技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

無菌包装容器の電子線滅菌と滅菌バリデーション

無菌包装容器の電子線滅菌と滅菌バリデーション

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、無菌医薬品包装容器を例に、滅菌の基礎、無菌性保証、滅菌バリデーション、電子線滅菌手法まで解説いたします。

開催日

  • 2017年11月20日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 電子線滅菌の基礎
  • 国際的な無菌性保証の考え方
  • EOG滅菌
  • ガンマ線滅菌から電子線滅菌への切り替え動向 (環境、安全リスク、コスト他)
  • バイオバーデン管理
  • 各種微生物への抵抗性検証方法
  • ISO11137の滅菌バリデーションの考え方
  • 滅菌関連の回収事故事例と危機管理
  • 委託受託の責任範囲 (ISO11137) など関連情報

プログラム

 我が国の医薬品管理はPIC/S GMPへの加盟に伴って、特に無菌性保証に対する考え方が一段と厳しくなってきている。今回はこれらの背景も踏まえ無菌包装容器に焦点を絞り、近年滅菌方法として多く採用されている電子線滅菌法を中心にその採用の背景と無菌性保証と滅菌バリデーションについて、解説する。
 本講座では、無菌医薬品だけでなく医薬品、無添加化粧品、再生医療器材、滅菌医療機器等の無菌性保証、品質、技術担当者にも参考となる。

  1. 滅菌の基礎
    1. 滅菌、消毒
    2. 滅菌保証・無菌性保証
    3. 無菌性保証水準
    4. 微生物生残率曲線とD値
  2. 電子線滅菌の基礎
    1. 電子線とは
    2. 電子加速器施設と発生原理
    3. 殺菌メカニズム
    4. 電子線滅菌の特徴 (長所、短所)
    5. EOG滅菌、ガンマ線滅菌等からの切り替え動向とその背景
    6. 無菌包装容器の電子線滅菌事例とその背景
  3. 電子線滅菌バリデーションの概要
    1. 滅菌バリデーションとは
    2. 委受託の際の責任範囲と留意点
    3. 無菌包装容器の使用用途別のバリデーション
  4. 電子線滅菌バリデーションの実際
    1. 設備の適格性検証
    2. 支援システムの適格性検証
    3. 滅菌線量の決定検証LOG法
      • バイオバーデン
      • 回収率
      • 微生物力価
      • 共存物影響 他
    4. 滅菌線量の決定検証ISO11137法 (各種方法)
    5. 最大許容線量の決定検証
      • 強度
      • 溶出物
      • 経時変化
      • 着色 他
    6. 線量分布測定 (製品梱包内部の線量マップと照射条件の決定再現性検証)
    7. 再バリデーション
      • 変更時
      • 日常
      • 定期
  5. 電子線滅菌バリデーションの技術関連情報
    1. 食品包装容器、再生医療等器材、医療機器関係、医薬品関係の規格等の違い
    2. 医薬品PIC/S GMPと 日本薬局方の動向 (医療機器ISO滅菌規格では通用しない!?)
    3. 放射線のプラスチック材料への影響とその対策
    4. 低エネルギー電子線、高エネルギー電子線の留意点
    5. 環境へ配慮と管理
  6. 薬事申請、立入監査時の照会指摘事項と製品回収事例と留意点
    1. 有効期間とその検証
    2. バイオバーデン管理方法と管理基準
    3. 品種が多い場合のバリデーション品目選定とファミリー
    4. 照査、マネジメントレビュー 工程能力、不確かさ精度
    5. 滅菌バリデーション計画書と委受託の責任範囲
    6. クリーンルームの無塵衣等の滅菌バリデーション
    7. 定期バリデーションの監査試験失敗時の措置
    8. ソフトウェアのバリデーション
  7. 電子線のプラスチック材料の改質
    1. 電子線の素材改質概要
    2. 耐熱性向上 (架橋)
    3. 機能性付与 (グラフト重合)
    4. 表面硬化
    5. その他
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 山瀬 豊
    価値創造&バリデーション支援センター
    代表

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1グループ活動室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2024/12/26 再生医療等製品/細胞治療製品における規制要件の理解と申請書作成のポイント (入門講座) オンライン
2024/12/26 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/27 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン
2024/12/27 医薬品製造現場におけるコスト削減と少人数体制のQC/QA業務効率化 オンライン
2024/12/27 医薬品製造施設 (バイオ、合成原薬、固形製剤、無菌製剤) の構造設備に関わるGMP講座 オンライン
2024/12/27 ICH品質関連ガイダンス視点から考えるCTD-Q記載要求事項と効率的申請資料作成法 オンライン
2025/1/6 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2025/1/6 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2025/1/6 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2025/1/6 微生物が作るヌメリ (バイオフィルム) の形成制御、防止・洗浄技術 オンライン
2025/1/7 医薬品モダリティ (抗体/核酸/中分子/再生医療) の実用化とDDS技術の特許戦略 オンライン
2025/1/8 アレニウス式加速試験におけるプロット作成と予測値の取扱い オンライン
2025/1/8 GMP教育とQuality Culture醸成のポイント オンライン
2025/1/8 ガンマ線、電子線滅菌の特徴と使い分け、並びに滅菌バリデーション、承認申請時の留意点 オンライン
2025/1/8 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2025/1/8 薬価申請・原価計算方法の実際と交渉で有効なデータ取得・資料作成のポイント オンライン
2025/1/9 注射剤の異物検査の方法と基準設定及び異物低減方法 オンライン
2025/1/9 承認申請・メディカルライティングコース オンライン
2025/1/9 CTD/照会回答書作成のためのメディカルライティング オンライン

関連する出版物

発行年月
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装
2018/5/18 創薬のための細胞利用技術の最新動向と市場
2018/4/25 統計学的アプローチを活用した分析法バリデーションの評価及び妥当性
2018/1/30 バイオ医薬品のCTD-Q作成 - 妥当性の根拠とまとめ方 -
2017/9/29 疾患・病態検査・診断法の開発
2017/8/31 きのこの生理機能と応用開発の展望
2017/6/21 体外診断用医薬品開発ノウハウ
2017/4/25 非GLP試験での効率的な信頼性基準適用と品質過剰の見直し
2014/11/27 3極対応リスクマネジメントプラン策定とEU-GVPが求める記載事項/国内との相違点
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/11/15 医薬品メーカ20社〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/7/30 高薬理活性医薬品・封じ込めQ&A集
2014/6/10 コンタクトレンズ用装着点眼剤 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)