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製造・ラボにおける紙・電子データのデータインテグリティ実務講座

製造・ラボにおける紙・電子データのデータインテグリティ実務講座

~GMP省令改正に対応するためのポイントを解説 / FDA査察の指摘事例500件から見えてくる査察対応のポイントとは~
大阪府 開催 会場 開催

開催日

  • 2020年6月12日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • データインテグリティで課題を抱えている方
  • 以下、部門の方
    • QC QA 薬事監査 (社内監査、委託先監査)
    • 製造 製造技術 エンジニアリング IT
    • CMC 製剤研究 分析研究 など

修得知識

  • データインテグリティの基礎
  • FDA査察指摘
  • ラボにおける指摘
  • 製造における指摘
  • 年次品質レビュー/QAにおける指摘
  • 供給者監査に関する指摘
  • PMDAの指摘動向
  • 各極ガイダンスのポイント
  • 実務対応の解説
  • コンピュータ化システム (ラボ)
  • 紙記録 (ラボ、製造共通)
  • 製造装置と検査装置

プログラム

 FDA査察にけるデータインテグリティ指摘はQCラボに集中していたが、製造における指摘が目立ち始めてきた。また、年次品質レビューにおけるQAのスプレッドシートや供給者監査に対する指摘も散見されるようになってきた。
 一方、GMP省令改正が予定されており、パブコメおよびWTO/TBT通報を経て順調にいけば5月に公布されるとのことである。GMP省令改正においては「文書および記録の完全性を確保するように手順書を作成すること」、つまりデータインテグリティ対応を手順書に落としこむことが求められる (図1参照) 。
 データインテグリティ対応の要素はALCOA+であるとされているが、ALCOA+は従来からGMPに求められていたものと大差ない。そのためALCOA+を深掘りするだけでは現場の手順書に落とし込むべき具体的なデータインテグリティ要件を把握できない。規制当局や業界団体によるデータインテグリティのガイダンスを読んでも、現場に必要とされるデータインテグリティの実務対応レベルや各手順書に落とし込むべきことを把握するのは難しい。また、査察当局の期待、つまり、査察における指摘レベルは技術の普及にともない高まってゆくことにも注意が必要である。
 現場における実務対応は、当局査察における指摘から要件を学び取るのが一番確実である。本講座では、米国情報公開法にもとづきFDAから入手し続けているデータインテグリティ査察指摘500件から読み取った具体的要件とその対応方法を解説する。CSVやERESの基礎から説明するので、コンピュータに馴染みがなかった方にも十分理解していただける。

手順書

  • 第十一条 製造業者等は、製造所ごとに、次に掲げる手順に関する文書 (以下「手順書」という) を作成し、これを保管しなければならない。
    • 一 衛生管理に関する手順
    • 二 製造工程、製造設備及び資材並びに製品等の管理に関する手順
    • 三 試験検査設備及び検体等の管理、その他適切な試験検査の実施に関する手順
    • 四 製品品質の照査に関する手順
    • 五 安定性モニタリングに関する手順
    • 六 原料等の供給者管理に関する手順
    • 七 外部委託業者の管理に関する手順
    • 八 製造所からの出荷の管理に関する手順
    • 九 ~十七 <略>
      • 2 製造業者等は、文書及び記録の完全性を確保するよう、第一項の手順書を作成すること。
  1. データインテグリティとは
  2. ERES対応の基礎
  3. CSV対応の基礎
  4. データインテグリティ用語
  5. FDA指摘トップ10
  6. FDAの査察指摘詳細
    • 国内における指摘
    • ラボにおける指摘
    • 製造における指摘
    • 年次品質レビュー/QAにおける指摘
    • 供給者監査に関する指摘
    • スプレッドシートの指摘
  7. PMDAのデータインテグリティ指摘動向
  8. 実務対応
    • 紙記録 (ラボ、製造共通)
    • コンピュータ化システム (ラボ主体)
    • 製造装置と検査装置
  9. ポリシーと手順書の策定方針
  10. 今すぐ行うべきこと/行えること
  11. 良くある質問
  12. 主要ガイダンスの概要
  13. MHRAガイダンスの要旨
  14. FDAガイダンスの要旨
  15. PIC/S査察官むけガイダンスの要旨
  16. 質疑応答

