技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

開発段階に応じた原薬製造パラメータ設定/許容値幅検討と変更管理・変更逸脱事例

開発段階に応じた原薬製造パラメータ設定/許容値幅検討と変更管理・変更逸脱事例

~製法変更を避ける商用生産を想定したスケールアップ前の確認実験~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年4月28日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 医薬品の開発と原薬開発の関係
  • 各開発段階での多発する変更部分、考え方
  • 変更と逸脱の関係
  • スケールアップ検討の注意点、実験方法、パラメータの考え方
  • 製造場所、設備の変更に伴う問題点、そこから予想されるリスク

プログラム

 原薬のスケールアップ検討は医薬品の開発では避けられない部分であり、必ず変更が伴う部分である。検討の最終目的は商用生産にあり、商用生産が始まればその後の製法変更は登録情報の変更が伴うため困難となるケースが多く、製法変更はできる限り避けたい部分である。このような問題を避けるため、スケールアップ前の小実験で商用生産を想定した種々の確認実験を行う必要がある。
 本セミナーでは各開発段階の変更事例を説明し、さらに実例をもとに変更の考え方、個々のプロセスの考え方、スケールアップ実験のポイント、パラメータの設定の仕方を説明する。

  1. 医薬品 (原薬) の開発とスケールアップ
  2. 変更と変更管理について
    1. 変更管理に関する法的規制
    2. 承認事項の軽微な変更の範囲
    3. 変更管理の手順
  3. 原薬製造プロセスのパラメータと、逸脱、変更の関係
  4. 原薬の重要品質特性について
    1. 原薬に求められる具体的な規格項目
    2. 原薬の品質特性に影響を与えるおそれのあるプロセスとパラメータの確認と注意点
      • 晶析工程
      • 乾燥工程
      • その他 (温度、時間、pH、撹拌効率)
  5. パラメータの設定の仕方、設定するための効率的な実験方法
    • パラメータの許容値幅の考え方、設定、管理方法 (実例をもとに)
  6. 開発段階に応じた変更管理の考え方 (実際の経験を例に)
    1. 開発初期 (開発化合物の探索~前臨床試験用原薬の製造)
      • 最初のスケールアップで確認される問題点。
      • 製法、パラメータの変更、同等性の考え方。
      • 結晶多形、不純物プロファイル等の考え方について
      • その他
    2. 臨床試験段階 (臨床試験用原薬の製造)
      • 不純物プロファイルの考え方、その対応策
      • 結晶多形の考え方
      • 製造設備の変更と原薬の同等性評価
      • 原薬、中間体製造の委託先の変更に伴う問題点、注意すべきポイント
      • その他
    3. 申請段階 (フェーズⅢ (後期フェーズⅡ)
      ~プロセスバリデーション~商用生産開始)
      • 製造設備の変更と原薬の同等性評価
      • 原薬、中間体製造の委託先の変更、注意すべきポイント (製造監査、立会いのポイントについて)
      • 技術移転の留意点
      • その他
  7. 商用生産開始後
    • コストダウン、原料メーカーの変更
    • 製造を繰り返すことで見えてくる新たな問題点、課題。
    • その他
  8. 逸脱について
    • 逸脱の事例 (自然災害、人為的なミス等) とその対応策
    • 根本原因の調査、是正措置、予防措置
    • その他
  9. その他
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 丸橋 和夫
    株式会社 三和ケミファ 医薬品事業部
    統括本部長

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

6F 中会議室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/27 日本特有の要求対応をふまえた海外導入品のCMC開発対応とCMC申請資料 (日本申請用) 作成 オンライン
2024/6/27 mRNA-LNP医薬品における製剤化・製造・品質管理と品質審査の論点 オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保 / 分析法バリデーションに必要となる統計解析 / 基準値設定・分析法変更/技術移転時の同等性評価 (3コース) 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 GMPにおける逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2024/6/28 品質管理試験室にむけたQC点検と信頼性確保の対応 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 医薬品製造におけるフロー合成のGMP適用 / マイクロリアクターで良く起こるトラブル解消方法と対策事例 オンライン
2024/6/28 再生医療等製品における承認審査・申請資料作成/条件及び期限付承認の場合の留意点 オンライン
2024/6/28 経皮吸収製剤における評価と生物学的同等性試験のポイント オンライン
2024/6/28 PIC/S GMP Annex1を踏まえた滅菌製品・無菌医薬品の微生物試験とバリデーションのポイント オンライン
2024/6/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2023 オンライン
2024/7/1 ASEAN各国の医薬品申請のための薬事制度と申請資料作成方法 オンライン
2024/7/2 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2024/7/2 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2024/7/2 GMP省令改正における原材料供給者管理への対応と原薬・原料・資材各々の取決め事例 オンライン
2024/7/2 ICH Q3D/日局をふまえた元素不純物管理 (新薬・既存薬) のための分析・試験法設定のポイント オンライン
2024/7/3 医薬品QA業務 実務講座 オンライン
2024/7/3 医薬品の知財制度と特許戦略 入門講座 オンライン
2024/7/3 変更管理・逸脱管理コース (2日間) オンライン
2024/7/3 適正なCAPA実現につながる逸脱・OOS処理フロー及び原因・試験室調査の進め方と処置事例 オンライン
2024/7/3 免疫性血栓性血小板減少性紫斑病の歴史、病態、治療の新たな展開と残された課題 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策