技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品容器/包装の工程バリデーションと表示ミス防止

Zoomを使ったライブ配信セミナー

医薬品容器/包装の工程バリデーションと表示ミス防止

~包装で品質問題を起こさないための品質確保・トラブル対策~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、医薬品包装工程および包装資材要因のトラブル事例から、トラブルの未然防止、対策について解説いたします。

開催日

  • 2020年6月4日(木) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 表示ミス/表示資材コンタミを未然に防止するための仕組み
  • 包装ミス/表示ミスによる製品回収リスク低減
  • 包装工程バリデーションの基礎
  • 包装資材メーカーや包装委託先の査察/指導

プログラム

 医薬品製造において、製剤化技術が高度のようなイメージがあるが、もっと難しいのが包装である。安定性モニタリングが要求されたことにより、溶出試験での回収が増えているが、前々から製品回収で多かったのが包装ミスである。また、健康被害に直結する品質トラブルは包装工程である。
 表示ミス、異種品混入、レギュレーション違反による製品回収が増えている。また製造時の包装トラブルによる製品回収は多い。各社がミス防止を続けているがなかなかなくならない。包装のミスは製造所でのミスと表示資材メーカーでのミスの二つがある。包装でのミスを減らすにはどうするか。表示資材メーカーのミスを減らすことと万が一ミスがあってもそれを製造所で防ぐことができる仕組みを盛り込むことである。過去のさまざまの包装トラブル事例から学び、包装トラブルによる製品回収リスクを減らす方法を実例から学ぶ。それらを防ぐための包装工程バリデーションについて紹介する。そのための包装に関する基礎知識も紹介する。包装資材の使用期限、代替試験を行う場合や資材、包装検査に係る課題についても紹介する。

  1. 表示ミスによる製品回収事例 (PMDAのHPより)
    1. 2016年度の製品回収より、表示ミス&レギュレーション違反による製品回収
    2. 表示物のミスによる製品回収
      • 単純な誤記
      • 化合物名の誤り
      • 添加剤の間違い
      • 有効成分の表記ミス など
    3. 製造起因の表示ミスによる製品回収
      • 捺印場所の間違い
      • 封緘シールのコンタミ
      • テストサンプルの間違い
      • 容器の間違い など
    4. レギュレーション対応漏れによる製品回収
      • 日局対応不備
      • 劇薬/毒薬対応不備 など
  2. 包装工程のミスによるトラブル/製品回収
    • 添付文書の最新版との不一致 (包種追加反映されず)
    • 使用期限と製造番号逆転
    • ドリンク剤 (食品) の表示ミスによる回収事例
    • 異種ラベル接続による回収事例
    • 異種アンプル混入による品質トラブル
    • 錠剤の刻印ミスによる製品回収
    • PTP包装ラインでの欠錠センサーの排出同期化トラブル
    • PTP包装ラインのシートカッターのずれトラブル
    • プラスチックアンプルのカッターずれトラブル など
  3. 資材ミスによるトラブル/製品回収
    • 箱の有効成分の単位ミス
    • 異種添付文書混入
    • 異種フリップキャップコンタミによる回収事例
    • 異種ロールラベルに混入
    • ロールラベルの張替
  4. 包装とレギュレーション
    1. 容器の定義
    2. 容器の種類
      • 一次包装
      • 二次包装
    3. 容器の機能の定義
    4. 製剤の容器
      • 固形剤
      • 注射剤
    5. 包装資材のJP試験
      • 必須の資材の受け入れ試験 (ゴム栓、ガラス容器、プラスチック容器など)
  5. 包装工程のバリデーション
    1. 包装バリデーションの考え方
      • 包装のバリデージョン項目
      • PVの必要性とタイミング
      • PVのロットサイズの問題
      • 中間製品の包PV包装と製品準備
    2. 包装バリデーション不備による品質トラブル
    3. 気密性の検証
      • ボトルの気密性
      • 金型の組み合わせ確認
      • ボトルのパッキンの歪み (固形剤)
      • バイアル瓶 (注射剤)
      • SP包装/PTP包装のバリデーション
    4. 包装のPVについて
      • PTP包装でのPVを行う量
      • PV3ロット必要かどうか
    5. 捺印ミス防止
    6. 輸送試験/振動試験/JIS落下試験
      • よく起きる苦情
    7. 最終製品を中間製品で代用する場合
      • 出荷試験は最終製品での試験
      • EUの試験結果を活用する場合 (PMDAの指摘事項より)
  6. 製造起因の表示ミス防止
    1. 印刷会社の防止策
      • 在庫を持たない
      • 追加生産を行わない
      • ラベルの張替えを行わない
      • バーコード管理
    2. 包装製造所の防止策
      • 表示資材の計数管理
      • ラインでのバーコード管理
      • テストサンプルの管理
      • ロールラベルのバックNo印字
      • 表示物のビデオ確認
      • 製造番号/使用期限の確認
      • 包装のフェールセーフ思想
      • ポジティブセンサーとネガティブセンサーの選択
      • 箱が2つ連続で流れる場合の捺印不良防止
      • シールの貼布剥がれ防止
      • 手包装ラインを自動化ラインにする場合
  7. 表示資材メーカーの査察/指導
    • コンタミ防止の観点から
  8. 包装委託先の査察/指導
    • 計数管理
    • バーコード管理
    • 異種品混入防止
  9. 包装資材の有効期間
    • 有効期間の考え方
    • GMP対応
  10. 包装検査
    • 巡回検査と定位置検査
    • 中間製品で試験する場合 (包装工程前の製剤バルク) のバリデーション
  11. 資材規格の考え方
    • 性能確認と外観確認
    • IPCで確認することとQCの受入試験で確認すること
  12. 包装規格の考え方
    • 正しい資材が使用されていること
    • 版Noの確認
    • 包装が正しく行われたことの確認
  13. 校閲/校了でのミス防止
    • 新聞社の校閲
    • 表示物の校閲/校了
    • 社内校閲/校了の仕組み
    • 印刷会社の版作成の確認
    • 校閲/校了者の研修
    • 表示内容の根拠データの確認
  14. 人が創る品質/Quality Culture
    • Quality Culture
    • 人が創る品質

