技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

CFRPと金属の接合技術

CFRPと金属の接合技術

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年5月31日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • CFRP の応用製品に関連する技術者、開発者
    • 自動車
    • 航空機、ヘリコプター
    • 船舶
    • ロケット、航空宇宙機、人工衛星
    • 軍用機
    • リニアモーターカーの車体、内装
    • 太陽電池パネル
    • 風力発電
    • プラント
    • 機械部品
    • 電池部材
    • 電子電気部品
    • 医療機器
    • 住宅・土木・建築材料
    • スポーツ用品 (自転車、釣具、ゴルフ、ラケットなど)
  • CFRP により軽量化、高強度化、振動減衰、耐疲労などを求めている方
  • CFRP に関連する技術者
  • CFRP で課題を抱えている方

プログラム

第1部 レーザ溶着によるCFRP/金属の接合技術の課題と開発状況

(2017年5月31日 10:30~12:10)

 レーザ装置の進化には著しいものがある。半導体レーザ、ファイバーレーザは発振器を稼働させるための苦労が不要で、メンテナンスフリーで量産稼働させることができる。自動車はもちろんのこと橋梁、造船~エレクトロニクス、太陽電池にいたるあらゆる産業分野で製品の生産にレーザ加工があたりまえに適用される時代となっている。異材接合のための樹脂と金属、CFRPと金属のレーザ接合技術の開発が進められ、適用が可能になってきており、レーザ溶着技術の適用も今後さらに拡大していくことが予想されている。
 本セミナーではレーザの基礎から各種発振器の構造と特徴~レーザ樹脂溶着プロセス~異種材のレーザ溶着技術と、その特徴を生かした各分野での適用例について自動車への適用例を中心に学んでいただくことができます。

  1. 最新のレーザ発振器
    1. レーザ発振器とその進化
    2. 半導体レーザの特徴と加工プロセス
    3. ファイバーレーザの特徴と加工プロセス
  2. レーザ樹脂溶着加工技術と適用例
    1. レーザ樹脂溶着のメカニズム
    2. レーザ樹脂溶着技術の適用例
  3. 異材接合技術
    1. 各種異材溶着技術
    2. 樹脂と金属のレーザ溶着技術
    3. CFRPと金属のレーザ溶着技術~高出力レーザでのDOEの活用
  4. レーザ加工の設備導入時のポイント
    • 質疑応答

第2部 摩擦熱を活用したAl合金とCFRPの直接接合技術

(2017年5月31日 12:50〜14:35)

 車体の軽量化のために、ハイテン鋼、アルミ合金やマグネ合金の軽量非鉄金属、 そして樹脂・CFRPなどの構造材料を組み合わせて、ものづくりを行うマルチマテリアル化が今注目されており、そのために異種材料接合技術が必須技術となって きている。
 本講演では、これらの異種材料接合技術について鉄鋼とアルミ合金に代表される金属同士の異材接合や、金属と樹脂・CFRPの接合技術の現状について 幅広く概説すると共に、金属と樹脂・CFRPの接合に関しては講演者が開発した摩擦エネルギーを利用した摩擦重ね接合について、その原理と接合機構を説明する。
 本講演によりマルチマテリアル化に向けた金属/高分子/セラミックスの異種材料接合技術の概要を掴むことができる。

  1. マルチマテリアルと軽量化技術
  2. 摩擦熱を活用した固相接合技術FLJ
  3. Al合金と樹脂・CFRPとの直接接合機構
    1. Al合金と樹脂と直接接合
    2. Al合金と熱可塑性CFRPとの直接接合
  4. 鉄鋼材料と樹脂・CFRPとの直接接合機構
  5. 表面処理による接合強度の改善
  6. ロボット化による3D立体物への適用をめざして
    • 質疑応答

第3部 熱可塑性CFRPの多様な製造法における融着接合技術

(2017年5月31日 14:50〜16:30)

 CFRPは軽量で高強度・耐食性に富む材料であるため輸送機器を中心に今後用途拡大が期待されているが、コスト、生産性、耐久性およびリサイクルなど克服すべき課題は多い。これまで、輸送機器や産業機器、さらに建設土木などのインフラを支えてきたのは金属加工業であり、今後も重要な基盤産業であることに変わりはない。
 一方、熱可塑性CFRPは、CFRP特有の軽量かつ高強度、耐食性に優れていることに加え、生産性、耐衝撃性さらに再利用性に優れており、今非常に注目されている。また、熱可塑性CFRPは金属のように加熱プレス成形が可能であるため金属加工業が参入しやすい先進材料である。
 しかし、材料特性の理解、製品および金型の設計、加熱・搬送方法、および再利用時の破砕粉砕・混錬・再成形における技術課題も多い。
 本講習では、熱硬化性と熱可塑性のCFRPの最新の適用事例を紹介するとともに、熱可塑性CFRPの様々な製造法ならびに、それらの製造における融着接合技術に着目し、近赤外線、電気抵抗、誘導など様々な加熱源を用いた事例とそれらの特徴について、欧州での最新事例と演者らが行った産学連携による研究開発事例を紹介し、今後の熱可塑性CFRPの用途拡大のための技術動向を提言します。

  1. 熱硬化性CFRPと熱可塑性CFRPの最新の適用事例
  2. 様々な熱可塑性CFRPの製造法
    1. 加熱プレス成形と打ち抜き
    2. ハイブリッド射出成形
    3. 自動テープ/ファイバ積層
    4. 引抜き成形と押出し成形
    5. Additive Manufacturing
  3. 様々な熱可塑性CFRPの融着接合技術
    1. 熱硬化性と熱可塑性CFRPの接合法の違い
    2. 熱可塑性CFRPの融着接合法の種類
    3. 誘導融着接合法
    4. 超音波式融着接合法
    5. 電気式融着接合法
    6. レーザー融着接合法
  4. 熱可塑性CFRPの課題と今後の応用展望
    • 質疑応答

講師

  • 三瓶 和久
    株式会社 タマリ工業 レーザ事業部
    理事
  • 中田 一博
    大阪大学 接合科学研究所
    特任教授
  • 西籔 和明
    近畿大学 理工学部 機械工学科
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2024/8/30 次世代パワーデバイスに向けた高耐熱・高放熱材料の開発と熱対策
2024/6/19 半導体・磁性体・電池の固/固界面制御と接合・積層技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2022/9/20 金属の接合と異種金属接合への応用
2022/6/28 GFRP & CFRPのリサイクル技術の動向・課題と回収材の用途開発
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例
2021/8/2 CFRP (炭素繊維強化プラスチック) 〔2021年版〕
2021/8/2 CFRP (炭素繊維強化プラスチック) 〔2021年版〕 (CD-ROM版)
2021/6/4 CFRPの用途別動向とビジネス戦略の再構築
2020/12/25 CFRP/CFRTPの界面制御、成形加工技術と部材応用
2018/11/19 炭素繊維・炭素繊維複合材料の未来
2016/11/1 世界の炭素繊維・応用製品の市場実態と展望 2017
2016/6/28 異種材料接着・接合技術
2016/2/20 自動車用プラスチック部品・材料の新展開 2016
2014/11/30 繊維強化プラスチック(FRP)〔2015年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/10/8 レーザ溶接の基礎と溶接欠陥の防止策および異材接合への展開
2013/1/25 炭素繊維 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/1/25 炭素繊維 技術開発実態分析調査報告書