技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

再生医療等製品における品質評価・非臨床安全性評価の実際と承認審査・申請への対応

再生医療等製品における品質評価・非臨床安全性評価の実際と承認審査・申請への対応

~再生医療等製品の品質評価・非臨床試験の具体例・承認申請の実際~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年2月28日(火) 10時30分 17時00分

修得知識

  • 再生医療等製品の品質評価
  • 再生医療等製品の非臨床試験の具体例
  • 再生医療等製品の承認申請の実際
  • 再生医療等製品の非臨床試験の実施に関する法令
  • 再生医療等製品のGLP準拠試験で重視すべき事項
  • 再生医療製品開発の全体像
  • 再生医療等製品の特殊性
  • 品質・非臨床安全性試験・臨床試験における基本的考え方
  • 相談先と情報入手先

プログラム

第1部 再生医療等製品の品質評価

- ウイルス・マイコプラズマ試験の基礎と実際 –

(2017年2月28日 10:30~12:15)

 再生医療が広く実用化されるためには治療に使用される細胞製剤の品質確保が極めて重要である。
 ヒトには多くの微生物が持続感染しているため原材料や細胞製剤への微生物混入の可能性は排除できず、さらに混入した微生物の除去や不活化処理ができない特質を持つため微生物汚染の問題は治療の安全性を確保するうえで避けらない重要な課題である。
 治療の安全性を確保するためには微生物混入の有無・量を正確に測定して治療のリスクを評価し、治療のベネフィットとのバランスを考えることが不可欠である。
 本セミナーでは、細胞製剤の微生物検査として実施が求められるウイルス・マイコプラズマ検査の基礎と、実際の試験法を紹介する。

  1. 再生医療の実用化に関する法規制と微生物安全性の考え方
  2. ウイルス安全性試験法
    1. 検査対象ウイルスの選定
    2. 網羅的・迅速ウイルス検査系の構築
    3. ウイルス検査系のバリデーション
    4. ウイルスの迅速定量検査法
    5. 網羅的ウイルス検査およびスパイク試験によるデータ収集
    6. ウイルス検査キットの開発
  3. マイコプラズマ安全性試験法
    1. 日本薬局方参考情報記載のマイコプラズマ否定試験法
    2. 網羅的・迅速マイコプラズマ否定試験法の開発
    3. マイコプラズマ検査系のバリデーション
    4. マイコプラズマ検査によるデータ収集
    5. マイコプラズマ検査キットの開発
  4. 迅速無菌検査法への応用
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 再生医療等製品の非臨床安全性試験の実際

(2017年2月28日 13:00~15:00)

 再生医療等製品の製造承認申請のための非臨床試験では,一部事項 (造腫瘍性試験等) を除き,再生医療等製品等に向けての具体的指針は出されておらず,実施に際しては医薬品あるいは医療機器の試験法ガイドラインが参照される。
 再生医療等製品 (最終製品) と,その一部を構成する非細胞の原材料の非臨床試験の実施において,適用する指針と試験で考慮すべき事項について具体事例を交え解説する。

  1. 再生医療等製品の非臨床試験に関する法令
    1. 旧薬事法からの変更点
    2. 臨床治験と非臨床試験
    3. 非臨床試験に関連する法令
  2. 非臨床試験
    1. 最終製品の一部を構成する非細胞の原材料の非臨床試験
    2. 医療機器の試験法ガイドラインに従う試験
    3. 最終製品の非臨床試験
    4. 一般毒性試験
    5. 造腫瘍性試験
    6. 有効性試験
    7. その他 (埋植試験等)
  3. GLP準拠試験
    1. 2016年PMDA第22回研修会より
    2. 重視すべき対応事項
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 再生医療等製品の承認申請に向けて

(2017年2月28日 15:15~17:00)

 薬事法が改正されて薬機法となり、新たな医療製品カテゴリーとして独立した再生医療等製品は、その特性から、承認申請に当たって医薬品や医療機器とは異なる品質・非臨床安全性の要件を満たすことが求められる。
 また、多くが希少疾患に対応する製品のため、治験についてもそれぞれの製品に応じたデザインや評価をすることが必要となる。
 これらについて概説し、再生医療等製品開発の全体像をイメージできるようにしたい。

