技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

炎症性腸疾患の診断・治療実態と医師・患者より期待される新薬像

炎症性腸疾患の診断・治療実態と医師・患者より期待される新薬像

~IBD診療における、医療者側の立場からの問題点と、アンケート調査結果から見る患者側からの問題点とは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、IBD診療に必要な基礎知識や新規治療法の開発状況を含めたトピックスをわかりやすく解説いたします。

開催日

  • 2019年1月24日(木) 13時00分16時00分

修得知識

  • 炎症性腸疾患 (IBD) の押さえておきたい基礎知識
  • 当院におけるIBD診療の実際
  • 当院のIBD患者へのアンケート調査結果
  • 新規治療法の開発状況

プログラム

 炎症性腸疾患 (IBD) の原因は十分解明されておらず、根本的な治療法がない。近年、患者数は急激に増加し20万人を超え、内科医であれば日常診療で遭遇することの多い難病の1つである。また、好発年齢が青壮年層で、症状が良くなったり悪くなったりすることが多く、QOL (quality of life) を著しく損なう可能性がある。
 生物学的製剤の登場以降、IBDの治療成績は飛躍的に向上し、治療目標は症状の改善・消失から粘膜の傷の治癒へと一段高い目標へ変更されたが、生物学的製剤の投与初期から効果のみられない症例や徐々にその効果が減弱する症例が存在し、完全治癒には至っていない。
 本講座では、IBD診療に必要な基礎知識や新規治療法の開発状況含めたトピックスについて概説するとともに当院での診療の実際と患者アンケート調査結果を紹介する。

  1. 炎症性腸疾患 (IBD) とは
    1. 概念
    2. 疫学
    3. 病因・病態
    4. 臨床像
      • 臨床症状
      • 腸管外合併症
    5. 予後
      • 臨床経過
      • 累積手術率
  2. IBDの診断
    1. 潰瘍性大腸炎
      • 診断の手順と基準
      • 内視鏡・X線像・CT画像・組織像
      • 病態の分類
        • 病期
        • 重症度
        • 病変のひろがり
    2. クローン病
      • 診断の手順と基準
      • 内視鏡・X線像・CT画像・組織像
      • 病態の分類
        • 病期
        • 重症度
        • 病変のひろがり
        • 疾患パターン
  3. 、IBDの治療
    1. 治療原則
    2. 潰瘍性大腸炎の治療指針
    3. クローン病の治療指針
    4. IBD治療薬の選び方、使い方
      • 経腸成分栄養療法、食事療法
      • 5 – アミノサリチル酸製剤
      • 副腎皮質ホルモン
      • 免疫調節薬
      • 生物学的製剤
      • カルシニューリン阻害薬
      • 血球成分除去療法
    5. 挙児希望の女性や妊婦に対するIBD治療薬の選び方
  4. 当院でのIBD診療の実際
    1. 当院での治療状況
      • 各治療薬の使用状況
        • 5 – アミノサリチル酸製剤
          • ペンタサ
          • アサコール
          • サラゾピリン
          • リアルダ
        • 局所製剤
          • 坐剤
          • 注腸
        • 免疫調節薬
        • 生物学的製剤
      • 当院での治療成績
        • ステロイドナイーブの比率
        • 難治例の比率
          • ステロイド抵抗
          • ステロイド依存
        • 生物学的製剤投与例における免疫調節薬の併用率
        • 年間再燃率
        • 年間入院率
    2. 潰瘍性大腸炎の一例
      • 腸管外合併症 (仙腸関節炎) を有した潰瘍性大腸炎
      • ステロイド治療に抵抗した潰瘍性大腸炎
      • 大腸がんを合併した潰瘍性大腸炎
    3. クローン病の一例
      • 当初、過敏性腸症候群あるいは潰瘍性大腸炎と診断されていたクローン病
      • クローン病と誤診した腸結核
      • 生物学的製剤を投与した高度腸管狭窄を伴うクローン病
  5. 、トピックス
    1. IBDに対する新規治療法の開発状況
    2. バイオマーカーの実際
      • 便中カルプロテクチン
      • 腸内細菌パターンなど
    3. 糞便微生物移植療法の現状
  6. IBD診療から浮かびあがった問題点
    1. 医療者側の立場からの問題点
    2. 患者側の立場からの問題点 (患者のアンケート調査結果から)

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

第2研修室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/8 医薬品製造における逸脱・異常/変更管理のクラス分けと逸脱予防策 オンライン
2025/8/8 コンピュータ化システムバリデーションの効率的な実施法 オンライン
2025/8/12 トラブル事例から学ぶ問題なく技術移転 (製造と試験) を行うために知っておくこと オンライン
2025/8/15 GMP文書の集約・削減と体系整理/効率的管理 オンライン
2025/8/18 製造オペレーターのためのGMPの基本と記録書の作成管理 オンライン
2025/8/18 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) オンライン
2025/8/18 ICH-GCPが要求する医薬品開発・臨床QMS入門と効果的かつ効率的運用 (2日間) オンライン
2025/8/18 GVP基礎講座 + GVP実践講座 オンライン
2025/8/18 GVP実践講座 オンライン
2025/8/18 ICH-GCPが要求する医薬品開発・臨床QMS入門 オンライン
2025/8/18 ICH-GCPが要求する医薬品開発・臨床QMSの効果的かつ効率的運用 オンライン
2025/8/18 バイオ医薬品 GMP入門講座 オンライン
2025/8/18 国内外の査察対応にむけた製造設備の適格性評価及びメンテナンスに関する文書化対策 オンライン
2025/8/18 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2025/8/19 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2025/8/19 研究所における医薬品を含む化学物質の管理と管理体制の構築 オンライン
2025/8/19 海外製造所に対して実施する監査のためのGMP英語表現 入門講座 オンライン
2025/8/20 研究所における医薬品を含む化学物質の管理と管理体制の構築 オンライン
2025/8/20 医薬分野における英文契約書の読み方入門講座 オンライン
2025/8/20 逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集