技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

TPP (Target Product Profile) による事業性評価と意思決定への活用法

Zoomを使ったライブ配信セミナー

TPP (Target Product Profile) による事業性評価と意思決定への活用法

東京都 開催 オンライン 開催

開催日

  • 2020年10月29日(木) 10時00分 17時00分

プログラム

第1部. TPPを社内で有効に活用するための方策

(2020年10月29日 10:00〜12:00)

 TPP (Target Product Profile) は、新規医薬品の研究開発活動及び事業化に関わる社内各部門の目標共有や社内外のコミュニュケーションツールとして浸透してきている。しかしながら、開発戦略/計画の立案や投資意志決定のGo/No Go判断への活用など、実際のTPPの運用では、多くの企業が様々な共通する課題を抱えており、TPPを有効に活用する方策について論じる。

  1. TPPの「あるある問題」
    1. TPPの目的喪失と形骸化
    2. 研究開発段階のTPPへのビジネスインプットの低さ
    3. アップサイドシナリオが描けない保守化
    4. 部門間利害の妥協調整と属人化
    5. 経営層を含めた社内のTPPの価値理解の低さ
  2. TPPの作り込み通じた社内各部門との部門横断議論の活性化
    1. TPP策定の目的の明確化
    2. 策定プロセス、組織体制と責任
    3. TPP作り込みのための市場調査・分析
      • 治療実態
      • 的確なアンメットニーズの把握
      • 治療上の位置づけ
      • 対象患者
      • 競合分析など
    4. TPP策定の背景知識の共有化
    5. 部門間の突っ込み合う異視点議論の重要性
    6. TPPで設定すべきコンテントと定量性レベル
    7. 複数シナリオ、Go/No Go判断基準の設定
  3. TPPの応用
    1. 創薬段階のTPP (TPC : Target Product Concept) の位置づけと活用
    2. 価値最大化のためのマスタープラン
    3. 事業価値評価に基づいた意志決定 (午後の部)
    • 質疑応答

第2部. TPPを事業価値評価、意思決定に活用するには?

(2020年10月29日 12:45〜14:30)

 事業価値評価は、科学性評価、市場分析・売上予測などの市場性評価、投資判断の数字的目安となる経済性評価、ポートフォリオ評価で構成されるが、TPPはその全てに関与し事業価値評価の核と位置づけられる。部門横断的に経営の意志決定を支援した経験から、事業性評価と投資の意志決定のために、TPPをどう活用すべきかを論じる。

  1. 事業価値評価の概論
    1. 事業価値評価と事業性評価の違い
    2. 事業価値評価の構成
    3. 事業価値評価のプロセスと体制
    4. 提案と評価の責任部門と役割
    5. 開発プロジェクトチーム内のビジネス議論
  2. 市場性評価におけるTPP
    1. 市場調査の留意点
      • 落とし穴
      • バイアス
      • グローバル調査の難易度
    2. 市場調査会社との協働のあり方
    3. 売上予測の課題 (失敗から学ぶ)
  3. 経済性評価におけるTPPの位置づけ
    1. TPP代替案 (アップサイドからダウンサイドまで)
    2. 経済性評価の手法と課題
    3. 成功確率の設定
    4. TPPとディシジョンツリーの活用
    5. 機会とリスクの感度分析
  4. 意志決定におけるTPP
    1. 意志決定の対象とマイルストーンの設定
    2. Go/No Go判断クライテリアの設定と代替シナリオ提示
    3. ポートフォリオ価値と価値最大化の視点
    4. 質の高い意志決定の支援
    • 質疑応答

第3部. 開発早期段階でのTPPの設定、役割、活用のポイント

~ 適切な目標、フォーマット、共有化、意思決定への反映 ~

(2020年10月29日 14:45〜16:30)

 医薬品の開発においては、各開発ステージにおいて適切で的確なTPPを設定し、関連各部門およびトップマネジメントの了解を得ながら開発を進める必要がある。 本セミナーでは適切なTPPの設定、およびその運用のポイントを解説するとともに、開発早期段階の企業としての適切な意思決定に向けた留意点について解説する。

  1. 開発早期における意思決定の重要性 (イントロダクション)
  2. TPPの設定、共有化
    1. TPPとは
    2. 開発初期のTPP設定の課題
    3. 盛り込むべき項目、設定に必要な情報
    4. TPP設定におけるKOLの活用
    5. 適切な目標設定
    6. TPPの承認と共有化
  3. TPPの構成、フォーマット
    1. FDAガイダンス、他社の例
    2. 対照薬との差別化点を明確にするためのフォーマット例
  4. TPPの改訂、維持・管理
    1. TPP改訂のタイミング、ステップ
    2. 改定に必要な情報と管理
    3. 各改訂ポイントでの留意点
    4. 改訂TPPの承認、共有化
  5. TPP管理とプロジェクトチームの役割
    1. プロジェクトチームの構成と役割
    2. プロジェクトチームとしてのTPPの維持・管理
  6. TPPを踏まえた意思決定の進め方
    1. 意思決定 (会議) に向けた準備
    2. 意思決定結果、理由の共有化
    • 質疑応答

第4部. 自由参加での意見交換/討論コーナー

(2020年10月29日 16:30〜17:00)

講師

  • 松本 明男
    メド・スパーク・コンサルティング
    代表
  • 松本 明男
    メド・スパーク・コンサルティング
    代表
  • 山本 晃嗣
    ロート製薬 株式会社 医薬臨床開発部
    アドバイザー

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/11/28 ICH Q12,Q14の要件と承認後変更管理 (PACMP) の具体的進め方 オンライン
2024/11/28 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/11/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/11/28 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2024/11/28 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/11/28 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/11/28 医薬品開発における非臨床安全性評価とCTDの記載・信頼性確保 オンライン
2024/11/29 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2024/11/29 無菌医薬品 GMP入門 東京都 会場・オンライン
2024/11/29 研究・開発者向け生成AI活用、プロジェクト化 オンライン
2024/11/29 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/11/29 ミトコンドリア医薬における開発・技術動向と実用化に向けた課題 オンライン
2024/11/29 新しいアイデア・取り組みを成功させるための戦略的組織マネジメント オンライン
2024/11/29 CSV (コンピュータ化システムバリデーション) ・GAMP5の基礎知識および実施のポイント オンライン
2024/12/2 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2024/12/2 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン
2024/12/2 ペプチド医薬品原薬の製造プロセス開発とスケールアップの留意点 オンライン
2024/12/3 GMPバリデーションのポイントと失敗事例 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2022/3/31 研究開発部門の新しい "働き方改革" の進め方
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/31 研究開発の "見える化" によるR&Dテーマ評価、進捗管理と進め方
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