  1. 再生医療とは
    • 再生医療規制の枠組み
    • 再生医療新法
    • 薬事法と薬機法
    • 既承認品目と開発中の品目
    • 再生医療等製品の特殊性
  2. 品質の要件
    • 化成品との違い
    • 生物由来原料基準
  3. 非臨床安全性試験
    • 基本的考え方
  4. 臨床試験
    • 臨床試験の困難さ
    • 基本的考え方
  5. 条件及び期限付承認制度
    • 通常承認と条件及び期限付承認
  6. カルタヘナ法
    • カルタヘナ法とは
    • 第一種使用等
    • 第二種使用等
    • 運用の流れ
  7. 先駆け指定制度
    • 必要とされる要件
    • 既指定品目
  8. 薬事戦略相談
    • 再生医療製品等開発におけるPMDAの役割
    • 再生医療等製品開発における相談メニュー
    • これまでの実積
    • 薬事戦略相談における事例から
  9. 学会との連携
    • 日本再生医療学会
    • 日本遺伝子細胞治療学会
    • 日本レギュラトリーサイエンス学会
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 清水 則夫
    東京医科歯科大学 再生医療研究センター
    准教授
  • 河村 公太郎
    株式会社 化合物安全性研究所 安全性研究部
    アドバイザー
  • 久米 晃啓
    自治医科大学 臨床研究支援センター
    教授

会場

三田NNホール&スペース
東京都 港区 芝4丁目1番23号 三田NNビル地下1階
三田NNホール&スペースの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/26 QC (試験部門) における効果的な電子化、電子化後のデータファイルの保管・管理における実務ポイント オンライン
2024/11/26 分析法バリデーション入門講座 オンライン
2024/11/26 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン
2024/11/26 オーファンドラッグの売上予測と事業性評価 オンライン
2024/11/26 ペプチド医薬品原薬の製造プロセス開発とスケールアップの留意点 オンライン
2024/11/26 電子化/MES・LIMS導入・連携コース (全2コース) オンライン
2024/11/26 製薬企業における電子記録/MES・LIMS導入・連携の留意点と工夫点 オンライン
2024/11/26 製薬企業における電子記録/MES・LIMS導入・連携の留意点と工夫点 オンライン
2024/11/26 リポソームと脂質ナノ粒子の基礎・調製・評価および応用のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品品質システム実践のためのバリデーション文書/サイトマスターファイル作成時の必修事項と記載例 東京都 会場・オンライン
2024/11/27 バイオ医薬品の製造におけるプロセスバリデーションと注意点 オンライン
2024/11/27 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/11/27 治験薬GMP入門 オンライン
2024/11/27 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発に使えるタンパク質の理論的デザイン法とタンパク質のフォールディング予測法 オンライン
2024/11/27 医薬品の製品開発/薬事戦略策定と新規事業計画書作成のポイント オンライン
2024/11/27 世界における再生医療及び足場材料の研究開発現状 オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/11/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン

関連する出版物

発行年月
2013/3/27 医薬品・食品包装の設計と規制・規格動向 - 品質・安全・使用性向上のために -
2013/2/27 リスクマネジメント・CAPA(是正措置・予防措置)導入手引書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/5 放射線医療(癌診断・治療) 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/1/28 造粒・打錠プロセスにおけるトラブル対策とスケールアップの進め方
2012/3/29 治験中 / 市販後における3極安全性情報の収集・報告・評価実務と相違
2012/3/13 超入門 GMP基礎セミナー
2012/3/5 育毛剤・発毛剤 技術開発実態分析調査報告書
2012/2/16 システムの適格性確認および回顧的バリデーションの具体的実施方法
2012/2/14 LIMS導入に関する導入の留意点セミナー
2012/2/9 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応のための「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2012/1/20 24年度診療報酬改定におけるDPC評価の全貌
2011/12/22 光学活性医薬品開発とキラルプロセス化学技術
2011/12/14 QCラボにおける厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応セミナー
2011/12/10 製薬大手5社 技術開発実態分析調査報告書
2011/11/7 eCTD申請 「-ここまで身近になったeCTD申請-」
2011/9/1 厚労省ER/ES指針対応実施の手引き
2011/8/29 グローバルスタンダード対応のためのCSV実施方法
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法