技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

エポキシ樹脂の材料設計と硬化剤・副資材の選び方、使い方

エポキシ樹脂の材料設計と硬化剤・副資材の選び方、使い方

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、エポキシ樹脂の基礎から解説し、硬化剤の選定基準・物性への影響、硬化時間・温度の制御、熱劣化原因と対策などエポキシ樹脂の物性向上の具体策について詳解いたします。

開催日

  • 2016年2月29日(月) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 熱硬化性樹脂・エポキシ樹脂に関連する技術者、品質担当者、ユーザ
    • 塗料
    • 接着剤
    • 土木・建築
    • 複合材料
    • 電子材料
    • 合板
    • 成形材料
    • 鋳物 など
  • 熱硬化性樹脂の合成・応用に関わる技術者、研究者、開発者
  • エポキシ硬化剤に課題のある技術者、研究者

修得知識

  • エポキシ樹脂の基礎
  • エポキシ樹脂の物性向上の具体策
  • 硬化剤の選定基準、物性への影響
  • エポキシ樹脂の硬化時間、温度の制御
  • エポキシ樹脂の熱劣化原因と対策
  • エポキシ樹脂の熱衝撃試験による耐クラック性評価

プログラム

 エポキシ樹脂は、成形性、接着性、電気絶縁性、機械的強度…と様々な良い特徴を持ち、多くの分野で便利に用いられている。エポキシ樹脂は、主鎖となる樹脂だけでなく、硬化剤をいろいろと選ぶことができるのと同時に、その種類によって物性も大きく変わるので、適用されるアプリケーションによって適切に選択する必要がある。
 本講では、エポキシ樹脂及びエポキシ樹脂に使われるさまざまな硬化剤の化学構造と、その硬化メカニズムの基礎を導入するとともに、目的の物性に応じた材料設計について解説する。また、副資材の種類と目的を述べる中で、物性に大きく影響するフィラーを加えた場合の機械的物性、化学的耐性を示し、さらに定量的な熱衝撃性を評価する手法に基づく耐クラック性の評価を解説する。

  1. 第1部 エポキシ樹脂の化学構造と特徴
    1. エポキシ樹脂硬化物の高分子構造
      1. 熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂
      2. エポキシ樹脂硬化物の分子構造
      3. エポキシ環の反応性とその特徴
    2. ビスフェノール型エポキシ樹脂の構造と特徴
      1. ビスフェノールA型樹脂の特徴と用途
      2. ビスフェノール型のバリエーション
    3. ノボラック型エポキシ樹脂の構造と特徴
    4. その他のエポキシ樹脂
      1. 環状脂環式、グリシジルエステル、グリシジルアミン、複素環式
      2. ビフェニル型、多環芳香族、水添脂環式
  2. 第2部 主な硬化剤と硬化メカニズムの基礎
    1. 硬化剤の種類と活性水素
    2. アミン系硬化剤の種類と硬化反応
    3. ポリチオール硬化剤
    4. 酸無水物系硬化剤の種類と硬化反応
    5. フェノール系硬化剤
    6. その他の硬化剤
  3. 第3部 副資材とその効果
    1. 副資材の種類と特徴・用途
    2. フィラーを充填したエポキシ樹脂の機械的特性
      1. 弾性率、強度
      2. 破壊靱性
      3. ハイブリッド充填
    3. 無機フィラーを充填したエポキシ樹脂の耐水性・耐食性
      1. フィラーを充填した樹脂への浸入と浸入抑制
      2. フィラーを充填した樹脂の化学的劣化挙動
  4. 第4部 エポキシ樹脂の耐熱衝撃性の評価方法
    1. 熱衝撃と熱衝撃試験方法
      1. 耐クラック性の定量的評価と熱衝撃試験法
      2. 熱衝撃特性に及ぼす水分の影響
    2. フィラーを充填したエポキシ樹脂の耐熱衝撃性評価
      1. 硬質フィラーを充填したエポキシ樹脂の耐熱衝撃性
      2. 軟質フィラーを充填したエポキシ樹脂の耐熱衝撃性
      3. 高いアスペクト比を持つフィラーの耐熱衝撃性
    • 質疑応答

講師

  • 久保内 昌敏
    東京科学大学 物質理工学院 応用化学系
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/20 高分子難燃化・不燃化の基礎と難燃性評価およびその規制動向 オンライン
2025/8/21 ヒートシールの基礎と材料設計および品質管理・不具合対策 東京都 会場・オンライン
2025/8/21 流動場での、高分子の結晶化挙動の基礎と成形プロセス中の結晶化解析事例 オンライン
2025/8/21 部分放電から学ぶ絶縁材料の劣化機構とオンライン診断技術 オンライン
2025/8/22 部分放電から学ぶ絶縁材料の劣化機構とオンライン診断技術 オンライン
2025/8/22 高分子難燃化・不燃化の基礎と難燃性評価およびその規制動向 オンライン
2025/8/25 自動車用防振ゴムの劣化メカニズムと耐久性試験・寿命予測 オンライン
2025/8/26 エポキシ樹脂 2日間総合セミナー オンライン
2025/8/26 ポリマーブレンド・アロイの基礎と評価方法 オンライン
2025/8/26 二軸押出機のスクリューデザイン 超入門 オンライン
2025/8/27 ゴム・プラスチック材料の破損、破壊原因とその解析法 東京都 会場
2025/8/27 自動車用防振ゴムの劣化メカニズムと耐久性試験・寿命予測 オンライン
2025/8/27 熱伝導材料・放熱材料の設計ノウハウと特性評価 オンライン
2025/8/27 射出成形におけるボイド・ヒケの発生メカニズムと予測技術 東京都 会場
2025/8/28 EV電動化モビリティの高電圧絶縁評価技術の基礎と実例 オンライン
2025/8/28 プラスチック発泡体の気泡構造制御と成形条件最適化、トラブル対策 オンライン
2025/8/28 プラスチック強度設計の進め方 オンライン
2025/8/28 何方でも理解できる発泡プラスチックの基礎 オンライン
2025/8/28 高分子製品・フィルムの劣化と寿命解析 オンライン
2025/8/28 高分子複合材料の力学特性評価と耐衝撃性改善 オンライン

関連する出版物