技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

顧客提供価値の高い新製品・新事業のテーマ・アイデアの創出法

自社が保有する基幹・要素・コア技術の洗い出し、棚卸し、設定とそれをベースに発想する

顧客提供価値の高い新製品・新事業のテーマ・アイデアの創出法

~要素技術機能展開法を利用した組織的な仕組みづくり~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年12月7日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 経営企画・研究開発企画・技術戦略・事業企画・商品開発部門の担当者
  • 研究開発テーマを継続的に創出する仕組みを構築したい方
  • 研究開発テーマの創出法を学びたい方

修得知識

  • 技術の棚卸とコア技術の設定法
  • 要素技術機能展開法を使ったテーマ創出活動の全体体系
  • ワークシート等を使って実施の演習に基づくテーマ創出の実際の活動

プログラム

 今、新興国の企業は日本企業の経営や技術を徹底して研究し、そこから学び、それまでリードしてきた日本企業を追い上げ、 既に多くの分野で日本企業を凌駕する状況が生まれています。日本企業が、欧米企業はもとより、このようなますます厳しくなる新興国の企業との競争に勝つためには、研究開発においても同じ土俵で研究開発を競うのではなく、これら競合企業に先んじて革新的なテーマを継続的に創出し、取り組むことが極めて重要になってきています。革新的テーマ創出において、多くの企業の方々が関心を持たれているのが、自社が保有する技術をベースとしたテーマの創出です。しかしながら、自社の技術をベースとしたテーマ創出には、市場が特定されていないため、市場ニーズや用途の探索ができず、筋の良いテーマを見つけることが難しいという、基本的な問題を抱えています。この問題を払拭し、自社保有技術に基づきテーマを創出するには、自社が保有する技術で何ができるか? (すなわち『機能』) に展開し、そこで発想を広げ (『頭を耕す』と呼んでいます) 、その広げられた発想に基づき製品アイデアを創出する方法が有効です。それが、要素技術機能展開法です。
 本セミナーでは、どう自社保有技術をベースとしてテーマ創出を行うかについて、その有効性の理論的な裏付けや、顧客価値の見つけ方など重要な概念を踏まえながら紹介し、また実際の作成ワークシートなどを提示しながら、具体的なプロジェクトの進め方を議論していきます。また、本セミナーの中では、分かり易い技術を例に、技術の機能展開およびそこからの製品アイデア創出の演習をしていただきます。
 現在自社で保有している技術を有効に活用し新たなテーマ創出をしたい、もしくはすでにそのような活動を行っているが、良いテーマ創出ができていないという方々に、本セミナーの中で今後の活動についての有効かつ実用的な示唆ができるのではと、考えております。

  1. 要素技術機能展開法を使ったテーマ創出とは?
    1. 自社技術を活用しての製品アイデア創出ニーズの存在
    2. 既存技術を他用途に展開した例:
      • グーテンベルクの活版印刷機 (葡萄絞り機技術の利用)
    3. 自社技術の用途を探すことの難しさ
    4. 自社技術で実現できる機能を明らかにする
    5. 機能の役割:技術から製品アイデアへの橋渡し
    6. 技術から機能を経由して製品アイデアを創出する背景理論
      • 『隣接可能性』 (生物の進化のアナロジー)
  2. 要素技術機能展開法の全体のプロセス
  3. ステップ0:目的の共有
    1. なぜ目的の共有が必要か?
    2. メンバーのエネルギーレベルを高める
    3. 目的の共有の方法
  4. ステップ1:コア技術の設定
    1. コア技術戦略とは
      • コア技術戦略とは
      • コア技術設定の企業事例
        • 3M
        • クレハ
        • 富士フイルム
        • 東レ
      • コア技術戦略と当方法論との関係
      • コア技術戦略は技術戦略の今回
      • コア技術の変更の必要性
    2. ステップ1の構成タスク
    3. コア技術の選定の考え方
      • 選定軸
      • 過度に分析的に考えない
    4. タスク1:要素技術の棚卸
      • 技術体系事例
      • 要素技術棚卸のワークシート
      • 作業上の注意点
    5. タスク2:コア候補技術へのグループ化
      • グループ化の視点
      • 適当な名称の設定
      • 未来志向で設定
      • 要素技術の重複についての考え方
    6. タスク3:コア技術の評価・選択
      • 評価法
      • 評価は現状認識に基づく想定
  5. ステップ2:機能展開の対象コア技術の選定
  6. ステップ3:コア技術の機能への展開
    1. 機能展開のフレームワーク
      • まずは、1つの組合からその後ツリー状に展開
      • 「機能」の表現の構成要素
        • 『何を使って』
        • 『何に対し』
        • 『何をする』
        • 『その結果どうなる』
      • 要素技術機能展開図の例
    2. 機能をツリー状に展開する考え方
      • MECE (もれなく、だぶりなく)
      • 分割 (構成要素・結果)
      • 統合 (包括・原因)
      • 並列 (そうでないものは?)
      • 組み合わせの表現
    3. 当該技術の機能のA地点を沢山作る
    4. 製品アイデア創出に向けて『頭を耕す』
    5. コア技術選定軸との関係
    6. 要素技術機能展開図の作成時の注意点
  7. ステップ4:製品アイデア創出
    1. 構成タスク
    2. 良い製品アイデアとはの共有
    3. 顧客提供価値の重視
    4. 顧客提供価値拡大モデル:VACES
      • B2BモデルとB2Cモデル
      • VACESの各要素の説明
        • Value (日本触媒、3Mの例等)
        • Anxiety (日本テトラパック、シマノの例等)
        • Cost (東洋電機の例等)
        • Employee (コマツ、ボーイングの例等)
        • Society (景観配慮型アンテナ等)
      • B2Cモデルの注意点
        • スポーツカーの本質ニーズは何か?等
    5. タスク1:発想
      • ブレーンストーミングを効果的に行うには
      • アイデア発想ミーティングの効果的運営法
    6. タスク2:製品アイデアの進化・集約
    7. タスク3:製品アイデアの評価・選択
      • 評価の2つの軸
      • 市場魅力度>自社適合度
      • 進め方の手順
    8. タスク4:まとめ
      • 対象市場セグメント
      • 顧客提供価値
      • 既存製品との差別化点
      • 自社利用技術
      • 既存製品との差別化点等
  8. 要素技術機能展開図作成演習:
    • 活性炭技術を例に
  9. プロジェクトを効果的に進めるためのヒント
    • 質疑応用換