良くある質問

以下をはじめとする質問、および事前に提出いただいた質問に対し時間の許す限りお答えする。

  • Q. 監査証跡の定期的レビュ – をどのようなタイミングで行えばよいのか
  • Q. 監査証跡の定期的レビュ – をどのような方法で行えばよいのか
  • Q. 監査証跡機能がない場合どのように対応すればよいのか
  • Q. 監査証跡機能がないと査察で指摘されるのか
  • Q. 監査証跡はどのようにバリデートすればよいのか
  • Q. 試験関係者がシステム管理者になるとなぜ指摘を受けるのか
  • Q. HPLCのプリントアウトを生データとすると指摘を受けるのか
  • Q. データインテグリティはどのように査察されるのか
  • Q. 工程内検査のインテグリティは査察されるのか
  • Q. 個別のアカウントを設定できない器機/システムは更新が必要か
  • Q. 電子生データはどのように管理・運用すればよいのか
  • Q. スタンドアロン機器のデータインテグリティ対応はどの程度必要か
  • Q. ハイブリッドシステムはどのように対応すればよいか
  • Q. FDA査察をのりこえるにはどのような対策が必要か
  • Q. 治験薬における対応はどの程度必要か
  • Q. リスク対応はどのように行えばよいのか
  • Q. OOS処理の査察指摘はどのようにすれば回避できるのか
  • Q. LIMS導入はデータインテグリティ対応となるか
  • Q. Empower 3等のCDS導入はデータインテグリティ対応となるか
  • Q. バックアップの定期的リストアテストは必要か
  • Q. ALCOAをベースにGAPチェックリストを作ろうとしたが難しい
  • Q. 試験実施者に解析メソッド作成・変更の権限を与えて良いか
  • Q. 同じ分析装置にGMP試験とGMP適用外の試験を混在させてよいか
  • Q. 電子記録バックアップの隔離保管は必要か
  • Q. システム管理を行うIT職員にGMP教育は必要か
  • Q. OSへの共通IDログインは許容されないのか
  • Q. スプレッドシートのデータインテグリティ留意点
  • Q. LIMSやSDMSへデータを吸い上げたら分析機器のデータを削除してよいか
  • Q. デジタル画像を生データとする場合、何に注意すればよいか
  • Q. 機器使用台帳 (機器使用ログ) に何を記載しなければならないのか
  • Q. AIの使用は認められるか
  • Q. コンピュータ化システムの再バリデーション頻度はどの程度が適切か
  • Q. バリデーション資料はどの程度の期間保存する必要があるか
  • Q. CDやDVDの劣化確認方法
  • Q. バックアップHDDの適切な点検頻度
  • Q. アジャイル型開発は認められるか
  • Q. サーバーのシステム管理者アカウントを共有してよいか
  • Q. 崩壊試験や呈色滴定などのDI対応方法は
  • Q. 装置や機器のエラーをQAに報告すべきか
  • Q. ミラーリング (RAID1) はデータバックアップになるか
  • Q. 業者保守作業における監査証跡のレビューは必要か
  • Q. 検量線と面積計算のバリデーション資料を査察において求められた時の対応は
  • Q. 監査証跡の定期レビューを査察で求められた時の対応は
  • Q. CMCなど研究開発におけるDI対応は

付録資料 (ダウンロード)

各極データインテグリティガイダンスの邦訳や解説資料を電子ファイルにてご提供する。
尚、ダウンロード方法は当日お伝えする。講演では説明しきれなかった詳細を習得していただける。

  • データインテグリティ入門 19ページ
  • HPLC試し打ち指摘とその対応 3ページ
  • MHRAガイダンス (GMP) 意訳 (対訳) 28ページ
  • WHOガイダンス・ドラフト 要旨訳 11ページ
  • FDAガイダンス・ドラフト 意訳 (対訳) 32ページ
  • FDAガイダンス・ドラフト 解説 27ページ
  • PIC/Sガイダンス・ドラフト 要旨と解説 42ページ
  • データインテグリティの是正 FDA WLの常とう句 9ページ
  • WHOガイダンス (TRS_996) Appendix 1 邦訳 28ページ
  • MHRAガイダンス (GXP) 対訳と補足

付録CD

1口につき1枚配布させていただきます。
データインテグリティの詳細資料、Part 11、Annex 11、CSV関連の解説や邦訳など、200ファイル余を収載したCDもご提供する。500スライドを超えるテキストともにご活用願いたい。

質疑応答

CSV、ERES、データインテグリティ、スプレッドシートなど日常の業務において困っていることや疑問などにお答えします。
事前質問は大歓迎ですが、準備の都合上、可能であれば2週間前までにご提出いただけると助かります。

会場

滋慶医療科学大学院大学

9F 視聴覚大講義室

大阪府 大阪市 淀川区宮原1-2-8
滋慶医療科学大学院大学の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

案内割引について

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  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

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