技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

熱伝導性フィラー & 高熱伝導材料の基礎と開発

Zoomを使ったライブ配信セミナー

熱伝導性フィラー & 高熱伝導材料の基礎と開発

~樹脂の高熱伝導化のアプローチ~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高熱伝導材料の概要とフィラーの活用法を中心に、高熱伝導化の理論から実際の配合の仕方まで基礎から解説いたします。

開催日

  • 2020年11月19日(木) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 高熱伝導材料・フィラーの混練・分散技術に関心のある方
  • 高熱伝導材料・フィラーの設計・技術・評価・試験などに携わる方

修得知識

  • 高熱伝導材の理論と技術動向
  • 高熱伝導フィラーを使用した材料の用途、特徴
  • 基礎となるフィラーの特徴、特性
  • フィラーを使用した材料の混練、分散技術

プログラム

 近年、自動車用途を中心に電子材料の高出力化、高密度化が進んでおり、それに対応した高熱伝導材料が求められています。特に、軽量化や絶縁性などの用途向けに樹脂材料の高熱伝導化の製品開発は活発化しており、樹脂を高熱伝導化するために高熱伝導性フィラーの添加が必須となっています。フィラーを用いて期待する機能を発現するにはその特徴や性質を理解する必要があり、また、その混練、分散手法によっても物性は変化します。
 本講座は熱伝導フィラーおよび高熱伝導材料の概要説明と開発方法を中心に、基礎から学べる講座としています。

  1. 高熱伝導材料の概要と理論
    1. 高熱伝導材料の位置づけ
    2. 高熱伝導性コンポジット材料の必要性
      1. 各種材料の熱伝導率
      2. 熱伝導のメカニズム
    3. 高熱伝導化の理論
      1. フィラー最密充填理論と充填性
      2. フィラー充填系の熱伝導率予測
        • 予測式と精度
      3. 放熱の考え方と熱伝導率測定法
        • 熱伝導率測定法の違いと特徴
      4. 樹脂の高熱伝導化
        • 樹脂の種類と高熱伝導化のアプローチ
  2. フィラーの活用方法
    1. フィラーの種類とその特性
      1. フィラーの分類
        • 無機性
        • 有機性
        • 有機・無機ハイブリッド
        • ナノ粒子
      2. フィラーの機能
        • 増量
        • 補強
        • 特殊機能
          • 導電性
          • 熱伝導性
          • 難燃性 他
    2. 複合化プロセス (コンパウンドプロセス) について
      1. フィラーの分散制御
        • 分散性の変化する要因と分散状態
      2. ゴム・熱可塑性樹脂の混練のポイント
      3. 熱硬化性樹脂の混合と分散のポイント
    3. ポリマー/フィラー界面処理技術
      1. 表面処理の目的と表面処理剤の役割
      2. シランカップリング剤の用法
  3. 高熱伝導材料の開発
    1. 高熱伝導材料の種類
      • 高熱伝導接着剤
      • 封止材
      • 熱伝導性シート
      • その他
    2. 高熱伝導材料設計の要点
      1. 高熱伝導材料に必要な要素
      2. 熱伝導率以外の要素
        • 絶縁性
        • 熱膨張率 等
    3. 高熱伝導化のためのフィラーの活用方法
      1. 主な絶縁系無機フィラー
        • 窒化ホウ素
        • 窒化アルミ
        • アルミナ 等
      2. 高熱伝導材におけるフィラーの選択基準
      3. 酸化グラフェンによる窒化ホウ素の表面改質
    • 質疑応答

講師

  • 伊藤 玄
    株式会社KRI スマートマテリアル研究センター ハイブリッドマテリアル研究室
    上級研究員

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 ミーティングテスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。電子媒体での配布はございません。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/16 負熱膨張材料のメカニズムと複合化技術 オンライン
2025/1/17 化学工場配属者が知っておきたい現場の装置・化学工学必須知識 (2日間) オンライン
2025/1/17 化学工場配属者が知っておきたい化学工学必須知識 オンライン
2025/1/17 電子機器における実践的な熱設計・熱対策技術 オンライン
2025/1/24 化学工場配属者が知っておきたい化学工学必須知識 オンライン
2025/1/27 熱に関するメタマテリアルの原理、設計の効率化、応用、評価 オンライン
2025/1/28 Excelでできる熱伝導のシミュレーション 会場・オンライン
2025/1/29 フォノンエンジニアリングの基礎と熱電変換応用事例 オンライン
2025/1/31 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/2/14 液冷、液浸冷却システムの導入と運用 オンライン
2025/2/17 高分子へのフィラーのコンパウンド技術の基礎と応用 オンライン
2025/2/19 EV / HEV用 主機モータとPCUの冷却・放熱技術 会場
2025/2/25 電子機器の放熱・冷却技術動向と関連デバイス・材料の要求特性 オンライン
2025/2/28 断熱材料の利用 / 開発の肝心要 オンライン
2025/3/19 EV・HEV車載機器における冷却技術の基礎と対策事例 オンライン
2025/3/19 化学プロセスの工業化・最適化への考え方 オンライン
2025/4/7 化学プロセスの工業化・最適化への考え方 オンライン