技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

有機ELディスプレイ製造プロセスの基礎と最近の技術動向

有機ELディスプレイ製造プロセスの基礎と最近の技術動向

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、有機ELが本格的に普及するために残された課題とその克服の道筋、低コスト化の条件、今後の展望について解説いたします。

開催日

  • 2017年5月17日(水) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 有機ELの応用製品に関連する技術者
    • ディスプレイ
    • 携帯電話
    • タッチパネル
    • 車載用パネル
    • 照明 など
  • 有機ELの封止・バリア技術に関心のある技術者・研究者など

修得知識

  • 有機ELデバイスの基本的知識
  • 有機ELディスプレイの特長、課題、液晶ディスプレイとの比較
  • 有機ELディスプレイデバイスの構造、製造プロセス、使用される材料・部材
  • 有機ELディスプレイの最新の技術動向
  • 有機ELディスプレイの将来展望

プログラム

 有機ELディスプレイはSamsung Galaxy に搭載されて、スマホ向けディスプレイとして大きな地位を築いた。最新モデルではプラスティック基板を使用した、フレキシブルパネルも登場している。さらに年内にはApple i-Phone にも採用され、市場に投入される可能性が高い。一方、有機EL大型TVは高コストが障害となっているが、性能の高さから徐々に認知されて来ている。有機ELディスプレイは薄型軽量、高画質、フレキシブル化が可能など、優れた特長を持つが、液晶に比べ普及の速度は遅いと言わざるを得ない。なぜか。
 本セミナーでは、有機ELディスプレイの基本デバイス構成、使用部材、作製プロセスを解説し、有機ELのディスプレイとしての数々の優れた特長を述べ、最近の技術動向について説明する。有機ELがさらに本格的に普及する為の残された課題とその克服の道筋、低コスト化の条件、将来の夢などをわかりやすく解説する。

  1. 有機ELの基礎技術
    1. 有機ELデバイス
      • 有機ELは有機薄膜積層構造LED
      • 2層構造から多層構造へ、性能大幅アップ
    2. 有機ELの基本特性
  2. 有機ELの基本構成材料
    1. 有機材料
      • 低分子蒸着材料、高分子塗布型材料、さらに低分子塗布型も
    2. 電極材料
      • 低仕事関数陰極材料、透明陽極材料、さらに透明陰極材料
    3. 基板材料
      • ITOガラス基板からフレキシブルプラスティック基板へ
  3. 有機ELの特徴と特殊性
  4. 有機ELの製造工程と製造技術
    1. 有機ELの基本的作成プロセス
      • 基板前処理工程
      • 有機膜の成膜 蒸着と塗布
      • 封止
    2. 有機成膜とパターニング
      • 高精細パターニングが有機EL本格普及の鍵
      • マスク蒸着はどこまで高精細化が可能か?
      • 塗布プロセスの実用化への課題は
    3. 封止プロセスと構成部材
      • 封止に要求される性能
      • 封止は中空構造→密着固体構造→膜封止へ
  5. 有機ELディスプレイ
    1. 有機ELディスプレイの優位性
      • LCD vs OLED
    2. 駆動方式と構成
      • パッシブ型とアクティブ型
      • パッシブ型の構成と特長
      • アクティブ型の構成と特長 駆動の要はTFTバックプレーン
    3. モバイル用小型ディスプレイの動向
      • いよいよi-Phoneが本格採用
      • フレキシブル有機ELパネルの生産プロセス
      • TFTはLTPSかIGZOか
      • フレキシブルを生かしたデザインとは?
    4. 大型有機ELTVの動向
      • 大型有機ELテレビのLCDテレビに対する優位性は?
      • 本格的普及への条件
  6. 有機EL照明の現状
  7. 今後の展望と将来の夢
    1. 現状の課題の整理
    2. 大幅なコストダウンの実現
      • 印刷プロセスの本格導入
      • ロール to ロール プロセス
    3. 真の有機エレクトロニクスへの発展

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

関連する出版物

発行年月
2022/12/21 メタバースを支えるディスプレイおよび部材の動向
2022/4/6 Society 5.0 時代を切り開くデバイス・部材・製造装置
2021/8/30 ディスプレイデバイスの世代交代と産業への衝撃
2021/6/30 VR/AR技術における感覚の提示、拡張技術と最新応用事例
2021/4/30 次世代ディスプレイと非接触デバイス
2021/3/31 スマートウィンドウの進化と実用化
2020/10/29 最新ディスプレイ技術トレンド 2020
2020/10/21 AR/VR/MRマイクロディスプレイ世界の最新業界レポート
2020/7/29 フラットパネルディスプレイ (FPD) を支える高機能材料と製造装置
2019/10/30 最新ディスプレイ技術トレンド 2019 (ebook)
2018/10/5 コネクティッド社会へ向けたディスプレイおよび高信頼性化技術の最新動向
2018/10/5 車載用デバイスと構成部材の最新技術動向
2018/7/12 スマートウィンドウの基礎と応用
2018/3/9 量子ドット・マイクロLEDディスプレイと関連材料の技術開発
2017/12/25 世界の有機ELディスプレイ産業動向
2017/10/31 フレキシブルOLEDの最新技術動向
2014/7/25 有機EL〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書(CD-ROM版)
2014/7/25 有機EL〔2014年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2014/3/7 画像処理・画像符号化・画像評価法
2014/2/15 3M〔米国特許版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)