技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

バイオ医薬品の凝集体評価、改善法とタンパクの吸着現象・変性・評価方法

バイオ医薬品の凝集体評価、改善法とタンパクの吸着現象・変性・評価方法

~今後求められる凝集体の特性解析や規格設定~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、液剤のバイオ医薬品の品質試験・物理化学分析の基礎を解説し、バイオ医薬品の溶液物性の基礎、そして品質管理のポイントについて詳解いたします。

開催日

  • 2016年12月15日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品の研究・開発・製造に携わる技術者、研究者、担当者、管理者

修得知識

  • バイオ医薬品の品質試験・物理化学分析の基礎
  • 吸着や凝集の観点から適切な保管容器
  • タンパク質の吸着への対策
  • 製薬におけるCMC業務を遂行する際に必要となる基礎知識
  • バイオ医薬品の溶液物性の基礎
  • バイオ医薬品の品質管理のポイント

プログラム

 本講座では、バイオ医薬品の凝集体評価について、液剤のバイオ医薬品の品質試験・物理化学分析、および凝集体の発生機構と低減法・改善法に関する講演を行う。
 また、吸着や凝集の観点から適切な保管容器についても説明する。
 適宜レギュレトリーサイエンスの動向について紹介することで、製薬におけるCMC業務を遂行する際に必要となる基礎知識の習得を目標とした内容とする予定である。

  1. バイオ医薬品と凝集体
    1. バイオ医薬品に含まれる凝集体研究の現状、免疫原性との関係
    2. 凝集体の分類
      • 解離会合
      • 物理ストレスとの関係
      • サイズによる分類、SVP
      • 特性解析と規格との関係
    3. 粒子サイズに応じた分析法 0.2μm以下
      • PLC-SEC
      • 超遠心沈降速度法 (AUC-SV)
      • フィールドフローフラクショネーション (FFF)
      • 動的光散乱法 (DLS)
    4. 粒子サイズに応じた分析法 0.2〜2μm
      • 濁度測定
      • 共鳴質量測定法
      • 粒子トラッキング法
      • レーザー回折法
    5. 粒子サイズに応じた分析法 2μm以上
      • デジタルフローイメージング (DFI)
      • パーティクルカウンター (光遮蔽法)
      • その他の方法
    6. バイオ医薬品における凝集体関連情報
      • 2014年8月発表”Guidance for Industry” につい
      • USP787について
  2. タンパク質の安定性、凝集メカニズム、分散性評価方法
    1. タンパク質の安定性
      • コロイド安定性と構造安定性
      • コロイド安定性とDLVO理論
      • 構造安定性と自由エネルギー変化
    2. タンパク質の凝集メカニズム
    3. 第2ビリアル係数、拡散係数の濃度依存性
  3. タンパク質の安定性と溶媒組成、添加剤による凝集低減
    1. タンパク質の安定性と塩
      • ホフマイスター系列
      • 塩とタンパク質の相互作用
      • 塩によるタンパク質の安定化・不安定化
    2. タンパク質の安定性と糖類
      • 選択的溶媒和
      • 糖によるタンパク質の安定化
      • 糖を添加する場合の注意点
    3. タンパク質の安定性と界面活性剤
      • 界面活性剤とタンパク質の相互作用
      • 界面活性剤によるタンパク質の安定化
      • 界面活性剤を添加する場合の注意点
    4. タンパク質の安定性とその他の添加剤
      • アミノ酸
      • アルコール
  4. タンパク質医薬の保管容器
    1. タンパク質の吸着
    2. 具体的な容器
      • バイアル
      • プレフィルドシリンジ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 内山 進
    大阪大学 工学研究科 生命先端工学専攻
    教授

会場

東京流通センター

2F 第3会議室

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/24 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/1/24 GMP省令が要求するQAの逸脱の防止対策とCAPA/変更管理 オンライン
2025/1/24 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 東京都 会場・オンライン
2025/1/27 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/1/27 洗浄バリデーションでの洗浄方法選択、残留限度値とホールドタイム設定 オンライン
2025/1/27 体外診断用医薬品の保険申請戦略と申請書の書き方 オンライン
2025/1/27 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/1/28 遺伝子治療薬の開発・薬事戦略と承認取得 オンライン
2025/1/28 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/1/29 製造管理/品質保証担当者の質を高めるための教育訓練 オンライン
2025/1/29 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン
2025/1/29 医薬品企業における英文契約書読み方基礎講座 オンライン
2025/1/30 医薬品凍結乾燥の条件設定、設備、バリデーション、スケールアップおよび失敗事例と対策 東京都 会場・オンライン
2025/1/30 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン
2025/1/30 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン
2025/1/30 一般医薬品における有効期間を考慮した規格及び試験方法の設定と分析法バリデーションの実施方法 オンライン
2025/1/30 一般医薬品における技術移転 (製法・試験法) の手順と同等性の評価方法 オンライン
2025/1/30 変更管理・逸脱管理 (リスクのクラス分類と運用の留意点) オンライン
2025/1/30 導入品 (アカデミアへの委託試験も含む) の信頼性基準対応と信頼性基準試験の生データの取扱い オンライン
2025/1/31 リスクベースのGCP監査 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2020/12/24 バイオ医薬品 (抗体医薬品) CTD-CMC記載の要点
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2020/1/30 凍結乾燥の最適な条件設定による品質の安定化 - ラボ機と生産機の性能の違いを反映させたスケールアップ -
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書
2019/6/27 FDAが要求するCAPA導入の留意点
2019/6/27 EU GVP Module I /ISO9001要求をふまえたQuality Management System の実装と運用
2019/5/31 医薬品モダリティの特許戦略と技術開発動向
2019/4/24 洗浄バリデーション実施ノウハウと実務Q&A集
2018/11/30 希少疾患用医薬品の適応拡大と事業性評価
2018/10/30 高薬理活性医薬品封じ込めQ&A集 Part2
2018/9/28 腸内細菌叢を標的にした医薬品と保健機能食品の開発
2018/8/31 がん治療で起こる副作用・合併症の治療法と薬剤開発
2018/7/31 医薬品・医療機器・再生医療開発におけるオープンイノベーションの取り組み 事例集
2018/6/29 医薬品グローバル開発に必要な英語実務集
2018/5/30 GVP Module改訂をふまえたEU Pharmacovigilance規制の実装