技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リチウム電池用電極のスラリー調製、分散安定化技術

リチウム電池用電極のスラリー調製、分散安定化技術

~水系プロセスに対応するには? スラリーの分散状態の評価手法とは?~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年3月12日(月) 10時30分 16時00分

プログラム

第1部 高速分散装置の特長及びLib水系正極スラリーへの適用

(2018年3月12日 10:30~12:00)

 キャビテーション効果によるスラリー分散機構と高速分散装置の特長を述べた後、Lib水系負極スラリーの作製方法及び炭酸ガスを利用した水系高容量正極スラリー化について言及する。

  1. 現状のLibスラリー製造の問題点
    1. 現状のスラリー製造装置
    2. 現状のスラリー製造装置の課題・問題点
    3. 現状のスラリー製造工程
  2. 高速スラリー化のためのイノベーション
    1. キャビテーション効果による分散機構について
    2. 高速分散装置の特長と用途
  3. Lib水系負極スラリーへの適用
    1. 難溶解性高分子 (CMC) の溶解
    2. Lib水系負極スラリー (黒鉛/CNT) の高速スラリー化
  4. Lib水系正極スラリーへの適用
    1. LiFePO4の水系スラリー化について
    2. 炭酸ガスを利用した高容量活物質の水系スラリー化について
  5. まとめ
    • 質疑応答

第2部 CMCの基礎と微粒子分散、スラリー粘度調整への活用

(2018年3月12日 12:45〜14:15)

 電池の構成要素の中で比較的脚光を浴びにくい素材ですが、負極の構成成分の分散と増粘に働く重要な物質でもあります。実際のデータと合わせて、その働きをイメージしやすくお伝えしたい。

  1. CMCとは
    1. CMCの構造とその特徴
    2. CMCの基礎物性
  2. LiBへの応用
    1. CMCのメリット、デメリット
    2. 塗料化方法の違いと推奨CMC
    3. 負極の処方例
    • 質疑応答

第3部 電極スラリーの粒子分散・凝集状態評価

(2018年3月12日 14:30〜16:00)

 電池電極材料スラリーは粒子濃度が高い場合が多く、粒子径分布測定から分散・凝集状態を把握することは困難です。濃厚系スラリーを希釈することなくそのままの状態で評価できる手法について詳しく解説します。

  1. イントロダクション
    1. なぜスラリーが必要なのか?
    2. スラリー評価の前に考えるべきこと
  2. 粒子の分散・凝集評価方法
    1. 沈降静水圧法
  3. 流動性評価と分散・凝集
    1. 流動曲線
    2. 粒子分散・凝集状態との相関
    3. 流動性から分散・凝集状態を予測する上での注意点
  4. 多成分スラリーの評価 ーリチウムイオン電池正極材料スラリー
    • 質疑応答

講師

  • 浅見 圭一
    日本スピンドル製造 株式会社 ミキシング事業センター
    技術顧問
  • 佐貫 淳
    第一工業製薬 株式会社 機能化学品事業部
    主任研究員
  • 森 隆昌
    法政大学 生命科学部 環境応用科学科
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/3/31 分散度と安定性を両立させるナノ粒子・微粒子分散の具体的方法と勘所 オンライン
2025/4/1 化粧品設計開発のためのレオロジーの基礎知識と実践的評価手法 オンライン
2025/4/2 分散剤の使い方、選択と配合技術 オンライン
2025/4/2 顔料分散法と具体的利用法・応用技術 オンライン
2025/4/7 リチウムイオン電池のリユース・リサイクルの現状と課題、今後の展望 オンライン
2025/4/8 溶解度パラメータ (HSP値) の基礎から、計算・測定法、最新活用術 オンライン
2025/4/9 シリカ微粒子・合成シリカの基礎と分散・凝集制御および表面改質 オンライン
2025/4/9 バイポーラ型リチウムイオン電池の構造・材料の基礎と技術動向 オンライン
2025/4/9 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2025/4/10 高分子・ポリマー材料の重合、製造における研究実験から生産設備へのスケールアップ技術 オンライン
2025/4/11 リチウムイオン電池のリユース・リサイクルの現状と課題、今後の展望 オンライン
2025/4/14 xEV用バッテリパックの設計と安全性試験・品質管理方法 オンライン
2025/4/15 ナノフィラーの高分散・充填化技術の基礎と機能性ナノコンポジットの開発動向 オンライン
2025/4/15 高品質化に向けた乳化・分散・溶解・攪拌技術の基礎および化粧品・皮膚外用剤への応用 オンライン
2025/4/16 粒子の分散安定化メカニズムと湿潤・分散剤の実務活用 オンライン
2025/4/16 全固体電池の開発動向と製造プロセスに関する考察および電池試作と評価・解析技術 オンライン
2025/4/18 粉粒体へのコーティング・表面改質の勘どころ オンライン
2025/4/18 車載用電池事業の政策と事業競争力および次世代電池に関する展望 オンライン
2025/4/21 電池バインダーの設計、技術動向と電極製造技術 オンライン
2025/4/21 微粒子の付着力・凝集力・摩擦力測定解析法とその応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/8/30 塗工液の調製、安定化とコーティング技術
2024/6/24 EV用リチウムイオン電池のリユース&リサイクル
2024/6/19 半導体・磁性体・電池の固/固界面制御と接合・積層技術
2023/11/30 EV用電池の安全性向上、高容量化と劣化抑制技術
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023 [書籍 + PDF版]
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023
2023/8/31 分散剤の選定法と効果的な使用法
2023/6/14 車載用リチウムイオン電池リサイクル : 技術・ビジネス・法制度
2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2023/4/6 電池の回収・リユース・リサイクルの動向およびそのための評価・診断・認証
2023/3/10 2023年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2023/2/28 リチウムイオン電池の長期安定利用に向けたマネジメント技術
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ (書籍 + PDF版)
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ
2022/9/16 2022年版 蓄電池・蓄電部品市場の実態と将来展望
2022/9/14 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (進歩編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編 + 進歩編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編)
2022/8/19 2022年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2022/6/30 二次電池の材料に関する最新技術開発