技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

変更・逸脱管理実施とOOS・OOT対応および一変申請・軽微変更届の判断基準

改正GMP省令および欧米規制対応のための

変更・逸脱管理実施とOOS・OOT対応および一変申請・軽微変更届の判断基準

~最近のFDAの指摘事項などから逸脱・変更管理の実務対応のポイントを解説~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、一変申請・軽微変更届の判断基準について、実際の運用事例やGMP適合性調査における指摘事項なども交え分かりやすく紹介いたします。

開催日

  • 2020年11月18日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 逸脱/変更管理のクラス分けと運用ポイント
  • GMP省令改正を見据えた一変申請・軽微変更の判断基準とその実務
  • ICH Q12への期待、承認後のCMCの変更管理に関する製薬会社のPQSを理解
  • OOS/OOTへの対応と手順書作成の実務

プログラム

 PIC/SやICH Qトリオ、Q11~12等の進展によるGMPのグローバル化の中、医薬品の製造管理、品質管理を行う上で、変更・逸脱管理は日常的に緊急の対応を迫られるばかりでなく、その誤った対応によりGQP/GMP違反を起こしやすい重要事項である。製造販売業者や製造業者は一歩誤れば申請内容と製造実態との齟齬や乖離により、製品自主回収や業務停止命令などの大きな問題に発展することになる。昨今大小を問わず、多くの製薬企業がこの問題によりGMP違反の摘発を受けていることはご承知の通りである。また、一部変更申請、軽微変更申請をしようとした場合、軽微で良い場合、一変申請が必要な場合、それをどのようにどこまで記載するのかについては判断に迷う場合が多い。これらの判断基準について、実際の運用事例やGMP適合性調査における指摘事項なども交え分かりやすく紹介する。
 他方、試験室 (QCラボ) においては、OOS (規格逸脱) やOOTなどの試験逸脱が絶えず発生しているが、試験逸脱や規格変更対応時の判断基準や品質トラブル防止対策について、実際の手順書作成の観点から説明する。また最近のFDAの指摘事項などからQC、ラボエラーやQCでのデータインテグリティ (DI) 指摘などを回避する方法についても紹介する。なお、コロナ禍により遅れていた「改正GMP省令」のパブコメ発出がR2年末にも予定され、特に医薬品品質システム (PQS) や承認書遵守の徹底など、逸脱・変更管理や一変申請や軽微変更とも大きく関連する内容が盛り込まれている。CAPAシステムへの連動など、逸脱・変更管理の実務対応を解説する。

  1. はじめに
    1. 品質マネジメントシステム
    2. 変更・逸脱管理とは
    3. ICH Q9を考慮した変更・逸脱管理 (CAPAシステム)
    4. GMP省令改正 (R1 年公布予定) と変更管理、承認書と製造実態の遵守
  2. 製造販売業三役の適切な実施
    1. 法令遵守
    2. 三役体制、品質管理業務の留意事項
  3. GMP省令第14条「変更管理」とは
    1. 変更管理の基本
    2. 変更の薬事区分と適切なクラス分け
    3. 3極における変更管理の比較
      • 企業内の変更管理
      • 米国の変更管理 (BACKPACⅠ)
      • EUの承認後変更管理
    4. 変更後の評価 (不純物プロファイルの同等性、物理的特性の同等性) 原薬の品質同等性評価
    5. 変更管理体制とリスクコントロール
    6. リスク管理からみた変更バリデーション計画報告書作成の留意点
      • 製剤の品質同等性評価
  4. GMP省令第15条「逸脱管理」とは
    1. 逸脱・不適合・異常の相違点
    2. 品質不良並びに逸脱、及びそれらのクラス分けと具体事例
      (原薬、製剤別のクラス分け) :逸脱/変更管理は製品品質改善のチャンス
  5. 一変・軽微の判断基準
    1. 「医薬品等の製造販売承認申請書記載事項に関する指針」並びに関連Q&A
    2. 製造方法欄記載と詳細具体例:製造販売承認書と変更管理 (詳細事例含む)
    3. 製造方法等変更時の取扱い (軽微変更届出の妥当性評価)
    4. 製造方法等変更時の取扱い (一部変更承認申請事項の対象)
    5. GMP適合性調査における製造販売承認書と製造実態との齟齬・乖離について
    6. GMP適合性調査で今後予測される指導内容とその対応:PMDA指摘トレンド
  6. OOS/OOT (試験逸脱) への対応と手順書の作成実務
    1. ラボの逸脱管理:GMP省令及びICH Q7、PIC/S GMPの要求事項
    2. FDAのOOSガイドラインについて
    3. OOSへの対応:初期調査、QA調査、ラボエラー
    4. 試験室管理と外れ値・異常値
    5. OOTへの対応:工程管理図 (シューハート管理図) 、安定性試験における傾向分析
    6. 手順書作成と実務:試験室管理とOOS作業手順書の雛形
    7. QCラボのDI対応
    8. Form483の警告書と回答事例
  7. ICH Q12による変更管理の迅速化
    1. ICH Q9 (品質リスクマネジメント) 、ICH Q10 (医薬品品質システム)
    2. 品質マネジメントレビュー:製品品質モニタリング、逸脱・変更管理とCAPAシステムへの連動
    3. ICH Q12 医薬品ライフサイクルマネジメントと変更管理の迅速化
    4. PACMPを用いた承認事項の変更制度
  8. まとめ
    1. 科学とリスクに基づく品質マネジメントレビューとPQS
    2. 製品ライフサイクルにわたる継続的な品質改善、そして品質文化の醸成

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 ミーティングテスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。電子媒体での配布はございません。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/24 GCP調査に向けたSOPの作成と管理並びにTMFの整備 オンライン
2024/5/27 神経障害性疼痛の最新治療とメディカルニーズ オンライン
2024/5/27 非臨床試験における信頼性基準適用のための着眼点 オンライン
2024/5/27 mRNA/LNP (脂質ナノ粒子) 医薬品コース オンライン
2024/5/27 事例・Excel演習で学ぶ管理図の作成方法と合理的なOOTの判断方法 オンライン
2024/5/27 mRNA/核酸用DDS技術におけるLNP設計・調製とLNP製剤の品質評価法 オンライン
2024/5/28 GMP超入門 オンライン
2024/5/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/5/28 バイオ医薬品で起こる蛋白質凝集メカニズム、凝集体形成防止・製剤安定化に関する取組み方、品質管理、ストラテジー オンライン
2024/5/28 ラボと製造におけるCSVとデータインテグリティの実務速習 オンライン
2024/5/28 新規モダリティ分野における各事業性評価手法と不確実性要素の注意点 オンライン
2024/5/28 ICH E6 (R3) に見る臨床開発におけるCSVの最新情報 オンライン
2024/5/28 インドの医薬品産業の最新規制と知的財産制度 オンライン
2024/5/28 メディカルライティング講座 (中級) オンライン
2024/5/28 メディカルライティング講座 (初級・中級) オンライン
2024/5/29 駄目なSOPと、あるべきSOPから学ぶヒューマンエラー防止に必要なSOPの具体的書き方の工夫と文書管理の実践 東京都 会場・オンライン
2024/5/29 GxP領域データの (完全) 電子化プロセスとデータインテグリティ対応のポイント オンライン
2024/5/29 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP - QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2024/5/29 医薬品と医療機器の早期承認取得のためのPMDA戦略策定のポイント オンライン
2024/5/29 原薬におけるMF登録・記載・適合性調査・照会対応とプロセスバリデーション結果を基にしたMFへの落し込み オンライン