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PIC/S GMPにおける環境モニタリング実施/アラート・アクションレベル・逸脱対応と無菌医薬品GMP査察指摘事項

PIC/S GMPにおける環境モニタリング実施/アラート・アクションレベル・逸脱対応と無菌医薬品GMP査察指摘事項

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年5月23日(月) 10時30分 16時30分
  • 2016年5月24日(火) 10時30分 16時30分

プログラム

第1部 環境モニタリング実施におけるアラート・アクションレベル・逸脱対応

(2016年5月23日 10:30~12:15)

 高い品質が求められる医薬品の製造には高度に管理された環境が必須である。環境は様々な要因により変動するため、清浄な状態を維持することは非常に困難である。また、目に見えない塵埃や菌などが対象であり、作業者がリアルタイムに管理することは不可能である。しかし、適切なモニタリング管理により製造環境を上手くコントロールできるようになる。
 今回、環境モニタリングの基本的考え方、管理基準値の設定方法について説明し、適切な運用管理について提唱する。更に、逸脱発生における具体的な事例を紹介し、それらの対処及び改善方法を示す。

  1. 環境モニタリングとは
    1. 環境モニタリングの定義
    2. 環境モニタリングの測定項目
    3. 環境モニタリング測定方法の概要
    4. 清浄度区分
    5. アルミキャップ巻締部の清浄度区分
    6. 連続モニタリングシステム (集中監視システム) の概要
  2. アラートレベル・アクションレベル
    1. 管理基準値の定義
    2. 基準値設定の方法
    3. 基準値による管理方法
    4. 基準値の見直し (傾向分析)
  3. 環境モニタリングの逸脱事例及びその対応
    1. 逸脱対応の流れ
    2. 浮遊微粒子
    3. 浮遊菌
    4. 表面付着菌
    5. 落下菌
    6. 室圧・室間差圧
    7. 温湿度
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 PIC/Sをふまえた無菌医薬品のGMP査察対応と指摘事項

(2016年5月23日 13:00~16:30)

 PIC/S Annex1 (無菌医薬品の製造) はシングルユース技術やアイソレータ技術の進展などを踏まえ、改訂が進められているものの、所詮、無菌医薬品の製造で一番の汚染源は「人」であり「水」である。最新設備の導入は汚染リスクを低減できるとはいえ、「人」と「水」の管理が不適切であれば宝の持ち腐れとなる。査察時のチェックポイントも多くはここに集中する。査察時の留意点を事例を交えて紹介する。

  1. 注射剤開発の歴史から人類が学んだことは (注射剤で必要なことは)
  2. 汚染リスク回避のためにすべきこと
  3. 菌汚染があればまず「人」を疑え
    1. 無菌医薬品に係る職員のために必要なSOP例
    2. 無菌作業の適格者
    3. 無菌作業者の教育とプロセスシミュレーションテスト (PST)
    4. PSTの留意事項
    5. PSTの具体的な実施方法事例
    6. 服装具と更衣
    7. 適切な服装具と留意点
    8. 更衣時の留意点
  4. 作業室管理
    1. 無菌室でなぜ床清掃が必要か
    2. 床掃除の正しい手順
    3. 消毒剤の選定
  5. 査察時に施設に関して確認される事項例
    1. 空調システムのチェック
    2. 気流を乱す差圧変動がないか
    3. 交叉汚染対策のチェック
    4. 衛生管理状態のチェック
  6. 異物等の外観検査
    1. 目視検査と機械検査に関する企業ポリシーの確認
  7. 製薬用水の管理
    1. 導電率の留意点
    2. TOC計の留意点
    3. 超ろ過法で製造する注射用水の品質管理
    4. サンプリングの留意点
  8. 製造工程での留意点
    1. ろ過滅菌工程の留意点
    2. 充てん工程の留意点
    3. 洗瓶工程の留意点
    4. 瓶滅菌工程の留意点
    5. ゴム栓洗浄滅菌工程の留意点
    6. 凍結乾燥工程の留意点
    7. 巻締工程の留意点
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 PIC/Sにおけるギャップ改善を踏まえた環境モニタリングのポイント設定・頻度と方法・根拠と無菌性保証

(2016年5月24日 10:30~16:30)

 PIC/Sにおける査察で特に求められる可能性が高いのは、無菌製剤や生物製剤であり、また無菌原薬製造所の 査察も行われている。
 そこでは、科学的論拠に基づく製造環境のモニタリングの実施が必須となっている。特にクリーンルーム環境における空調システムでは、アラート・アクションの明確な設定と管理が求められ、PAT (Process Analytical Technology) による手法が 極めて有用となっている。
 PIC/S GMPに基づく環境管理項目の内容はISO基準を用いているが、その重要な概念がどこにあるかを 本講で具体的に列挙する。
 また、グローバルな医薬品製造の動向を踏まえた無菌性の品質保証に必須と考えられるモニタリングのポイント設定および頻度などの諸項目に焦点化して解説する。

  1. 無菌製剤の製造管理の考え方とアラート・アクションレベルの設定の意義と局方との関係
  2. 医薬品の品質における微生物管理と環境管理の関連性
    1. 無菌医薬品に微生物の影響を及ぼす意味と範囲
    2. 無菌医薬品と異なる管理
  3. 環境微生物の挙動と生命体の科学的視点からの医薬品製造管理
  4. 環境モニタリングの考え方と製造工程でのクリーンルームの滅菌・除染法、菌の増殖防止
    1. クリーンルームまたは清浄度の環境のモニタリングの必要性の範囲
    2. 製造環境の除染の重要性と菌管理の範囲
  5. PIC/S査察において想定される重要項目
    1. PIC/S GMPが求める医薬品製造に対するバリデーションの重要事項
  6. クリーンルームの環境管理と結露対策の重要性
    1. 原薬・中間体を含む製造及び保管時の温湿度管理と結露対策
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 藤村 真一
    旭硝子 株式会社 事業開拓部 新事業推進グループ
    マネージャー
  • 髙木 肇 (高木 肇)
    医薬品GMP教育支援センター
    代表
  • 村上 大吉郎
    平原エンジニアリングサービス 株式会社
    顧問

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
  • 2016年5月23日 品川区立総合区民会館 きゅりあん 5F 第4講習室
  • 2016年5月24日 大田区産業プラザ (PiO) 6F D会議室
東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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