技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

パワーデバイス パワーデバイスの基礎と活用技術

Zoomを使ったライブ配信セミナー

パワーデバイス パワーデバイスの基礎と活用技術

オンライン 開催 演習付き

開催日

  • 2020年9月10日(木) 10時00分 18時00分

プログラム

 本セミナーでは、半導体物性及びデバイス特性と、パワーエレクトロニクス回路との特性を「つなぐ」考え方を学びます。パワーデバイスの特性を理解し、サクサクとパワエレ回路を設計したい… 多くの回路設計者がそう思うにもかかわらず、パワーデバイスの基礎である半導体物理について学ぼうとすると難解な理論と数式に阻まれます。また、デバイス特性では、多くの数式が紹介され、式の重要性を見極めるのに苦労し、独学での習得は容易ではありません。
 そこで、本講座では、以下の3つのステップを通して、半導体物性、パワーデバイスの特性を理解できるように工夫しています。

  • 半導体物理、パワーデバイスの構造・動作を、わかりやすい図で理解する。
  • 回路設計に重要な式は、具体的な数値演習で理解する。
  • 重要な式の具体的な使い方は回路シミュレーションで理解する。

 実用的な観点から、パワーエレクトロニクス回路で多用されているダイオード、IGBT、MOSFETの3種類について特に詳しく説明します。また、最近注目されているSiCやGaNといったワイドギャップ半導体については、耐圧と温度特性のメリットを具体的数値例で理解します。さらに、安定動作に欠かせないドライブ回路、発熱による損傷などのトラブル防止や回避策についても紹介します。

  1. パワーデバイスの概要
    • パワーエレクトロニクスとは
    • パワーデバイスの概要
    • パワーエレクトロニクスで使われる回路と動作原理
    • パワーエレクトロニクスで使われる回路の演習 (Excel、電卓演習)
    • 単相インバータの動作 (PSIMの使い方を理解する演習)
  2. 半導体の物性 (SiC、GaN含む)
    1. Si半導体の物性
      • エネルギーバンドとバンドギャップ
      • 金属、半導体、絶縁物とバンドギャップ – 半導体と絶縁物の違いは? –
      • 真正半導体、n型半導体、p型半導体
      • デバイスの速度を支配するn型半導体とp型半導体の移動度
      • 伝導度・比抵抗を決める移動度
      • 移動度と伝導度・比抵抗の関係 (Excel、電卓演習)
    2. ワイドギャップ半導体 (SiC、GaN)
      • ワイドギャップ半導体の概要とメリット
      • GaNパワーデバイスとSiパワーデバイスの特性比較
      • GaNパワーデバイスの温度特性
      • パワーデバイスの絶縁破壊と耐圧
      • 演習 Si、GaN、SiCの耐圧比較 (Excel、電卓演習)
  3. パワーデバイスの構造と動作原理
    1. パワーダイオード
      • pn接合とダイオード
      • pinダイオードとショットキーダイオード
      • ダイオード特性の基本式
      • ダイオード特性の計算 (Excel、電卓演習)
      • ダイオード特性と素子温度の計算 (PSIM演習)
    2. IGBTの特性とデバイスの動作点
      • バイポーラデバイスとユニポータデバイス
      • トランジスタ特性
      • IGBTの特性
    3. MOSFETの特性、損失、素子温度の上昇 (Excel、PSIM演習)
      • 横型構造MOSFETの特性
      • 縦型構造MOSFETの特性
  4. パワーデバイスの基本特性と選定方法
    1. パワーデバイスの動作点
      • IGBTの動作点 (Excel、電卓演習)
      • IGBTの動作点 (PSIM演習)
    2. スイッチング損失
      • 動作時の温度上昇
      • MOSFETの動作特性 (Excel、電卓演習)
      • MOSFETの動作特性、損失 (PSIM演習)
    3. パワーデバイスの選定
      • パワーデバイスの選定ガイドライン
  5. パワーデバイスのドライブ回路
    • ローサイドとハイサイドのドライブ回路
    • 並列回路のドライブ回路
    • MOSFETのドライブ回路
    • IGBTのドライブ回路
  6. トラブルの防止と回避策
    • デッドタイム
    • ノイズによる誤動作
    • パワーデバイスの熱設計と動作温度制限

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

当日の持ち物

  • 受講票 (請求書と一緒に郵送されます)
  • 筆記用具
  • ノートPC+マウス
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/10 半導体基板へのめっき処理と密着性の向上、評価 オンライン
2024/12/10 半導体洗浄のメカニズムと汚染除去、洗浄表面の評価技術 オンライン
2024/12/10 半導体用レジストの特性および材料設計とその評価 オンライン
2024/12/10 リチウムイオン電池のウェットプロセスとドライプロセス オンライン
2024/12/10 これから訪れる本格的な生成AIブームとその羅針盤 東京都 会場・オンライン
2024/12/11 低誘電特性樹脂の技術開発動向と設計手法 オンライン
2024/12/11 シリコンパワー半導体の性能向上・機能付加の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/11 導電性カーボンブラックの配合・分散技術と電池特性への影響 オンライン
2024/12/13 リチウムイオン電池セパレータのコーティングによる機能付与 オンライン
2024/12/16 半導体パッケージ技術の進化とそれを支える要素技術 オンライン
2024/12/16 半導体洗浄技術の基礎知識および技術トレンド オンライン
2024/12/17 ダイヤモンド半導体の現状・課題・最新動向 オンライン
2024/12/18 大気圧プラズマを用いたSi系機能薄膜の低温・高能率形成技術 オンライン
2024/12/18 半導体用レジストの特性および材料設計とその評価 オンライン
2024/12/18 導電性カーボンブラックの配合・分散技術と電池特性への影響 オンライン
2024/12/19 モータの品質問題とトラブル解決事例 東京都 会場・オンライン
2024/12/19 パワー半導体用SiCウェハ製造技術の基礎・技術課題・開発動向 オンライン
2024/12/20 バッテリマネジメントとバッテリパック設計の要点 オンライン
2025/1/10 半導体先端パッケージに向けた実装技術、材料開発動向 オンライン
2025/1/14 先端半導体パッケージに対応する材料・実装技術の開発動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2016/8/26 2016年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2016/7/22 2016年版 スマートグリッド市場の実態と将来展望
2016/2/26 2016年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2015/12/8 2016年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2015/8/21 2015年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2015/8/17 バッテリー関連技術〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2015/8/17 バッテリー関連技術〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2015/6/30 導電性フィラー、導電助剤の分散性向上、評価、応用
2015/6/26 2015年版 民生機器用蓄電池市場の実態と将来展望
2015/2/27 2015年版 車載用・産業用蓄電池市場の実態と将来展望
2014/12/19 2015年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2014/11/25 リチウムイオン電池〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/11/25 リチウムイオン電池〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/10/31 炭化ケイ素半導体 技術開発実態分析調査報告書
2014/10/31 炭化ケイ素半導体 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/15 ワイヤレス給電・充電技術(装置) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/8/15 ワイヤレス給電・充電技術(装置) 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/25 2014年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2014/1/30 リチウムイオン電池活物質の開発と電極材料技術
2014/1/6 Liイオン電池の規格・特性試験・安全性試験・輸送手順