技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

有害事象/副作用の適切な用語選択のための臨床検査値推移と病態/発現事象との結びつき 基礎講座

有害事象/副作用の適切な用語選択のための臨床検査値推移と病態/発現事象との結びつき 基礎講座

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年5月28日(火) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 臨床試験の担当者、関連する技術者

修得知識

  • 肝臓への影響を示す検査値変動
  • 腎臓への影響を示す検査値変動
  • 胆道系障害や溶血性障害による黄疸

プログラム

 治験を実施する際には、血液、尿などの検体検査の結果が最も客観性のある評価項目の一つとして利用される。医療の現場では、得られた検査値の解釈のための判断基準として基準範囲や臨床判断値 (診断閾値、治療閾値、予防学的閾値) が利用されている。基準範囲は健康成人の中央95%が入る数値の範囲でありいわば参考値 (reference value) である。一方で臨床判断値は、疾患の診断、治療、予防の判定のために用いられる値として、各専門学会がガイドライン等で定めている。
 上記のごとく検査値の扱いは場面ごとに異なる。なかでも治験における検査値の扱いには特に注意が必要と考えられる。すなわち、病的変化に至る前の薬物による有害反応を検出することが目的となるからである。検査値変動から正確に身体異常を考察することが求められる。
 臨床検査値の変動を見た際に、その変動と生体機能の異常を結びつける。次いで、その異常は軽微で可逆的な現象であるか、身体機能に障害を引き起こす重大な変動であるかを判断する。その上で検査値異常を正確な表現法を用いて記述するための基礎知識を習得する。

  1. 基準範囲と臨床判断値
  2. 軽微な検査値変動と人為的な変動
    1. 生理的変動と一過性の変動
    2. 検査のプロセスで生じる検査値異常
  3. 薬物代謝の副反応で起きる検査値異常のまとめ
  4. 肝・胆道系関連の検査項目とその異常値発生機序
    1. 解剖・生理・機能
    2. 検査項目
      • 肝細胞のダメージで変動する血液検査項目
        • AST
        • ALT
        • LDH
      • 肝臓機能の低下により変動する血液検査項目
        • 総蛋白
        • アルブミン
        • ビリルビン
        • ChE
        • アンモニア
      • 胆道障害を示す血液検査項目
        • ビリルビン
        • ALP
        • γGTP
        • コレステロール
  5. 腎臓関連の検査項目とその異常値発生機序
    1. 解剖・生理・機能
    2. 検査項目
      • 腎ダメージの初期を検出する検査項目
        • 尿タンパク
        • 尿β2ミクログロブリン
      • 腎機能低下を反映する血液検査項目
        • クレアチニン
        • 尿素窒素
        • 酸塩基平衡電解質異常
        • 腎性貧血
      • 腎機能検査
        • GFR (糸球体機能)
        • PSP排泄試験 (近位尿細管機能)
  6. 貧血の検査 (特に溶血)
    1. 赤血球恒数
    2. 溶血の機序、溶血後のヘモグロビン代謝による検査値変動
      • ビリルビン
      • ハプトグロビン
      • ヘモジデリン
      • ウロビリノゲン
  7. 症例検討
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 福地 邦彦
    昭和医療技術専門学校
    特任教授 / 医師

会場

ビジョンセンター浜松町

B1 Mルーム

東京都 港区 浜松町2-8-14 浜松町TSビル 4階,5階,6階 (受付6階)
ビジョンセンター浜松町の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/27 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン
2025/2/27 バイオ医薬品における申請をふまえたCMCレギュレーション対応とCTD作成入門講座 オンライン
2025/2/27 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2025/2/28 医薬品マーケティング・市場予測 オンライン
2025/2/28 FDA/EMAの早期審査・早期承認制度の課題と対応 東京都 会場・オンライン
2025/2/28 具体的データ事例を用いた安定性試験の統計解析と開発段階に応じた規格設定 オンライン
2025/2/28 Excelスプレッドシートの作成、バリデーション、運用管理のポイント オンライン
2025/2/28 データインテグリティの重要性とGMP文書への落とし込み方 オンライン
2025/2/28 アクティブターゲティング型DDSの現状と展望 オンライン
2025/3/3 PIC/S GMP Annex I 改定セミナー オンライン
2025/3/4 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Dコース:CMC申請・薬事デザイン編) オンライン
2025/3/4 PMDAから高評価が得られるメディカルライティング中級講座 オンライン
2025/3/4 ペプチド医薬品原薬の製造プロセス開発 オンライン
2025/3/5 (薬物) 国内治験と国際共同治験のモニタリング業務の差異と実務対応力の習得 オンライン
2025/3/5 無菌製剤・再生医療等製品の工場における査察対応とGMP改善業務 オンライン
2025/3/7 リスク分析をした洗浄バリデーションの実施方法と残留許容限度値の設定 オンライン
2025/3/7 PMDA審査官から高評価が得られる非臨床領域のメディカルライティング オンライン
2025/3/7 マイクロバイオームの実用化にむけた課題と現状 オンライン
2025/3/10 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/3/12 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書