技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

化粧品防腐力処方設計と防腐効力試験の進め方

化粧品防腐力処方設計と防腐効力試験の進め方

~国ごと、アイテムごとに見る主な注意点とは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、化粧品における微生物対策について総合的に解説いたします。

開催日

  • 2018年4月25日(水) 12時15分 16時30分

修得知識

  • 品質安定性に問題が発見された際の、ケース毎の処方設計術
  • 問題の要因抽出
  • 想定外に起こる品質問題
  • 防腐効力の判断基準
  • 微生物管理のコツと、現場で陥りやすい盲点
  • 化粧品における微生物学基礎
  • 微生物が原因の市場トラブル実例
  • 化粧品回収のしくみ
  • 化粧品微生物試験の手法と留意点

プログラム

第1部 化粧品の防腐力処方設計対策のノウハウと課題・実例

(2018年4月25日 12:15~14:15)

 化粧品業界の処方開発にはマニュアルといったものがほとんど存在せず、処方技術者は先人の経験則に頼るしか技術向上の術がありません。
 そこで、処方設計段階において業界各企業間で通説とされている保存安定性試験の手法やノウハウ、また現場レベルでの注意点や実例について講義を致します。

  1. 法定品質保持基準
    1. 薬事法 (旧名称) で定められた微生物管理基準
    2. GMP基準で規定された試験方法基準
    3. 時代変遷に則した業界自主指針
  2. 化粧品防腐効力試験の実情
    1. 大手企業規模における現状と課題
    2. 中堅以下規模企業における現状と課題
      1. 現状と対策の実際
      2. 今後の課題と対策例
  3. 防腐系設計の実際
    1. 防腐剤の系統分類とデータ整理
    2. 基本製剤毎のデータ整理
    3. 防腐力に大きく影響を及ぼす成分の実際
      1. 傾向的にコンタミを起こす成分
      2. 防腐効力を阻害する成分の実例
  4. 無添加化粧品をどう考えるべきか
    1. 「無添加コンセプト化粧品」のボーダーライン
    2. 「防腐剤無添加」は可能か?
    3. 合成成分と天然成分の考え方
  5. 容器形態により起こる問題の予測
    1. チューブ容器
    2. ジャー容器
    3. シートマスク
    4. 容器の品質
  6. 製剤毎の課題
    1. 水系製剤
    2. 乳化物製剤
    3. 洗顔料
    4. メイクアイテム

第2部. 化粧品微生物・防腐効力試験における具体的手法と市場トラブル実例

(2018年4月25日 14:30~16:30)

 化粧品は開封して長く使用するものであるのに、微生物対策に明確な指標があまりありません。市場では微生物の汚染による回収事例が後をたたず、回収件数の大多数を占めています。自社の化粧品がそのような事態に陥らないために、微生物の基本を押さえ、市場でのトラブル実例をご紹介させていただいた後で、化粧品における微生物試験 (品質管理ならびに防腐力試験) の手法をわかりやすくお伝えさせていただきます。同時開催の防腐力処方設計と合わせて化粧品における微生物対策をトータルに学んでいただけます

  1. 微生物とは
    1. 細菌・カビ・酵母の違い
    2. 菌の増殖に必要な条件
    3. 菌の混入経路
    4. 防腐効果のメカニズム
  2. 微生物における市場トラブル
    1. 微生物が引き起こす健康被害
      1. 常在菌と汚染菌
      2. 主な汚染菌により想定される健康被害
    2. 微生物が原因の回収
      1. 回収のしくみと回収件数
      2. 回収事例における微生物の混入 (製品と汚染菌)
  3. 微生物試験
    1. 品質管理としての微生物試験
      1. 微生物試験業界自主基準
      2. 自社における微生物試験
      3. 試験機関にだす微生物試験
    2. 防腐効力試験 (チャレンジテスト)
      1. チャレンジテストとは
      2. 代表的な試験法
        • 菌種
        • 測定ポイント
        • 温度 等
      3. 標準菌の選定ポイント
      4. 判定基準と応用
  4. まとめ
  5. 質疑応答

会場

江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)

9F 会議室

東京都 江東区 亀戸2-19-1
江東区役所 商工情報センター (カメリアプラザ)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 23,139円(税別) / 24,990円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,750円(税別) / 47,250円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 69,417円(税別) / 74,970円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,278円(税別) / 49,980円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 92,556円(税別) / 99,960円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 138,833円(税別) / 149,940円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/25 化粧品主要国成分規制と広告規制及び輸出入の留意点 オンライン
2024/4/26 二酸化炭素資源化におけるマテリアル・バイオ技術融合の重要性と微生物による新規バイオ技術の最先端および展望 オンライン
2024/5/7 化粧品主要国成分規制と広告規制及び輸出入の留意点 オンライン
2024/5/16 化粧品の防腐処方設計と保存効力試験実施のポイント オンライン
2024/5/17 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/23 化粧品における薬機法・景品表示法・公正競争規約の留意点 オンライン
2024/5/24 ASEAN・台湾の最新化粧品申請制度解説 オンライン
2024/5/24 化粧品・医薬部外品・洗剤・雑貨商品開発のための効率的なデータ管理 オンライン
2024/5/29 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/29 化粧品の防腐処方設計と保存効力試験実施のポイント オンライン
2024/5/29 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2024/5/30 微生物による二酸化炭素固定、カーボンリサイクルの現状と将来展望 オンライン
2024/5/30 化粧品をめぐる日本と海外の規制と動向 オンライン
2024/5/31 微生物の分離・培養・同定の基礎&実践講座 オンライン
2024/6/3 化粧品・医薬部外品・洗剤・雑貨商品開発のための効率的なデータ管理 オンライン
2024/6/3 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2024/6/4 ASEAN・台湾の最新化粧品申請制度解説 オンライン
2024/6/5 化粧品をめぐる日本と海外の規制と動向 オンライン
2024/6/11 微生物の分離・培養・同定の基礎&実践講座 オンライン
2024/6/20 製造承認書および別紙規格の作成にむけた規格及び試験方法の記載・データの揃え方と原案作成要領 (手引き) の活用法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/4/26 微生物、動物/植物細胞を培養するバイオリアクター:設計とスケールアップの基礎
2022/11/30 バイオプロセスを用いた有用性物質生産技術
2022/7/22 微生物の取り扱いと微生物管理に関わる試験法
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2017/5/31 スキンケア化粧品の官能評価ハンドブック
2016/9/9 抗菌剤・抗カビ剤・抗ウイルス剤の基礎と応用
2014/10/27 化粧品に求められる使用感の共有と感性価値の数値化・定量化
2014/7/15 化粧品13社〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/7/15 化粧品13社〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/5/15 美容液・化粧水 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/5/15 美容液・化粧水 技術開発実態分析調査報告書
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/7/4 薬事法・景品表示法 実践 戦略パック
2012/5/25 化粧品13社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/5/25 化粧品13社 技術開発実態分析調査報告書
2010/3/1 シリコーン製品市場の徹底分析
2009/4/5 化粧品 技術開発実態分析調査報告書 (PDF版)
2009/4/5 化粧品 技術開発実態分析調査報告書