手法の選択
    3. リサーチ会社との協働
    4. 開発プロジェクトチームの巻き込み
  3. プライマリーマーケットリサーチの結果解釈と活用
    1. バイアスの排除と深い結果解釈
    2. TPPの作りこみと検証
    3. 事業性評価 (売上予測) での位置づけと活用
    4. 意思決定への活用
    • 質疑応答

第3部. 開発早期における市場規模/製品売上予測と事業性評価

(2021年8月31日 14:30〜16:30)

 研究段階、開発早期段階では、対象となる開発品の製品プロファイル (TPP) が曖昧であるばかりか、対象疾患すら定まっていない場合もある。上市時期は5年後10年後であり、医療制度、治療環境および競合状況等の予測も困難な中で、市場規模予測や売上予測はなぜ必要になるのか理解しておくことが重要である。
 本セミナーでは、開発早期段階の市場規模/売上予測はどの程度の粒度をもってどのように実施すべきか、重要なポイントについても事例を交えて解説する。 また、このセミナーを通じて、市場規模/売上予測の延長線上にあり、ビジネス評価として広く実施されるTPPに基づく事業性評価についても、その意義と実施方法、重要なポイントなど、研究/開発部門担当者が知っておくべき点を中心に解説する。

  1. 中外製薬 株式会社 とは?
    • 中外製薬の特徴
    • 中外製薬の事業モデル
    • 時価総額を高めた理由は何か?
  2. 売上予測の概念
    • 売上予測の4つの目的とタイミング
    • 売上予測を行うための典型的なモデル
    • 需要モデルの構成要素と情報源
    • 疫学モデルの構成要素と情報源
  3. 開発早期段階における市場規模/売上予測
    • 売上予測の研究開発ステージと粒度
    • 市場規模/売上予測の構成要素と調査項目
    • 患者数推計方法の重要なポイント
    • セカンダリ調査とプライマリ調査の活用事例
  4. 市場規模/売上予測の延長線上にあるTPPに基づく事業性評価
    • ビジネス評価として売上予測は万能か
    • TPPを作成するタイミングと意義、重要な3つのポイント
    • 事業性評価を理解する上での重要な指標
    • 事業性評価の実施方法
  5. 開発早期段階における最適なビジネス評価を目指して
    • 中外製薬での事業性評価実施の流れと、確認ポイント
    • 開発早期段階の事業性評価の活用方法
    • 市場調査と事業性評価の関係
    • 事業性評価の役割と目指すところ
    • 質疑応答

講師

  • 大西 佳恵
    クリエイティブ・スーティカル 株式会社
    日本代表
  • 松本 明男
    メド・スパーク・コンサルティング
    代表
  • 高山 健次
    中外製薬 株式会社 ビジネスインサイト&ストラテジー部
    ビジネスアナリシスプロフェッショナル

主催

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  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
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  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

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本セミナーは終了いたしました。

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