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電子機器・電子デバイスにおける熱設計・熱問題への対策ノウハウ

電子機器・電子デバイスにおける熱設計・熱問題への対策ノウハウ

~放熱の基礎、温度を予測・対策するスキル、一定の熱設計プロセスに従って確実な対策を織り込む~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、熱設計に必要な伝熱の基礎から、部品、基板、筺体に至る熱設計手順やノウハウを幅広く解説いたします。

開催日

  • 2020年1月28日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 電子機器の放熱に関連する技術者
    • 電子基板の設計
    • サーバ機器設計など
  • 熱対策が必要な機器を扱っている技術者
    • LED照明
    • 太陽光発電パネル
    • プラントなど
  • 伝熱に関連する技術者
    • 空調
    • 冷凍
    • 冷蔵
    • 太陽光集熱機など
  • 熱交換、電子機器の冷却、環境などに関連した業務を行っている方
  • 伝熱、除熱、熱の有効利用など幅広く熱に携わっている方

修得知識

  • 熱設計の基礎知識
  • 熱対策常套手段
  • 機器筐体/基板熱設計技術

プログラム

 CASE (Connected、Autonomous、Shared & Services、Electric) によって急激に進む自動車の電子化や5GやIoTに伴う機器の高発熱密度化、これらはいずれも深刻な熱問題を生みます。「機能優先で設計してシミュレーション結果を見て熱対策を行う」という従来スタイルではではもはや不具合の発生を抑えきれません。設計上流段階で論理的なプロセスに基づきコストミニマムの対策を織り込むことが必須要件になっています。そのためには放熱のメカニズムや基本原則を学び、手計算でも温度を予測・対策できるようなスキルを身につけること、一定の熱設計プロセスに従って確実な対策の織り込みが重要です。
 本講では、伝熱の基礎的事項から始め、部品、基板、筐体設計まで広範囲に熱対策の常套手段を解説します。機器設計に関わる方々に必須な対策ノウハウをお伝えします。

  1. 最近の熱設計のトレンド
    1. 電子機器冷却技術の変遷
    2. 部品の小型化により基板放熱が主体となった
  2. 熱設計の目的と熱による不具合
    1. 機能的な障害:熱暴走、発熱増大
    2. 寿命問題:熱疲労、化学変化、劣化
    3. 対人的要因:低温やけど
  3. 熱設計に必要な伝熱の基礎知識
    1. 熱伝導のメカニズム
    2. 対流のメカニズム
    3. 放射のメカニズム
    4. 物質移動による熱移動
  4. 電子機器の放熱経路と低熱抵抗化
    1. 機器の放熱経路
    2. 機器の熱等価回路と熱対策マップ
    3. 熱対策マップと対策選定
  5. プリント基板と部品の熱設計
    1. 基板の等価熱伝導率 (面方向、厚み方向)
    2. 高放熱基板と低放熱基板の設計法の違い
    3. 部品レイアウトの最適化
    4. サーマルビアの設置方法・ビア本数と放熱効果
    5. 目標熱抵抗と単体熱抵抗で危険部品を見分ける
    6. ジュール発熱による温度上昇計算
  6. 自然空冷機器の熱設計
    1. 自然空冷機器の放熱限界
    2. 通風孔と内部温度上昇
    3. 通風孔設計の設け方
    4. 煙突効果の利用
  7. 密閉ファンレス筐体の熱設計
    1. 筐体伝導放熱機器の放熱ルート
    2. 接触熱抵抗とその低減策
    3. TIMの種類と特徴、使い分け
    4. 放熱シート使用上の注意点
  8. 強制空冷機器の熱設計
    1. ファンの基本特性と選定方法
    2. PUSH型とPULL型のメリット/デメリットと使い分け
    3. 強制空冷機器では適切な給排気口面積がある
    4. 最大出力点とファン騒音の低減
  9. ヒートシンク設計
    1. ヒートシンクの選定/設計の手順
    2. 包絡体積と熱抵抗の関係
    3. ヒートシンクの設置方向と性能・指向性の対策
    4. ヒートシンクパラメータ決定の優先順位
    5. フィンの最適ピッチ
    6. 知っておきたいヒートシンクの常識
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 国峯 尚樹
    株式会社 サーマル・デザイン・ラボ
    代表取締役

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 47,020円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 47,020円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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