技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

乳化・分散プロセスのトラブル対策と装置設計・スケールアップ手法

乳化・分散プロセスのトラブル対策と装置設計・スケールアップ手法

オンライン 開催 デモ付き

概要

本セミナーでは、乳化・分散装置の導入・スケールアップにおけるリスクを最小限にするための性能評価指標・スケールアップ手法について、食品や飲料の製造現場で使われている身近な装置での例を挙げ、実例を交えて講義いたします。
また、オープンソースの数値流体解析ソフトウェア OpenFOAM を使用した解析事例を紹介いたします。

開催日

  • 2021年6月4日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 乳化・分散で課題を抱えている方
  • 乳化、可溶化、エマルションに関連する技術者、開発者、生産技術担当者、品質保証担当者
    • 化粧品
    • 医薬品
    • 製剤
    • 食品
    • 接着剤
    • 乳化剤・界面活性剤 など
  • これから乳化・可溶化に携わる方

修得知識

  • 市場の乳化装置を特定の指標を用いて横並びで性能比較、スケールアップするための基礎知識

プログラム

 市場には様々な乳化・分散装置が存在し、アプリケーションに応じてユーザーは機種を選定し、生産規模の装置導入に向けたスケールアップ検討をする必要がある。しかし、市場の様々な装置の性能を評価するための「ユーザーの立場に立った」「実践的」な指標はあまり提案されていない。
 本講座では、装置導入・スケールアップリスクを最小限にするための「ユーザーの立場に立った」「実践的」な性能評価指標、ならびにスケールアップ手法について、食品や飲料の製造現場で使われている身近な装置での例を挙げ、実例を交えて講義する。本講座で紹介する手法はあくまでも一例であり、紹介した手法のエッセンスを理解した上で、聴講者自身が対象としている装置に特化した修正を行うことで、各社独自の評価指標を作ることも可能と考える。

  1. 乳化物の粒径・形状・物性等の制御パラメーター
    1. 圧縮変形とせん断変形について
    2. 乳化・分散に寄与するファクター
    3. 定常平均液滴径に関する式
    4. 臨界We数による乳化.分散程度の推定
  2. 乳化・分散プロセスにおけるトラブル事例
    1. 乳化・分散に悪影響を与えるファクター
    2. スケールアップ時の課題とトラブルの原因
    3. スケールアップリスクを低減するために
  3. 乳化・分散装置のプロセス設計とスケールアップ例
    1. バッチ式乳化・分散装置の性能評価とスケールアップ例
    2. 連続式乳化分散装置の性能評価とスケールアップ例
  4. 周辺装置を含めた乳化・分散システムの設計例
    1. バッチ式乳化・分散装置システム設計例
    2. 連続式乳化・分散装置のシステム設計例
    3. 超高精度比例添加システムとの組み合わせ
  5. 乳化・分散技術の最近の技術動向
    1. 高効率の真空多機能ミキサー
    2. キャビテーションを積極的に利用したミキサー
    3. 伸長流れ優位な流れ場を形成する混練装置
    4. 振動によるパイ捏ね原理を利用した乳化・分散
  6. 数値流体解析
    • 数値流体解析を実施する場合、その導入費用に対する効果が見えないため導入に躊躇する場合が多い。
      昨今はオープンソースのソフトウエアの機能が充実しており実際の業務においても広く導入されるようになった。
      講義で説明した内容に関して、オープンソース (無料) の数値解析ソフトウエア「OpenFOAM」で解析事例をいくつか紹介します。
      • 連続式分散装置の解析 (スタティックミキサーの分散挙動の可視化)
      • 攪拌装置内の均一混合の解析 (動力、トルク、流量、完全混合時間、渦生成)
    • 使用ソフトウェア: OpenFOAM (オープンソースの数値流体解析ソフトウエア)
    • デモ協力:株式会社テラバイト

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/25 乳化・可溶化の基礎とエマルションの調製・安定化・評価法 東京都 会場・オンライン
2024/11/27 パウダー化粧品の処方設計のポイントと粉体物性の機器評価方法 オンライン
2024/11/27 粉体プロセスにおける付着・固結・滞留・ 閉塞・リークなどのトラブル実例と対処 オンライン
2024/11/28 乳化重合・懸濁重合の基礎、反応機構と装置設計、重合プロセスの機能化 オンライン
2024/11/28 粒子の分散安定化と塗布・乾燥における課題、添加剤による解決策 オンライン
2024/12/3 粉体プロセスにおける付着・固結・滞留・ 閉塞・リークなどのトラブル実例と対処 オンライン
2024/12/5 乳化重合・ソープフリー乳化重合によるポリマー微粒子の合成と粒子径・形状制御 オンライン
2024/12/10 PVA (ポリビニルアルコール) の構造、合成、応用、物性および溶解性評価 オンライン
2024/12/11 微粒子の分散・凝縮メカニズム、安定化、評価 オンライン
2024/12/11 粒子と適用系に応じた分散剤の選び方と配合設計技術 オンライン
2024/12/11 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2024/12/12 高品質スラリー調製のための分散技術とその安定化、評価方法 オンライン
2024/12/13 乳化重合・懸濁重合の基礎、反応機構と装置設計、重合プロセスの機能化 オンライン
2024/12/13 界面活性剤の選定・分析・評価方法と活用ノウハウ オンライン
2024/12/16 分散剤の作用機構と種類・特徴およびナノ分散 オンライン
2024/12/17 界面活性剤の上手な使い方 オンライン
2024/12/19 乳化・分散・攪拌の基礎と操作およびスケールアップ評価 オンライン
2024/12/19 高剪断成形加工法の基礎と新規材料創出への応用 オンライン
2024/12/19 ナノ粒子・ナノカーボンへの表面グラフト化による機能付与及び分散性制御 オンライン
2024/12/20 分散剤の作用機構と種類・特徴およびナノ分散 オンライン