技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

大気圧プラズマによる樹脂・フィルムの表面処理と接着性の改善技術

大気圧プラズマによる樹脂・フィルムの表面処理と接着性の改善技術

~難接着樹脂の表面改質・表面修飾 / プラズマ照射の距離と接着力の関係、処理効果の持続性 / 大気圧プラズマ処理の実例~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年3月29日(金) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 表面改質方法
  • 表面改質後の表面分析方法
  • プラズマ診断
  • 接合強度評価
  • 大気圧プラズマの分類
  • 放電の分類
  • プラズマ源の作製方法

プログラム

 プライマーにより、樹脂・フィルムの表面改質が実施されてきたが、法規制が進んでいる。プライマー処理の代替技術として、大気圧プラズマ処理が注目を浴びつつある。我々が今まで行ってきた、大気圧プラズマ処理の実例を交えながら、本技術の解説を行う。

  1. はじめに
    1. 公益財団法人 名古屋産業振興公社について
    2. プラズマプロセス適応事例
    3. 愛知地域スーパークラスタープログラム
    4. 私と接着…
    5. 大気圧プラズマ処理による、樹脂・フィルムの改質の概要
  2. 難接着樹脂の特徴
    1. 難接着な理由
    2. 接着の分類
    3. 相互拡散 (分子拡散)
    4. 静電気力
    5. 機械的結合
    6. 水素結合
    7. 電気陰性度
    8. 分極
    9. 電気陰性度の可視化
    10. 各種結合の結合エネルギー
    11. 水素結合の例
    12. 添加ガスによる表面修飾
    13. 水溶液併用による表面修飾
    14. 表面修飾例
    15. 究極の原子接着技術
    16. 難接着樹脂材料を使うメリットは?
  3. 樹脂表面改質
    1. 表面処理の分類
    2. 減圧プラズマによる表面改質例
    3. 真空紫外光による表面改質例
    4. プラズマとは?
    5. プラズマの分類
    6. 大気圧で何とかなりません?
    7. 大気圧プラズマの分類
    8. 衝突電離、熱電離
    9. コロナ放電、グロー放電、アーク放電
    10. アーク放電を回避する方法
    11. パッシェンの法則
    12. 平均自由行程
    13. 誘電体バリア放電
    14. ダイレクト方式、リモート方式
    15. 各社の大気圧プラズマ装置
    16. 誤解されがちなコロナ放電
  4. 表面改質と接着剤の関係
    1. プラズマ照射距離と水接触角の関係
    2. プラズマ照射距離と接着力の関係
    3. プラズマ処理効果の持続性
    4. プラズマ処理後の水接触角上昇の仮説と保管方法
    5. 接合界面の断面SEM
    6. 金属表面の改質?
  5. 樹脂表面の組成評価と表面状態
    1. 表面分析装置の分類
    2. X線光電子分光法
    3. ケミカルシフト
    4. 誘導体化
    5. 樹脂表面の官能基比率と接合強度の関係
    6. すぎたるはなをおよばざるがごとし
    7. 各活性種の酸化力
    8. 活性種濃度の評価方法
    9. 酸素ラジカル濃度測定例
    10. オゾン濃度測定例
  6. 接着力の定量評価
    1. 接着力評価の分類
    2. 引張試験
    3. 破壊形態の分類
    4. 引張試験による実測例
  7. 最近の取り組み
  8. 異種材料表面の改質
  9. 自作大気圧プラズマ装置
    • 質疑応答

講師

  • 市村 進
    公益財団法人 名古屋産業振興公社 プラズマ技術産業応用センター (PLACIA)
    サブテクニカルコーディネーター

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

6F 中会議室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/24 接着制御・メカニズム解析の考え方と分析評価法 オンライン
2025/3/27 「濡れる」現象の本質理解 オンライン
2025/3/27 高分子の相溶性と相分離および結晶化の基礎 オンライン
2025/3/27 廃プラスチックのリサイクル最新動向 東京都 会場・オンライン
2025/3/28 押出成形のトラブル対策 Q&A講座 オンライン
2025/3/28 固体高分子の破壊とタフニング オンライン
2025/3/28 フィルムの延伸・分子配向の基礎、過程現象の解明と構造形成、物性発現、評価方法 オンライン
2025/4/7 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2025/4/9 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/15 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/23 架橋ポリオレフィンのマテリアルリサイクル技術の最先端 オンライン
2025/4/25 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/4/28 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ オンライン
2025/5/14 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン
2025/5/15 ゴム材料における摩擦・摩耗現象の理解と制御・対処に必要な基礎知識 オンライン
2025/5/20 プラスチックリサイクル技術の現状・課題・最新動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/3/31 自己修復材料、自己組織化、形状記憶材料の開発と応用事例
2020/1/31 添加剤の最適使用法
2019/12/20 高分子の表面処理・改質と接着性向上
2019/10/31 UV硬化技術の基礎と硬化不良対策
2019/1/31 マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発と活用集
2018/11/30 エポキシ樹脂の高機能化と上手な使い方
2018/9/27 プラズマCVDにおける成膜条件の最適化に向けた反応機構の理解とプロセス制御・成膜事例
2018/8/31 防汚・防水・防曇性向上のための材料とコーティング、評価・応用
2018/7/31 高耐熱樹脂の開発事例集
2018/4/12 自動車用プラスチック部品の開発・採用の最新動向 2018
2018/3/29 超親水・親油性表面の技術
2018/3/19 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2018/3/18 射出成形機〔2018年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2017/7/31 機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
2017/7/31 プラスチック成形品における残留ひずみの発生メカニズムおよび対策とアニール処理技術
2017/6/19 ゴム・エラストマー分析の基礎と応用
2017/2/27 プラスチックの破損・破壊メカニズムと耐衝撃性向上技術
2017/1/31 放熱・高耐熱材料の特性向上と熱対策技術
2016/8/31 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と物性制御ノウハウ
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング