技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

プラスチック成形における残留応力の発生メカニズムと評価・対策法

プラスチック成形における残留応力の発生メカニズムと評価・対策法

~プラスチックの粘弾性特性の測定・解釈とその利用~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、プラスチックの硬化収縮・熱粘弾性挙動に起因する残留応力の発生メカニズムと低減対策法について解説いたします。

開催日

  • 2016年1月22日(金) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • プラスチック製品の設計、成形、品質、評価に関連する技術者
    • 自動車・自動車内装
    • 家電
    • 携帯電話・スマートフォン
    • PC
    • 食品容器
    • 部品トレー
    • 建材
    • 看板 など
  • プラスチックの不良対策で課題を抱えている担当者

修得知識

  • プラスチックの基本特性である粘弾性特性
  • 成形不良の要因となる粘弾性特性の影響
  • 粘弾性特性を基準とした強度、変形の力学的取扱いの基礎
  • 残留応力の低減方法並びに積極的な利用法
  • 粘弾性特性を基準とした強度、変形の長期予測法と信頼性評価法の基礎

プログラム

 プラスチック素材は粘弾性という、弾性的な性質と粘性的な性質が混在し、室温はもとより高温度において力や変形が時間並びに温度に伴って変化する複雑な振る舞いをします。粘弾性特性は、力と変形の比例定数でこれが時間や温度によって変化する挙動です。
 この粘弾性特性を理解することで、各種成形機を用いた時の残留ひずみの少ない成形温度条件の選定、成形時に生ずる残留応力の発生メカニズム、突如起こる成形不良の対策法、残留応力除去のためのアニーリング条件、成形時に残留ひずみが残り易い素材かの可否、素材の独自管理、数値解析に有用な材料特性の提供、粘弾性特性に成立する時間-温度換算則を用いた強度や変形の変化割合の長期予測、シミュレーション時のデータの取り扱い等々が、勘や経験に頼らず行えます。
 ここでは、プラスチックの粘弾性特性の測定方法や解釈法とそれに基づいた上記事象の取り扱いについて平易に説明します。

  1. プラスチックの性質を理解できる粘弾性特性
    1. 粘弾性特性とは
    2. 粘弾性特性の解釈法と利用方法
    3. 粘弾性に伴う特異現象
      • クリープ挙動
      • 緩和挙動
  2. 粘弾性特性と力と変形の関係についての基礎知識
    1. プラスチックの応力とひずみ
    2. 粘弾性挙動と粘弾性モデル
    3. 応力-ひずみ関係式 (構成方程式)
  3. 粘弾性特性と成形時に生ずる残留応力の関係
    1. 残留応力発生要因の分類
    2. 冷却過程で生ずる残留応力の発生メカニズム
    3. 残留応力の基礎式
    4. 理論的・実験的解析手法
    5. 残留応力の低減方法
    6. 残留応力の利用法
  4. 粘弾性特性の時間-温度換算則とその利用法
    1. 時間-温度換算則の基礎概念
    2. 時間-温度移動因子
      • アーレニュウス型
      • WLF型
    3. 残留応力開放に伴う変形の長期予測法
    4. 強度並びに変形の長期予測法と信頼性評価法
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

連合会館

2F 205

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/30 タイ分子の基礎と応用 オンライン
2025/7/1 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2025/7/2 各種プラスチック成形品の破損トラブルと原因解析 オンライン
2025/7/2 ゴムの架橋と特性解析・制御 オンライン
2025/7/4 プラスチックの難燃化メカニズムと難燃剤選定・配合のコツ オンライン
2025/7/4 ポリウレタンフォームの材料設計と機械特性の解析、予測 オンライン
2025/7/4 プラスチックレンズの基礎とトラブル対策事例 オンライン
2025/7/4 高分子微粒子における各種合成法の基礎と形状制御・評価技術 オンライン
2025/7/4 高分子の相溶性と結晶化の基礎的理解と高次構造形成の考え方 オンライン
2025/7/8 架橋剤を使うための総合知識 オンライン
2025/7/9 セラミックグリーンシート成形技術および積層部品化技術 オンライン
2025/7/9 プラスチックリサイクルの最新技術動向と実務に役立つ実例・技術・連携ポイント オンライン
2025/7/10 トライボロジーの基礎とプラスチック材料の摩擦摩耗特性向上 オンライン
2025/7/10 粘着剤・粘着テープの剥離メカニズムと動的挙動、応力分布の解析 オンライン
2025/7/11 ポリイミド入門講座 オンライン
2025/7/11 タイ分子の基礎と応用 オンライン
2025/7/14 樹脂用添加剤におけるブリードアウト・ブルーム現象の発生機構とその制御・対策 オンライン
2025/7/16 セラミックグリーンシートの成形条件最適化と評価 オンライン
2025/7/22 粘着剤・粘着テープの剥離メカニズムと動的挙動、応力分布の解析 オンライン
2025/7/22 高分子の接着の基礎と接着性改善に向けた界面の構造評価・表面処理の応用 オンライン

関連する出版物