技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ポリマーおよび添加剤の赤外スペクトルの読み方&定性実践ガイド

ポリマーおよび添加剤の赤外スペクトルの読み方&定性実践ガイド

大阪府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、プラスチック中の添加剤の分析法について、基礎から解説し、スペクトルの読み方のコツを詳解いたします。

開催日

  • 2016年2月5日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 高分子材料を用いた製品の設計、成形、品質、評価に関連する技術者
    • プラスチック製品
    • 樹脂製品
    • フィルム
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 建築材料 など
  • 高分子材料の劣化防止、機能付与を行いたい技術者、開発者
    • 耐熱
    • 耐衝撃
    • 帯電防止
    • 難燃性
    • 透明性向上
    • 酸化防止
    • 光安定 など
  • 高分子材料の添加剤分析で課題を抱えている方

修得知識

  • 高分子材料の添加剤分析の基礎
  • 他社品中の添加剤の全分析
  • 添加剤約500種類のスペクトルを体系的に整理
  • 主要添加剤ごとの分析法

プログラム

 講師は、データ集刊行のため、ポリマー530種類、および、添加剤630種類の赤外スペクトルを実測した。これらのスペクトルを整理・体系化して編み出した、スペクトル定性の実践ガイドを本講座の中心に据えて解説する。これは、スペクトルの特徴を把握して定性する方式で、従来法 (Decision Tree法) より手っ取り早く、使用を重ねる内にスペクトルを読む力が自然に身に着く利点がある。
 講師もコンピュータによるスペクトル検索の威力を認めるにやぶさかではないが、コンピュータ検索ではスペクトルを読む力が身に着かず、応用力も身に着かない。コンピュータ検索を用いる人に対しても、より効果的な検索が可能になるよう、スペクトルを読む力を養うことをお勧めしたい。

強調したいポイント

  • ちょっとしたルールを覚えるだけでスペクトルの理解力は飛躍的に向上する
  • 赤外スペクトルを眺めて特徴をつかめば、定性は容易なこと
  • コンピュータ検索が無視する小さいピークが、定性に決定的に役立つことがある
  • 赤外に加えラマンを併用すると細かい識別が単純明快なことがある
  1. Part 1 序論:共通基礎
    1. 赤外分光法の基礎:原理および基準振動という概念
    2. 覚えておけば役立つグループ振動の色々
    3. グループ振動のシフト:ピークをシフトさせる色々な要因
    4. 波数領域分割の勧め
    5. よくあるスペクトルの異常
    6. スペクトルの特徴の把握法:パターン・第1吸収帯の位置・形状他
    7. 未知スペクトルの定性の要領:一般論
    8. 従来提唱されているスペクトル定性ガイド:Decision Tree法
    9. 混合物のスペクトルの解析法
    10. ラマン分光法の基礎:原理および特徴
  2. Part 2 赤外およびラマンスペクトルによるポリマーの定性:基礎
    1. 主要ポリマーの赤外スペクトル:ピークの帰属および特徴
    2. ポリマーの赤外スペクトルのパターン化
    3. ポリマーの定性におけるラマンスペクトルの効果的な利用法
  3. Part 3 独自方式の実践ガイド:ポリマーの未知スペクトルの定性法
    • 「この波数位置に、こういうピークがあればこのポリマー」
    • 「こことここに、こういうピークがあればこのポリマー」
    • 「ここにピークがなければこのポリマー」というような具体的な指針、および簡潔な解説をチャート付きで示す
  4. Part 4 赤外スペクトルによるプラスチック用添加剤の定性:基礎
    1. 主要添加剤の赤外スペクトル:ピークの帰属および特徴
    2. 添加剤の赤外スペクトルのパターン化
  5. Part 5 独自方式の実践ガイド:添加剤の未知スペクトルの定性法
    • (Part 3の添加剤版)
  6. Part 6
    • 参考:高分子試料の赤外吸収スペクトルの測定法
      • 透過法
      • ATR法
      • PAS

会場

ドーンセンター

4F 大会議室3

大阪府 大阪市 中央区大手前1丁目3-49
ドーンセンターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき 43,750円 (税別) / 47,250円 (税込)
    • 複数名で同時にお申し込みいただいた場合、1名につき 23,139円 (税別) / 24,990円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき 46,278円 (税別) / 49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/4/9 動的粘弾性のチャート読み方とその活用ノウハウ オンライン
2025/4/9 FT-IRの基礎と異物分析への実践応用テクニック、コツ・ノウハウ オンライン
2025/4/9 レオロジーの基礎と測定法 オンライン
2025/4/9 高分子材料の難燃化技術と難燃剤の選定、配合設計およびその実際技術 オンライン
2025/4/10 高分子・ポリマー材料の重合、製造における研究実験から生産設備へのスケールアップ技術 オンライン
2025/4/10 ゲル化剤・増粘剤の基礎・特性・評価法 オンライン
2025/4/11 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2025/4/11 プラスチックの難燃化技術 オンライン
2025/4/11 電気光学 (EO) ポリマーの基礎と評価技術および光制御デバイスへの応用 オンライン
2025/4/14 エポキシ樹脂用硬化剤の種類、反応機構、選び方、使い方 オンライン
2025/4/14 プラスチック用添加剤の作用機構と使い方 オンライン
2025/4/14 副資材を利用した高分子材料の設計技術 オンライン
2025/4/15 押出機・混練機内の高分子材料の輸送・溶融と混練技術 オンライン
2025/4/15 ナノフィラーの高分散・充填化技術の基礎と機能性ナノコンポジットの開発動向 オンライン
2025/4/15 プラスチック強度設計に必要な材料特性と設計の進め方 オンライン
2025/4/16 ヒートシールのくっつくメカニズムと不具合対策、品質評価 オンライン
2025/4/17 超分子架橋を駆使した機能性高分子材料 オンライン
2025/4/17 プラスチック/ゴムの劣化・破壊メカニズムとその事例および寿命予測法 オンライン
2025/4/17 低誘電性樹脂の開発と伝送損失の低減、高速・高周波通信への対応 オンライン
2025/4/17 メタルレジストの特徴とEUV露光による反応メカニズム オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/7/29 サステナブルなプラスチックの技術と展望
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026
2024/7/22 世界のレトルトフィルム・レトルトパウチの実態と将来展望 2024-2026 (書籍版 + CD版)
2024/7/17 世界のリサイクルPET 最新業界レポート
2024/6/28 ハイドロゲルの特性と作製および医療材料への応用
2024/5/30 PETボトルの最新リサイクル技術動向
2024/2/29 プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
2023/10/31 エポキシ樹脂の配合設計と高機能化
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望 [書籍 + PDF版]
2023/9/1 プラ容器 vs 紙包装 vs パウチ包装市場の現状と展望
2023/7/31 熱可塑性エラストマーの特性と選定技術
2023/7/14 リサイクル材・バイオマス複合プラスチックの技術と仕組
2023/3/31 バイオマス材料の開発と応用
2023/1/31 液晶ポリマー (LCP) の物性と成形技術および高性能化
2023/1/6 バイオプラスチックの高機能化
2022/12/31 容器包装材料の環境対応とリサイクル技術
2022/10/5 世界のプラスチックリサイクル 最新業界レポート
2022/8/31 ポリイミドの高機能設計と応用技術
2022/5/31 自動車マルチマテリアルに向けた樹脂複合材料の開発
2022/5/31 樹脂/フィラー複合材料の界面制御と評価