技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック材料の高次構造・力学物性の制御・解析手法

プラスチック材料の高次構造・力学物性の制御・解析手法

~結晶性高分子の構造・力学挙動の解析手法~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、プラスチックの力学物性と高次構造の関係を説明し、構造の観点から力学物性を改善する手法を解説いたします。
また、各高次構造の代表的な評価手法・注意点、振動分光法を用いた評価手法について詳解いたします。

配信期間

  • 2025年12月15日(月) 13時00分2025年12月26日(金) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2025年12月15日(月) 13時00分

受講対象者

  • プラスチックを取り扱っている方

修得知識

  • プラスチックの高次構造とその制御方法
  • プラスチックの高次構造と力学物性の関係
  • 各種測定法を用いた高次構造の解析手法
    • X線散乱
    • DSC
    • 粘弾性
    • 振動分光法など

プログラム

 プラスチック材料の多くは内部に非常に複雑な高次構造を有しており、高次構造の違いによって力学物性が大きく変化します。そのため、より高性能かつ高機能なプラスチックを開発するためには、構造と物性の関係を理解することは必要不可欠です。
 本講演では、プラスチックの力学物性と高次構造の関係を説明し、構造の観点から力学物性を改善する手法を紹介します。また、各高次構造の代表的な評価手法・注意点を紹介します。特に、振動分光法を用いた評価手法を多めに説明いたします。

  1. はじめに
    1. 結晶性高分子とは
    2. 結晶性と非晶性
    3. 分子量と分子量分布
  2. 結晶性高分子の高次構造
    1. 結晶性高分子における高次構造
      1. 結晶格子
      2. ラメラ周期構造と非晶分子
      3. 球晶構造
      4. 配向結晶 (シシカバブ構造)
    2. 各高次構造の代表的な評価手法
  3. 結晶性高分子の力学応答と構造の関係
    1. 配向試料における構造と物性
      1. 弾性とは
      2. 力学等価モデル (高柳モデル) の利用例
      3. 緊張タイ鎖の影響
      4. 超高配向繊維の物性
    2. 球晶構造試料における構造と物性
      1. 弾性変形
      2. 降伏変形
      3. ネック伝播領域
      4. ひずみ硬化領域
      5. 破壊挙動
    3. 劣化試料における構造と物性
  4. 変形過程における構造変化の評価手法 (IR・ラマン)
    1. 振動分光法の基礎
      1. 赤外分光法の原理
      2. 赤外分光法の装置概要
      3. ラマン分光法の原理
      4. ラマン分光法の装置概要
      5. 分子振動の基礎
    2. 分子配向評価
      1. 分子配向とは
      2. 配向関数・配向分布関数
      3. 赤外二色比
      4. 赤外分光法による配向評価
      5. ラマン分光法による配向評価
    3. 分子鎖応力負荷状態
      1. ピークシフトとは
      2. 赤外分光法による分子鎖応力負荷状態の評価
      3. ラマン分光法による分子鎖応力負荷状態の評価
    4. レオ・オプティクス
      1. レオ・オプティクスとは
      2. レオ・オプティクスを用いた構造評価法
  5. 質疑応答

講師

  • 木田 拓充
    滋賀県立大学 工学部 材料化学科
    講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,400円 (税別) / 37,840円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,400円(税別) / 37,840円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年12月15日〜26日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/11/12 高分子分散剤の種類、作用機構、取捨選択と効果的な配合・添加方法 オンライン
2025/11/12 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2025/11/12 シリコーンを使いこなす 基本特性と新機能設計 オンライン
2025/11/13 光硬化型材料の基礎と応用のポイント オンライン
2025/11/13 シランカップリング剤の反応、処理層、表面被覆状態、効果の解析 オンライン
2025/11/14 ポリ乳酸の成形加工時に役立つ結晶化制御と添加剤の知識 オンライン
2025/11/14 ポリマー・高分子材料における添加剤の配合・処方設計の基礎 オンライン
2025/11/17 核剤 (結晶核剤) 、造核剤の種類と使い方、高分子の結晶化制御、各種応用、その評価法 オンライン
2025/11/17 ラマン分光法の基礎と応用事例 オンライン
2025/11/17 医薬品Cocrystal (共結晶) の設計による物性/製剤特性の改善と新規探索/製造方法 オンライン
2025/11/17 酸化防止剤・HALS・UVAの適切な選定・使用法と高分子劣化対策 オンライン
2025/11/18 バイポーラ電気化学の基礎と材料合成への応用展開 オンライン
2025/11/19 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術 オンライン
2025/11/19 押出混練機内の樹脂挙動と混練評価、最適化技術 オンライン
2025/11/19 プラスチック用添加剤の適切な使い方と選定のポイント オンライン
2025/11/19 テラヘルツ波による材料・物質の新評価技術 オンライン
2025/11/19 ラマン分光法の基礎と応用事例 オンライン
2025/11/19 バイポーラ電気化学の基礎と材料合成への応用展開 オンライン
2025/11/20 プラスチック溶着技術の基礎と応用 東京都 会場・オンライン
2025/11/20 廃プラスチックのリサイクル関連技術における最新動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/31 ポリウレタンの材料設計、環境負荷低減と応用事例
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発