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 ミーティングテスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/25 変形性関節症の発生機序、薬物治療と再生医療の開発 オンライン
2024/4/25 食品用器具及び容器包装のポジティブリスト制度について オンライン
2024/4/26 化学物質を扱う研究所における法規制に準拠した「薬品管理」の進め方 オンライン
2024/4/26 製造員、試験検査員、品質保証員のGMP教育訓練と実効性評価 オンライン
2024/4/26 製品品質照査の活用による製造工程、原料・資材及び製品規格の妥当性検証 オンライン
2024/4/26 GMP監査と当局査察・無通告査察対応セミナー オンライン
2024/4/26 改正GMPに対応した製品品質照査とCAPAの具体的進め方 オンライン
2024/4/26 中東主要国の薬事規制比較と現地対応手法 オンライン
2024/4/26 ICH M7ガイドラインに則ったニトロソアミン類不純物の評価・管理に関する最新動向と当局の考え方 オンライン
2024/4/30 医薬品・バイオ技術のライセンスと研究提携における「経済条件」 の決め方及びリスク対策 オンライン
2024/4/30 新規モダリティにおける特許の現状および特許戦略 オンライン
2024/5/1 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/5/1 ラボでの電子実験ノート管理・運用における経験からわかった電子情報管理の問題点・解決とDXの進め方 オンライン
2024/5/7 GMP査察の指摘事項をふまえたQA・バリデーションの考え方と対応/回答時の留意点 オンライン
2024/5/7 医薬品開発における事業性評価・ポートフォリオ分析と意思決定手法 オンライン
2024/5/7 安全性定期報告書等の作成にむけた安全性集積データの見方・評価と文章作成のコツ オンライン
2024/5/7 非GLP試験の書面調査と過剰に陥らない効率的な信頼性確保の基準 オンライン
2024/5/8 国内外査察指摘をふまえたGMP記録の残し方・管理と逸脱・OOS・OOT発生時の対応 (処理手順/フロー/線引き) オンライン
2024/5/8 化学プロセスのコスト削減 オンライン
2024/5/8 リアルワールドデータ (RWD) を活用するための薬剤疫学基礎セミナー オンライン

関連する出版物

発行年月
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書
2013/9/2 原薬・中間体製造プロセスにおける課題と対策
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/1 画像診断機器(放射線) 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/31 在宅でのCDTM(共同薬物治療管理)の実践と薬局・薬剤師の次世代モデル
2013/5/30 新薬開発にむけた臨床試験(第I~III相臨床試験)での適切な投与量設定と有効性/安全性評価
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 ドラッグデリバリーシステム 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/4/5 高分子の延伸による構造と配向の発現およびそれらの制御法を利用した材料開発
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)