技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ベンゾオキサジン系耐熱性ネットワークポリマーの研究開発の現状と将来展望

ベンゾオキサジン系耐熱性ネットワークポリマーの研究開発の現状と将来展望

~アロイ化による耐熱性ネットワークポリマーの特性向上技術~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年3月1日(火) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 耐熱性に優れた新規な熱硬化性樹脂であるベンゾオキサジンの基本的特性
  • ベンゾオキサジンの研究開発の現状と将来的可能性

プログラム

 近年、新しい熱硬化性樹脂として、ベンゾオキサジン系樹脂 (以下BXZ) の開発が進められている。BXZは、熱により開環重合が進行し、ニ官能性であれば、架橋反応によりネットワーク構造を形成することが知られている。
 本講座では、様々なBXZの一次構造とその熱的特性、機械的特性等の関係、スペーサーと開環重合性の関係等について解説する。
 また、本講座では、フィルム材料として知られているポリイミド技術およびポリヒドロキシエーテル系ポリマー技術について紹介するとともに、フィルム化が可能なBXZ系ポリマーアロイ系材料技術についても紹介する。BXZとポリイミド (以下PI) との複合材料は、様々な組成でのアロイ化が可能で、強靭な複合フィルム材料となる。この複合組成と熱機械的特性の相関関係等についても解説する。また、芳香族系ポリヒドロキシエーテル類 (以下PHE) はガスバリア性に優れた材料で、これらとBXZの複合材料は、フィルム化可能で、耐熱性、防湿性に優れた新規な耐熱性ポリマーアロイとなる。
 さらに、オリゴマー型ベンゾオキサジンをはじめとする新規ベンゾオキサジンの研究動向、また、ベンゾオキサジン系材料の実用化へ向けた応用技術開発等の開発動向についても紹介する。

  1. ベンゾオキサジン系ネットワークポリマーの基礎
    1. ベンゾオキサジンとは何か?
    2. ベンゾオキサジンの合成法
    3. ベンゾオキサジンの熱反応性と硬化物の基本特性
      1. ベンゾオキサジンの構造と熱硬化特性
      2. ベンゾオキサジンの構造と耐熱特性
  2. ベンゾオキサジン系ポリマーアロイ
    1. ベンゾオキサジン/ポリイミド系ポリマーアロイ
      1. 熱可塑性ポリイミドの合成法と基本特性
      2. ベンゾオキサジン/ポリイミド系ポリマーアロイの熱硬化特性
      3. ベンゾオキサジン/ポリイミド系ポリマーアロイ組成と耐熱特性
      4. ベンゾオキサジン/ポリイミド系ポリマーアロイの接着特性
    2. ベンゾオキサジン/ポリヒドロキシエーテル系ポリマーアロイ
      1. ポリヒドロキシエーテルの合成法と基本特性
      2. ベンゾオキサジン/ポリヒドロキシエーテル系ポリマーアロイの作成法
      3. ベンゾオキサジン/ポリヒドロキシエーテル系ポリマーアロイ組成と耐熱特性
      4. ベンゾオキサジン/ポリヒドロキシエーテル系ポリマーアロイ組成と耐湿特性
  3. オリゴマー型ベンゾオキサジン
    1. オリゴマー型ベンゾオキサジンとは何か?
    2. オリゴマー型ベンゾオキサジンの合成法と熱硬化特性
    3. オリゴマー型ベンゾオキサジンの熱機械的特性
  4. ベンゾオキサジン系材料における最近の研究開発と将来展望
    1. 新規ベンゾオキサジンの開発動向 (多官能ベンゾオキサジン等)
    2. ベンゾオキサジン系材料の応用例 (実用例を含む)
    3. ベンゾオキサジン系材料の開発動向 (特許を中心として)

講師

  • 古川 信之
    佐世保工業高等専門学校
    名誉教授

会場

東宝土地 株式会社 高橋ビルヂング
東京都 千代田区 神田神保町3-2
東宝土地 株式会社 高橋ビルヂングの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,111円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 36,111円 (税別) / 39,000円 (税込)

案内登録割引・複数名同時申込割引

S&T出版からの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。

  • STbook会員登録を希望する方
    2名様まで 43,796円(税別) / 47,300円(税込) で受講いただけます。
    追加1名あたり 33,796円(税別) / 36,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 43,796円(税別) / 47,300円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 77,592円(税別) / 83,800円(税込)
  • STbook会員登録を希望しない方
    2名様まで 46,111円(税別) / 49,800円(税込) で受講いただけます。
    追加1名あたり 36,111円(税別) / 39,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 46,111円(税別) / 49,800円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 82,222円(税別) / 88,800円(税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/20 フィルム延伸の基礎と過程現象の解明・構造形成、物性発現・評価方法 オンライン
2025/2/20 プラスチックの破面解析技術 (不具合分析) オンライン
2025/2/21 電動化モビリティのモータと関連電装品の高電圧化・高周波化・熱対策に向けた絶縁品質評価技術と樹脂材料開発 オンライン
2025/2/21 プラスチック (フィルム) の熱分析 オンライン
2025/2/21 無機ナノフィラーのポリマーへの分散・複合化技術 オンライン
2025/2/21 プラスチック製品の強度安全率を高めるための設計・成形技術、材料選定 オンライン
2025/2/21 シリコーンの基礎・特性と設計・使用法の考え方・活かし方 オンライン
2025/2/21 光導波路用ポリマーの材料設計と微細加工技術 オンライン
2025/2/25 プラスチック・ゴム材料における劣化の調べ方・耐久性評価法・寿命予測法とその実際 東京都 会場・オンライン
2025/2/25 発泡成形の基礎とトラブル対策 オンライン
2025/2/26 シランカップリング剤の反応メカニズム、使い方、密着性や物性の評価 オンライン
2025/2/26 高分子材料 (樹脂・ゴム材料) におけるブリードアウト&ブルーム現象の発生メカニズムの解明と防止・対策技術 オンライン
2025/2/26 熱伝導性フィラーの充填・表面処理技術とポリマー系コンポジットの開発、微視構造設計・特性評価技術 オンライン
2025/2/27 モータ巻線用絶縁材料の評価方法 オンライン
2025/2/27 メタクリル系ポリマー活用のための入門講座 オンライン
2025/2/27 自動車産業における高分子材料のこれからを考える オンライン
2025/2/27 伸長流動の基礎、メカニズムと混練技術への応用 オンライン
2025/2/28 低誘電樹脂の開発動向と高速通信用途に向けた適用技術 オンライン
2025/2/28 ポリマーアロイにおける相溶性の基礎と構造・物性制御 オンライン
2025/2/28 熱硬化性樹脂の基礎と応用 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/8/30 次世代パワーデバイスに向けた高耐熱・高放熱材料の開発と熱対策
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/30 世界のバイオプラスチック・微生物ポリマー 最新業界レポート
2021/12/24 動的粘弾性測定とそのデータ解釈事例