技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー
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本書は2020年11月に発刊した「リチウムイオン電池の安全性確保と関連する規制・規格と表示ルール2021」の改訂版である。この間の2,3年は、世界的なコロナ禍と、欧州におけるエネルギーインフラの激変などがあった。
その一方でグローバルな、脱炭素の動きは着実に進行しており、内燃機関自動車ICEの廃止と、それに代わる電動自動車XEVの急拡大が見られる。2022年通期のXEV (BEV+PHEV) は世界で1,000万台を越え、そこで搭載された電池は550GWhを越えると推定される。
自動車のみならず、社会の電源インフラとして定着したリチウムイオン電池ではあるが、1991年の創出から現在まで、発火事故などが根本的に解決される状況は見えない。この10年の経緯を見るだけでも、大型化したスマートフォンの電池の充電中の発火、BEVの路上火災、各種の電池組込み機器の安全性の危惧などが、未解決のままである。
これに対して、JIS規格、IEC規格、UL規格 (認証) やUNの国連危険物輸送勧告など、それぞれの時点で安全性の規格や試験方法は、新たに制定され運用面の工夫も重ねられて来た。一方で左記の規格類は、一定レベル以上のリチウムイオン電池の基本設計と製造技術、更にはその管理が前提になる。安全性を無視した“詰め込み設計”や製造工程での“異物混入”などはいくら安全性試験を繰り返しても、何ら解決にはならない。
現在、リチウムイオン電池は一部の特殊技術ではなくなり、販売・流通までも含む広い業務範囲で、国内外の諸規制やガイドラインを遵守し、責任分担を果たさなければ、自社の業務の存続が危ぶまれる。実務担当者は、数多く存在する規格、規則や試験方法の中で、有効なアクションを模索する状況があろう。
本書では最近の法改正を取り入れ、6章に分けて安全性の問題解決に役に立つ情報提供と、問題解決へのヒントを多く紹介したい。本書の内容の理解の為には、多少基礎的な電気化学や、二次電池工学的な知識も必要とするが、各章の末尾に基礎解説の図表も入れてあるので参考にして頂きたい。本書がスピーディな安全対策の一助となることを期待したい。
調査・執筆:菅原 秀一 / 企画・編集:シーエムシー・リサーチ
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