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電磁波シールド材料の遮蔽メカニズムと設計技術

電磁波シールド材料の遮蔽メカニズムと設計技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、電波吸収体の設計・評価技術について詳解いたします。

開催日

  • 2015年12月11日(金) 10時30分 16時00分

受講対象者

  • EMC・ノイズ対策・電磁波吸収・電磁波遮蔽が必要な機器の技術者、品質担当者
    • 車載電子機器
    • インバータ・コンバータ
    • パワーコンディショナ
    • 医療機器・ヘルスケア
    • モバイル機器
    • 高周波無線技術
    • 携帯電話
    • 無線LAN
    • 高速画像伝送
    • HDMI
    • ETC
    • ITS など
  • 電磁波吸収・電磁波遮蔽・ノイズ対策が必要な製品の技術者、製造技術者、品質保証担当者
  • 電波吸収体の技術者
  • 電波抑制で課題を抱えている技術者、担当者
  • ノイズ対策・電磁波関連材料に関心のある技術者・研究者・担当部門・初心者など

プログラム

1. 電磁波シールド材料のメカニズムと材料設計の考え方

(2015年12月11日 10:30〜12:00)

 電波吸収体及び、電波抑制体 (電磁波シールド) は今では無線LAN (2~60GHz) 、携帯電話、スマートフォン (800MHz~2GHz) 、bluetooth (2.4GHz) 、電力線通信 (~2GHz) 、実用化したETC (Electronic Toll Collection、自動料金支払いシステム、5.8GHz) や、自動改札システム (13.56MHz) 、自動車衝突防止システム (Intelligent Transport Systems、高度道路交通システム、~76GHz) のような高周波帯域の電磁波が利用され始めている。
 無線LANから自動車衝突防止システムまで使用される周波数、電波種に従って電波吸収体材料及び電波吸収構造が変化している。その目的 (遠方界応用) を達成するための電波吸収体・電波抑制体設計法・作成例を中心に述べる。更に、携帯機器には多くの電磁波吸収シートが使用されている。それらの近傍界応用の具体的な特性評価方法、特性シミュレーションの実例を示して概説する。

  1. 電波吸収体の応用例
    1. TVゴーストとは
    2. レーダ偽像とは
    3. 電子レンジのどこに電波吸収体がつかわれているのか
    4. 高速道路のETC (高速道路料金自動課金システム) とは
    5. 無線LANとは
    6. ITS、衝突防止機構とは
    7. 電力線通信 (PLC) とは
    8. ノイズ対策にどのように電波吸収体が使われるのか?
    9. 携帯電話のどこに電波吸収体が使われるのか
  2. 電波吸収体の基礎
    1. 空間をどのように電波は伝播するのか
    2. 界面で電波はどのように反射するのか
    3. TE波、TM波、円偏波の場合の違い
    4. 電波が物質に入射するときの反射、吸収、透過は
    5. 材料は電波をどのようにして吸収するのか
    6. 電波吸収と電波シールドの違いは
    7. 傾斜型 (誘電体) 電波吸収体とは
    8. 導電性電波吸収体とは
  3. 空間で使用する電波吸収体の設計 (遠方界)
    1. 材料定数をどのようにして測るのか
    2. 同軸導波管法 (400MHz~23GHz) を例にして
    3. 空洞共振器法とは。空間法 (~110GHz) による材料定数の測定とは
    4. ゴム (EPDM) と磁性 (鉄粉) ・誘電性 (酸化チタン) 複合体はいかに作るのか
    5. EPDM/ (鉄粉) (酸化チタン) 複合体の1GHz~18GHzの複素透磁率
    6. 複素誘電率はいかなる値 (この値によって電波吸収特性の全てが決まる)
    7. ETC (5.8GHz) 使用のゴム・磁性/誘電性複合体の試料厚みはいくら
    8. 自由空間による電波吸収特性 (反射損失、中心周波数) はいかに測るのか
    9. ゴム試料の試料方向による電波吸収特性は違うのか
    10. 自由空間TE波斜入射特性とは
    11. 自由空間TM波斜入射特性とは
    12. 自由空間円偏波斜入射特性とは
    13. 短冊状構造でETC電波吸収体ができるのか、できたら、軽量化が可能!
  4. 電波抑制 (シールド) シートの設計法 (近傍界)
    1. 磁性シート、誘電性シート、磁性・誘電性シートの複素透磁率・複素誘電率の高周波特性評価法
    2. 近傍界測定法
      • イントラ・デカップリング・レシオ (ITDR) 測定法
      • インター・デカップリング・レシオ (IDR) 測定法
      • トランスミッション・アッテネーション・パワー・レシオ (TAPR) 測定法
      • ラジエ – ション・スプレッション・レシオ測定法。
      • TAPR法による誘電体薄膜薄の評価, 磁性体薄膜の評価
      • EEM – FDM法による電波吸収体シートのTARPシミュレーション
    • 質疑応答

2. 小型、薄型化に対応した電磁波シールドフィルムの開発

(2015年12月11日 12:45〜14:15)

 私達の身近に使われているスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末で、FPC用電磁波シールドフィルムは広く採用されています。本講座では、急速な勢いで高性能化していくモバイル端末に対するFPC用電磁波シールドフィルムの開発動向を、採用事例も交えながらご紹介します。

  1. 会社紹介
  2. FPCについて
  3. 電磁波ノイズの概略について
  4. 電磁波シールドフィルムについて
  5. 電磁波シールドフィルムの周辺材料について
  6. 採用事例紹介
    • 質疑応答

3. 電磁波シールドフィルム・材料のノイズ対策に向けた選定方法と市場動向

(2015年12月11日 14:30〜16:00)

 本講座では、実際に電磁波吸収、遮蔽材料市場に参入しているメーカーの立場から、現在の電磁波シールド材の応用分野、市場動向を解説するとともに、各用途に応じた電波シールド材の選択、使用方法とその実例を紹介する。

  1. はじめに
  2. 電磁波シールドフィルム・導電布の応用分野と市場
  3. FPC・FCC対策フィルム
  4. 導電布・メッシュ
  5. 透明シールドフィルム
  6. 新たなシールドフィルム材料
    • 質疑応答

講師

  • 山本 孝
    防衛大学校
    名誉教授
  • 山内 志朗
    タツタ電線 株式会社 システム・エレクトロニクス事業本部 機能性材料事業部 技術部 商品技術課
    主任
  • 荻野 哲
    株式会社 新日本電波吸収体
    代表取締役

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 50,000円(税別) / 54,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 59,400円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 108,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 162,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
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