技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

がん治療薬のプロトコール作成と臨床試験のポイント

がん治療薬のプロトコール作成と臨床試験のポイント

~がん臨床試験特有のポイントとその落とし穴とは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、がん悪液質について最新の基礎研究動向と、臨床現場で求められる今後の新薬像について詳解いたします。

開催日

  • 2019年1月28日(月) 12時30分 16時30分

修得知識

  • プロトコール作成の工程
  • プロトコールの構成と総括報告書の構成の関係
  • 臨床試験の相
  • 試験デザインに応じた実施体制の考え方
  • 各フェーズの試験におけるエンドポイント及び評価項目の臨床的意義
  • 治療薬のタイプ毎の評価内容の差異
    • 殺細胞性抗がん剤
    • 分子標的治療薬
    • 免疫治療など

プログラム

H4. 第1部 「臨床試験を円滑に進めるためのプロトコール作成のポイント」

(12:30~14:30)

 臨床試験プロトコール作成は、試験終了時にどのような総括報告書として取り纏めるか、また、承認申請にあたって当該試験がどのような位置づけであるのかを俯瞰しつつ、目的を十分に達成できるよう配慮して作成する必要がある。本講演では、試験計画骨子から、臨床試験プロトコール作成工程上の重要なポイントと対処法を演者の実務経験を交えて紹介する。

  1. プロトコールの構成
    1. プロトコールの標準的な構成
    2. 総括報告書の標準的な構成
    3. プロトコールと総括報告書の関係
  2. 試験デザインと実施体制
    1. 標準的な実施体制
    2. オープン試験の場合
    3. 盲検試験の場合
    4. 独立モニタリング委員会を設置する場合
  3. 被験者選択基準
    1. 選択基準・除外基準の記載方法
    2. 選択基準・除外基準の根拠設定
  4. 主要評価項目と副次的評価項目の設定
    1. 抗がん剤治験のエンドポイント
    2. 副次的評価項目の設定
  5. 試験スケジュールの表記
    1. 日本型
    2. グローバル型
  6. Visit毎の検査項目の設定
    1. 測定項目の設定
    2. 測定結果の解析
    3. 欠測値の取り扱い (統計解析の項目)
  7. 治験薬 (治験製品) の取り扱いに関する
    1. 治験薬 (治験製剤) の取り扱いに関する表記
  8. 被験者及び治験関係者の動線
    1. 被験者初回来院~治験終了までの留意ポイント
    2. フローチャートの記載のポイント
  9. 有害事象の取り扱い
    1. 有害事象の定義
    2. 重症度判断基準
    3. 因果関係の判断基準
    4. 重篤な有害事象の取り扱い
    5. 被験者が妊娠した場合の取り扱い
    6. 原疾患悪化伴う事象の取り扱い
  10. その他留意すべき事項
    1. 同意取得に関する事項
    2. 症例報告書の作成に関する事項
    3. 補償・賠償に関する事項
    4. その他
    • 質疑応答

第2部「治療薬タイプ/各フェーズごとの臨床試験デザイン設定」

(14:45~16:30)

 がん治療薬の開発には、第I~III相試験においてクリアすべきそれぞれの課題があり、それらの課題を適切に評価するための最適な試験デザインを設定しなければなりません。本セミナーでは具体例を交えながら、どのような臨床的視点、意図で試験がデザインされているのかを解説していきたいと思います。

  1. 臨床試験デザイン総論
    1. 適格性について
    2. 治療内容によって異なる評価ポイントについて
      • 殺細胞性抗がん剤
      • 分子標的治療薬
      • 免疫治療薬の差異について
    3. エンドポイントの臨床的意義
      • 生存期間
      • 無増悪生存期間
      • 奏効割合
      • 有害事象
      • QOL
  2. 第I相試験
    1. 様々な試験デザインとエンドポイント
  3. 第II相試験
    1. 単群の第II相試験
    2. ランダム化第II相試験
  4. 第III相試験
    1. 試験デザイン設定に際して注意すべきこと
    2. サンプルサイズの決定に関する臨床的意義
    3. 非劣性試験について
  5. 臨床試験に対する臨床医及び患者さんの本音
  6. 臨床試験の落とし穴
    • 質疑応答

会場

東京都中央区立産業会館

4F 第3集会室

東京都 中央区 東日本橋2-22-4
東京都中央区立産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/20 ペプチド医薬品の疾患別事例からみる市場性およびペプチドの合成・分析のポイント オンライン
2024/12/23 GMP教育とQuality Culture醸成のポイント オンライン
2024/12/23 日米欧当局のプロセスバリデーションにおける要求事項と承認申請にむけた準備について オンライン
2024/12/23 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン
2024/12/23 承認申請パッケージにおける海外データ利用と開発戦略 オンライン
2024/12/23 承認申請にむけた個別症例安全性報告 (ICSR) の取り扱いと評価 オンライン
2024/12/23 GMP省令対応:医薬製造所における製品品質照査と品質システムの構築 (PQS) オンライン
2024/12/24 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2024/12/24 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2024/12/24 核酸医薬品の品質管理および分析・評価のポイント オンライン
2024/12/24 体外診断用医薬品における承認申請書作成ノウハウおよびPMDA相談のポイント オンライン
2024/12/25 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文ライティング入門 オンライン
2024/12/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2024/12/26 再生医療等製品/細胞治療製品における規制要件の理解と申請書作成のポイント (入門講座) オンライン
2024/12/26 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/27 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン
2024/12/27 英文メディカルライティング基礎講座 オンライン
2024/12/27 医薬品製造現場におけるコスト削減と少人数体制のQC/QA業務効率化 オンライン
2024/12/27 ICH品質関連ガイダンス視点から考えるCTD-Q記載要求事項と効率的申請資料作成法 オンライン
2024/12/27 医薬品製造施設 (バイオ、合成原薬、固形製剤、無菌製剤) の構造設備に関わるGMP講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/10/27 国際共同試験におけるICH-E6改訂のインパクト・QMS構築