技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

モノの柔軟性の計測・評価技術と製品デザインへの応用

モノの柔軟性の計測・評価技術と製品デザインへの応用

~柔い・粘い・薄いから張りまで~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年6月12日(火) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 柔らかいモノに関する製品開発・評価・デザインに関わる方
    • 樹脂、ポリマー.フォーム材の研究開発
    • 繊維関連の製品評価
    • 化粧品の機能評価
    • 医療デバイス・医薬品の機能評価
    • 食品の研究開発・品質管理 など

修得知識

  • モノ (物質) の変形についての基礎的な解析理論
  • さまざまな柔軟なモノを測る指標と、それらを物理データとする方法
  • ヒトが感じる「やわらかさ」とモノの柔軟性の物理的な関係
  • 物理的に分析したデータに基づく柔軟な製品のデザイン技術・方法
  • ヒト触感との相関性についての知識

プログラム

 とても柔らかいモノの変形特性について、触れるだけで物理的に数値データ化することができる方法・装置が、医療テクノロジーの高度化ニーズと情報システムの急速な発展を背景としながら、特に医師の触診テクニックに基づいて実用化されました。これは、もともと診療における利用を想定して研究開発されたものでしたが、その状態によって敏感に変わりやすい様々な柔軟素材へ適用できたことから、いま分野を問わず幅広い場面において利用され始めています。
 そこで本セミナーでは、この「柔らかいモノ」の変形特性を押込試験によって物理的に測る方法を紹介いたします。測る対象となるモノは、医療分野はもちろんのこと、さまざまな柔軟性のある食品、またヒト肌に関する美容・化粧品、さらに素材においては樹脂・ポリマー・フォーム材や繊維などです。また、柔さ計測システムを持ち込んでの柔軟性の測定デモも行います。持込み試料の評価も時間の許す範囲で対応いたします。

  1. 変形についての基本的な物理
    1. 変形の理論化と弾性
      1. 応力とひずみ
      2. 構成式とフックの法則
    2. 柔軟材の粘弾性評価
      1. 評価と解析手法
      2. 構成モデルの特徴と選定
      3. 測定の基礎と生体計測への応用実例
  2. モノの柔軟性とヒトの触感との関係、およびそれらの物理表現
    1. 触感の物理的テクノロジー
      1. システム化と情報化
      2. 実用化の戦略
    2. 「やわらかさ」とは
      1. 感覚と工学
      2. 「やわらかさ」と物理学
    3. 触診システムの物理的な原理
      1. 押込み動作とその理論化
      2. 理論の実用化
      3. 柔軟材の破壊挙動の評価への展開
  3. 柔軟性の物理に基づく製品デザインの実践
    1. 柔軟材の変形特性の測定実例の紹介
      1. 生体軟組織 (粘弾性体) の測定
      2. フォーム材 (低密度多孔質材) の測定
    2. 柔軟変形のデジタルデザイン技術
      1. 有限要素法 (FEM) と構成モデル
      2. 粒子法によるモデル化
    3. 柔軟変形の製品デザイン応用
      1. 一般的なデザイン手法
      2. デザインの最適化法
  4. 柔軟性の測定デモ (持込み試料の評価も可)
  5. まとめと展望
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 佐久間 淳
    京都工芸繊維大学 大学院 工芸科学研究科 先端ファイブロ科学部門 やわらかさデザイン研究室
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/17 低誘電性樹脂の開発と伝送損失の低減、高速・高周波通信への対応 オンライン
2025/4/17 メタルレジストの特徴とEUV露光による反応メカニズム オンライン
2025/4/18 イオン交換樹脂を使いこなすための必須知識と応用のポイント オンライン
2025/4/18 ラジカル重合 基礎講座 オンライン
2025/4/18 電気光学 (EO) ポリマーの基礎と評価技術および光制御デバイスへの応用 オンライン
2025/4/18 食品製造工場の点検と監査のポイント オンライン
2025/4/21 はじめてのプラスチック材料と成形法 オンライン
2025/4/21 UV硬化樹脂の硬化不良要因と硬化状態の測定・評価技術 オンライン
2025/4/21 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2025/4/21 美・健康・老化予防に関する計測技術および官能評価・有効性評価のポイント オンライン
2025/4/21 レオロジー測定・データ解釈の勘どころ オンライン
2025/4/21 サーキュラーエコノミーが目指す持続可能な社会におけるプラスチックの使い方 オンライン
2025/4/21 微生物劣化のメカニズムと対策技術 東京都 会場
2025/4/22 5G/6G時代の高周波基板材料に求められる特性と材料設計・低誘電損失化技術 オンライン
2025/4/22 ポリマーアロイの基本、構造・物性および新規ポリマーアロイの材料設計の必須 & 実践知識 オンライン
2025/4/23 医薬品・食品・化粧品工場における異物混入の具体的防止対策 東京都 会場・オンライン
2025/4/23 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/4/23 ゲル化剤・増粘剤の基礎・特性・評価法 オンライン
2025/4/23 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) における変色劣化の機構とその防止技術 オンライン
2025/4/23 プラスチック強度設計に必要な材料特性と設計の進め方 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/10/29 マイクロバイオームの最新市場動向とマーケティング戦略
2021/9/29 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (書籍版)
2021/9/29 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (書籍版 + CD版)
2021/9/29 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの市場実態と将来展望 2020-2023 (PDF版)
2021/7/30 水と機能性ポリマーに関する材料設計、最新応用
2021/7/28 プラスチックリサイクル
2021/6/30 VR/AR技術における感覚の提示、拡張技術と最新応用事例
2021/6/30 人工知能を用いた五感・認知機能の可視化とメカニズム解明
2021/6/29 UV硬化樹脂の開発動向と応用展開
2021/5/31 重合開始剤、硬化剤、架橋剤の選び方、使い方とその事例
2021/5/31 高分子材料の劣化・変色対策
2021/4/30 建築・住宅用高分子材料の要求特性とその開発、性能評価
2021/4/26 包装・工業用PETフィルム&飲料・食品用PETボトルの市場分析
2021/3/1 セルロースナノファイバー最新業界レポート
2021/2/26 高級感を表現する要素技術と評価法