技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

各種造粒操作のメカニズム・活用法とトラブル対策

医薬品・化粧品・食品分野を中心とした

各種造粒操作のメカニズム・活用法とトラブル対策

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年4月5日(木) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 造粒物の形状や物性改質のための操作法の改善
  • スケールアップを成功させるためのトラブル対応・ノウハウ
  • 粉砕、ふるい分け、混合、乾燥、整粒など造粒前後の工程でのトラブル対策

プログラム

 造粒は流動性の改善、飛散性の低減、溶解性の向上、保存性の向上・吸湿性の改善、商品付加価値の向上等の目的で行われている。そして、造粒操作によって、微粉の発生を抑えて流動性を高める。また、遠心力によって見かけ密度の大きい、顆粒強度の高い造粒物をつくることが出来る。
 本講演では、はじめに各種造粒法と造粒物の特性について解説する。そして、攪拌造粒、流動層造粒、押出し造粒、乾式造粒等に関して、造粒メカニズムとトラブル対策 (缶体壁面への粉体の付着など) 、それぞれの造粒法における事例も含めて説明する。また、造粒におけるスケールアップの問題点と効率的な進め方について話す。
 さらに、造粒の前後の工程での粉砕、ふるい分け、混合および乾燥、整粒にも触れる。また、混合に関しては、均一性の促進と偏析の防止対策、密度差のある混合における投入手順等に関して解説する。最後に連続生産の利点と課題について述べる。

  1. 造粒の目的
  2. 造粒の定義と造粒の方法
  3. 原薬物性に適した造粒方法
  4. 造粒法と造粒物の特性
    • 粒子密度
    • 粒度分布
    • 粒子強度
    • 形状
  5. 造粒法の比較
    • 転動造粒法
    • 押出し造粒法
    • 混合造粒法
    • 凍結乾燥・解砕法など
  6. 原薬物性の改質
    • 難溶性薬物
    • 油状性薬物
    • 凝集性薬物
    • 難吸収性薬物 等の改質
  7. 造粒における添加物とその作用機構
    • 賦形剤
    • 結合剤
    • 崩壊剤など
  8. 造粒における粉砕の目的と粉砕のメカニズムおよび粉砕方法
  9. ふるい分けにおける粒子の挙動とふるい分け装置の選定
  10. 混合・偏析のメカニズムと混合の均一性を促進する因子および偏析の防止対策手順
  11. 攪拌混合機における羽根の形状による混合への影響 (混合状態をシミュレーションした)
  12. PL値 (可塑限界) とは?
  13. 攪拌造粒のメカニズムと造粒事例およびトラブル対策
    • 結合剤溶液の添加量
    • 添加時間
    • 主羽根・解砕羽根の回転数の影響
  14. 攪拌造粒の操作条件と顆粒物性
  15. 流動層造粒のメカニズムと造粒事例およびトラブル対策
    • 層内材料水分
    • 噴霧液速度
    • 噴霧空気圧
    • 熱風温度
    • ノズルの高さ
    • 噴霧液量の影響
  16. 流動層造粒の操作条件と顆粒物性
  17. 攪拌転動流動造粒装置およびパルス流動層造粒乾燥装置の概要
  18. 攪拌造粒、流動層造粒の粒度別の主薬含量
  19. 押出し造粒の事例と添加水の影響
  20. 乾式造粒の事例と微粉の発生を抑えた乾式造粒装置の整粒部
  21. 乾燥のメカニズムと乾燥機の選定
  22. 微粉の発生を抑えた整粒機の選定
  23. 造粒のスケールアップでの問題点と効率的な進め方
    • 攪拌造粒
      • 最適添加水分量と周速、加速度などをラボ機に揃えたスケールアップの進め方
    • 流動層造粒
      • 局所濡れへの対応と含量均一性の確保および噴霧速度、噴霧液滴径などをラボ機に揃えたスケールアップの進め方
  24. 連続造粒の事例と連続生産の利点と課題
    • 質疑応答

講師

  • 阪本 光男
    秋山錠剤 株式会社 品質保証部 製剤開発課
    顧問

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/7 滅菌バリデーション基礎講座 オンライン
2025/3/7 リスク分析をした洗浄バリデーションの実施方法と残留許容限度値の設定 オンライン
2025/3/7 世界における食品および食品添加物の法規制とその情報収集方法 オンライン
2025/3/7 ケーススタディを踏まえた化粧品薬機法の基礎と改正法及び広告表示対応 オンライン
2025/3/7 PMDA審査官から高評価が得られる非臨床領域のメディカルライティング オンライン
2025/3/7 マイクロバイオームの実用化にむけた課題と現状 オンライン
2025/3/10 医薬品の知的財産制度をふまえた特許戦略構築と知財デュー・デリジェンス/知財価値評価のポイント オンライン
2025/3/10 デジタルを基盤としたニューモダリティー医薬品/ヘルスケアの探索・初期評価と事業性検討 オンライン
2025/3/10 GMPにおける (製造・試験) 外部委託業者管理・監査の留意点とチェック項目 オンライン
2025/3/11 実際に起こった不具合や解決方法、注意点で学ぶスケールアップ・ダウン検討および実験計画の進め方・データのとり方、操作の簡略化 オンライン
2025/3/12 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/3/12 データインテグリティの重要性とGMP文書への落とし込み方 オンライン
2025/3/13 Excelスプレッドシートを運用した効率的なCSVとデータインテグリティ オンライン
2025/3/13 製造設備のバリデーション実施項目・各段階の様式例と適合性調査にむけた文書作成管理 オンライン
2025/3/13 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2025/3/14 ザ・治験薬のGMP2025 東京都 会場・オンライン
2025/3/14 薬物の消化管吸収について - 評価・予測 オンライン
2025/3/14 信頼性基準適用試験における運用への落とし込み・記録の残し方と (国内外) 委託時の信頼性保証 オンライン
2025/3/14 アクティブターゲティング型DDSの現状と展望 オンライン
2025/3/14 各種製剤におけるヒト経口吸収予測法と品質規格の設定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/30 造粒プロセスの最適化と設計・操作事例集
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/10/20 食品賞味期限設定における商品別事例と官能評価対応ノウハウ
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法