技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

シランカップリング剤の効果的活用法

シランカップリング剤の効果的活用法

~基本からノウハウまで~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、シランカップリング剤を実務で効果的に活用するための基礎をわかりやすく説明し、有機-無機ナノハイブリッドや機能材料へ応用するためのナノ粒子の調製と粒径制御、種々な材料への表面処理法や反応、処理表面の分析・解析などの具体的な実験例 (マニュアル) を中心にやさしく説明いたします。

開催日

  • 2021年8月18日(水) 10時30分16時30分

受講対象者

  • シランカップリング剤に関連する技術者、研究者
    • 半導体封止材
    • 塗料
    • 接着剤
    • 歯科材料
    • 金属接着
    • 樹脂改質
    • 熱可塑性樹脂複合材料
    • FRP
    • エラストマー
    • 樹脂バインダー
    • プライマー
    • コーティング剤 など
  • カップリング剤処理、表面処理を行う技術者

修得知識

  • シランカップリング剤の種類、選択基準、効果的使用法
  • シランカップリング剤の作用機構
  • ナノ粒子の調製と粒径制御法
  • シランカップリング剤による固体表面修飾反応
  • シランカップリング剤の表面処理効果、表面分析/解析法

プログラム

 シランカップリング剤は主として界面制御による接着・密着性や異種材料の親和性・相溶性の向上などに使用されていたが、近年飛躍的に応用分野が広がり多種多様な工業分野で使用されるようになってきた。従来の接着・密着性の向上に加え、新規機能材料として盛んに研究され、既に塗料やコーティング剤として実用化されている有機-無機複合 (ハイブリッド) 材料の開発において、複合化に不可欠な薬品として使用され重要な役割を果たしている。このように、新規材料開発におけるシランカップリング剤の用途はますます拡大し重要となっている。
 本セミナーでは、シランカップリング剤を実務で効果的に活用するための基礎をわかりやすく説明し、有機-無機ナノハイブリッドや機能材料へ応用するためのナノ粒子の調製と粒径制御、種々な材料への表面処理法や反応、処理表面の分析・解析などの具体的な実験例 (マニュアル) を中心にやさしく説明する。

  1. シランカップリング剤の概要
    1. シランカップリング剤とは
    2. シランカップリング剤の種類と化学構造
    3. シランカップリング剤の機能
    4. その他のカップリング剤
      • ジルコニウム
      • チタネート系カップリング剤
    5. シランカップリング剤の効果的な使用量と使用方法
  2. シランカップリング剤の反応、反応制御、作用機構および界面構造の制御と最適化
    1. シランカップリング剤の反応
    2. 加水分解・縮合反応と反応機構
    3. 加水分解・縮合反応の制御
      1. シランカップリング剤の反応性 (反応速度)
      2. 加水分解性基の影響
      3. 有機残基の影響
      4. pHの影響
    4. 無機材料表面への修飾反応と反応機構
    5. シランカップリング剤、反応条件の影響、界面構造の制御と最適化
      1. pHの影響
      2. 溶液濃度及び反応温度の影響
      3. 無機材料の影響
      4. 界面構造の影響
    6. ジルコニウム系及びチタネート系カップリング剤の活用
  3. シランカップリング剤の選択基準、使い方と処理効果
    1. シランカップリング剤の選択基準-どんなシランカップリング剤を選べばよいか?
    2. シランカップリング剤の使い方-効果的な使い方は?
    3. シランカップリング剤の処理効果-シランカップリング剤処理でどんな効果が得られるか?
  4. ナノ粒子の調製法と粒径制御およびシランカップリング剤による表面処理法-界面・分散性の制御
    1. ナノ粒子の調製法
    2. ゾル-ゲル法の基礎と応用
      1. ゾル-ゲル法の特徴
      2. ゾル-ゲル反応の支配因子
      3. ゾル-ゲル法の応用
    3. シリカの合成法、種類、構造と粒径制御
      1. 気相法
      2. 液相法
      3. Stober法
    4. シリカの表面構造と反応性
    5. なぜ界面の制御が必要か?
    6. 有機-無機ハイブリッド材料の合成法
      • ゾルーゲル法
      • 微粒子分散法 (コア-シェル型ハイブリッド材料)
    7. シランカップリング剤による表面修飾・改質技術
      1. 表面処理法
        1. 固相法
        2. 溶液法
        3. 気相法
      2. シルセスキオキサン粒子の調製
      3. ラダー型ポリシルセオキサンの調製
      4. シランカップリング剤による表面修飾処理の実験例 (代表的な実験マニュアル)
        1. ナノ粒子
        2. ガラス板
        3. シリコンウェハー
        4. ステンレススチール
    8. 機能性材料への応用
  5. 表面キャラクタリゼーション-シランカップリング剤の反応状態、表面状態の分析法
    1. シランカップリング剤の反応解析、被覆率解析方法
    2. 表面状態の解析・評価方法
      1. 構造分析
        • FT-IR
        • NMR など
      2. 熱分析
        • DSC
        • TG-DTA など
      3. 表面分析
        • XPS
        • 原子間力顕微鏡 (AFM)
  6. 参考図書
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/12/12 材料表面への (超) 撥水性・ (超) 親水性の付与技術と制御および分析・評価、応用技術 オンライン
2025/12/12 超臨界二酸化炭素を用いた金属被覆技術の最新動向 オンライン
2025/12/15 ケミカルリサイクル技術の基本、手法の適用・選択と技術開発動向 オンライン
2025/12/15 プラスチック材料の高次構造・力学物性の制御・解析手法 オンライン
2025/12/15 ハードコート剤の開発、材料設計、調製、特性評価、高機能化、応用展開 オンライン
2025/12/16 印刷と塗工技術における各方式の基礎と最適化 オンライン
2025/12/18 プラスチック射出成形の基礎知識とトラブルシューティング オンライン
2025/12/18 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2025/12/18 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2025/12/19 シランカップリング剤の基礎、反応メカニズム、各種応用、その評価 オンライン
2025/12/19 プラスチックフィルムの種類、添加剤、 製膜、応用、評価 オンライン
2025/12/19 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 会場・オンライン
2025/12/19 UV硬化とEB硬化の基礎と技術比較および応用技術 オンライン
2025/12/19 濡れ現象の基礎と測定評価法・応用事例 オンライン
2025/12/22 熱分析の基礎、応用と測定・解析技術 オンライン
2025/12/22 リビング重合の基礎知識とリビングラジカル重合を用いた応用技術 オンライン
2025/12/23 EUの包装・包装廃棄物規則 (PPWR) の動向と日本への影響 オンライン
2026/1/6 ハードコート剤の開発、材料設計、調製、特性評価、高機能化、応用展開 オンライン
2026/1/7 印刷と塗工技術における各方式の基礎と最適化 オンライン
2026/1/8 EUの包装・包装廃棄物規則 (PPWR) の動向と日本への影響 オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング
2015/7/30 ダイ塗布の流動理論と塗布欠陥メカニズムへの応用および対策
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/28 高分子の劣化・変色メカニズムとその対策および評価方法
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/6/15 射出成形機〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 機能性エラストマー市場の徹底分析
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/28 吸水性樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/11/1 高分子の結晶化メカニズムと解析ノウハウ
2012/9/27 熱膨張・収縮の低減化とトラブル対策
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書