技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

EU Pharmacovigilance規制とEU GVPに基づいたPVシステム構築・維持

EU Pharmacovigilance規制とEU GVPに基づいたPVシステム構築・維持

~EU独特のPV活動や欧州当局や欧州企業による査察や監査への対応~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、EUの承認審査制度、ベネフィットリスク評価をふまえたファーマコビジランス基礎について解説し、EU対応のファーマコビジランス実務について詳解いたします。

開催日

  • 2016年3月28日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 対EU当局や提携会社との対話に必要な基礎知識
  • EU域内で企業活動を行うに当たり、EU規制やEMAの動きを理解する
  • EU QPPV・手順書・契約書・CAPAなどEUが要求するシステム
  • 日本とEUの比較、個別症例報告、シグナル管理
  • PVシステムの不備を改善活動に繋げる仕組み

プログラム

第1部 「EU Pharmacovigilance規制の基礎 ~日本との違いやEU独特のPV活動~」

(2016年3月28日 10:30〜13:00)

 ECとEMAと各国規制当局との関係や、EUの医薬品承認プロセスなどの基本的なEU規制の枠組みを復習するとともに、制度設計の考え方を学ぶ。市販後の各種報告制度やガイダンス、Q&Aなどの運用通知やBenefit – Risk Assessmentに関連したEMAの取り組みについて学ぶ。GVPガイドラインのうちいくつかが2015年12月に改訂されている他、開催日までに更新された情報があれば紹介する予定です。
 RMPやGVPなど前が同じでも、日本とEUで意味する内容や行っていることは異なっている。EU域内で企業活動を行うに当たり、EU規制やEMAの動きを理解していただきます。

  1. 欧州の薬事行政の変遷
  2. 欧州の薬事制度の枠組み
    • 各国規制当局とEMA
  3. 開発段階
  4. EMAによる承認手続き
    • Day0〜Day210
    • Day211〜Day277 ほか
  5. EMAによる市販後の承認管理
    1. PRAC
    2. CMDh
    3. 承認更新 (Renewal)
    4. PSUR
    5. FUM/SO
    6. 承認内容変更 (Variation)
    7. 照会 (Referral)
  6. EMAのファーマコビジランス
    1. GVP (Module I ~XVI)
      • Module I Pharmacovigilance Systems and their Quality Systems
      • Module II Pharmacovigilance System Master File
      • Module III Pharmacovigilance Inspections
      • Module IV Audits
      • Module V Risk Management Systems
      • Module VI Management and Reporting of Adverse Reactions to Medicinal Products
      • Module VII Periodic Safety Update Report
      • Module VIII Post – Authorisation Safety Studies
      • Module IX Signal Management
      • Module X Additional Monitoring
      • Module XI Public Participation in Pharmacovigilance
      • Module XII Continuous Pharmacovigilance, Ongoing Befit – Risk Evaluation, Regulatory Action and Planning of Public Communication
      • Module XIII Incident Management
      • Module XIV International Collaboration
      • Module XV Safety Communication
      • Module XVI Tools, Educational Materials and Effectiveness Measurement for Risk Minimisation
      • Definitions
      • Abbreviations
      • Templates
      • Population – Specific Considerations
    2. RMP
    3. PSUR, PSUR repository
    4. PASS/PAES
    5. 医薬品情報
    6. 患者・医療者副作用報告
    7. PSMF
    8. 回収情報
    9. Medical Literature monitoring
    10. Signal detection
    11. Eudravisilance
    12. Additional monitoring
  7. EMAの関連トピック
    • Pharmacovigilance Programme UPDATE
    • Benefit – risk methodology
    • ENCePP など
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 「EU GVPに基づいたPVシステム及び品質システムの構築 ~製薬企業側の対応~」

(2016年3月28日 13:45〜16:30)

 EU GVPに基づいたPVシステム及び品質システムを構築・維持することは、医療従事者並びに患者様への適時・適切な適正使用情報の提供を通じた自社品のリスク管理に、また自社のPVシステム及び提供される情報の質の保証に繋がり、査察や監査への備えを含む、自社製品の価値最大化を推進することになります。
 日本の製薬企業が、EU GVPに基づいたPVシステム及び品質システムを構築・維持するためのポイント、また欧州当局や欧州企業による査察や監査へ備えるためのポイント等を理解していただきます。

  1. EU GVPが要求するPVシステムと品質システムの概要
  2. EU GVPが要求する品質システム
    1. トップマネジメントの役割
    2. PSMF (Pharmacovigilance System Master File)
    3. EU QPPV (Qualified Person for Pharmacovigilance in EU)
    4. 組織
    5. 手順書
    6. 契約書
    7. 教育
    8. 記録と保存
    9. Compliance monitoring
    10. 査察
    11. 監査
    12. CAPA (Corrective Action and Preventive Action)
    13. 補完システム (事業継続計画など)
  3. EU GVPが要求する品質システムを含んだPVシステム
    1. 概要 (日本とEUの比較)
    2. 個別症例報告
    3. シグナル管理
    4. PSUR (Periodic Safety Update Report)
    5. リスク管理計画
    6. 安全性監視計画
    7. リスク最小化策
  4. 構築されたPVシステムと品質システムの維持と改善
    1. システムの不備を改善活動に繋げる仕組み
    2. 各種書類の最新化
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 野村 香織
    東京慈恵会医科大学 分子疫学研究室
  • 木場 洋行
    中外製薬 株式会社 医薬品安全性本部
    副部長

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/28 安定性試験実施の留意事項と安定性試験結果の統計解析/安定性予測・評価方法および有効期間の設定 オンライン
2024/11/28 開発段階 (求められる要件) に応じたQbDによる製剤開発と品質規格・Validation実施範囲 オンライン
2024/11/28 医薬品品質試験における生データの取扱いとQC実施のポイント 東京都 会場・オンライン
2024/11/28 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2024/11/28 残留溶媒に関する規制と申請上の留意点、規格値設定の考え方 オンライン
2024/11/29 原薬製造のプロセスバリデーション実施方法とスケールアップ・MF登録申請 オンライン
2024/11/29 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2024/11/29 動物用医薬品・体外診断薬における薬事規制と国内外市場動向 オンライン
2024/11/29 CSV (コンピュータ化システムバリデーション) ・GAMP5の基礎知識および実施のポイント オンライン
2024/12/2 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2024/12/3 GMPバリデーションのポイントと失敗事例 オンライン
2024/12/3 医療機器GVPの要求する安全管理業務の留意点/効果的なCAPA活動 オンライン
2024/12/4 医薬品不純物 (有機不純物、無機不純物、残留溶媒) の化学的及び安全性評価と管理ポイント オンライン
2024/12/4 エンドトキシン管理の要件と最新動向を踏まえた課題解決のアプローチ オンライン
2024/12/4 GMP監査・無通告査察実施時におけるポイントとQA・QCの各対応 オンライン
2024/12/4 無菌医薬品包装規制および完全性評価手順・各種漏れ試験方法のポイント オンライン
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/外来性感染性物クリアランス評価コース オンライン
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/12/9 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/12/10 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策