講師

  • 浪江 一公
    ベクター・コンサルティング 株式会社
    代表取締役

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第4講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

複数コース申込割引受講料について

  • 2コース同時申し込み割引
    • 通常受講料 : 92,340円(税込) → 2コース申込 割引受講料 76,950円(税込)
  • 全3コース同時申し込み割引
    • 通常受講料 : 138,510円(税込) → 全3コース申込 割引受講料 102,600円(税込)

3日間コースのお申込み

割引対象セミナー

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/25 研究開発テーマの費用対効果算出と経営層への伝え方、成果を得るためのポイント オンライン
2024/11/26 研究開発 (R&D) テーマ創出・評価 2日間講座 オンライン
2024/11/26 研究企画が知っておかなければならないR&Dテーマ評価の基礎知識 オンライン
2024/11/27 化学プロセスにおけるスケールアップとコスト・設備投資試算・事業性判断/意思決定 オンライン
2024/11/27 信頼性の高い研究成果を得るための公正な研究プロセスとプロセスアプローチの考え方 オンライン
2024/11/27 IPランドスケープ入門 オンライン
2024/11/27 医薬品の製品開発/薬事戦略策定と新規事業計画書作成のポイント オンライン
2024/11/27 医薬品開発における効率的な開発計画策定およびスケジュール管理のポイント オンライン
2024/11/28 TRIZの実践と効果的活用法 オンライン
2024/11/29 コア技術の明確な定義、設定プロセスと継続的な育成・強化手法 オンライン
2024/11/29 新しいアイデア・取り組みを成功させるための戦略的組織マネジメント オンライン
2024/12/3 企業価値向上のための事業ポートフォリオとROICツリーの活用のポイント オンライン
2024/12/5 特許情報調査の基本と競合他社調査および技術テーマ調査、技術動向分析の進め方 オンライン
2024/12/6 共創の知財戦略による新規事業の創出と実施体制の構築 オンライン
2024/12/6 AI/機械学習と従来型実験データの実用的な組み合わせ方法 オンライン
2024/12/6 シナリオプランニングを活用したロードマップ策定・実行の具体的手法 オンライン
2024/12/9 生成AI・ChatGPTを活用した時間短縮・業務効率化術 オンライン
2024/12/10 ChatGPTを正しく理解して業務に有効活用するノウハウ オンライン
2024/12/10 中小製薬企業のためのテーマ創出・研究開発・製品戦略の策定・推進 オンライン
2024/12/11 化学プロセスにおけるスケールアップとコスト・設備投資試算・事業性判断/意思決定 オンライン

関連する出版物

発行年月
2023/12/27 実験の自動化・自律化によるR&Dの効率化と運用方法
2023/10/31 出口戦略に基づく研究開発テーマの設定と事業化への繋げ方
2022/8/31 研究開発部門と他部門の壁の壊し方、協力体制の築き方
2022/4/28 研究開発部門へのDX導入によるR&Dの効率化、実験の短縮化
2022/2/28 With・Afterコロナで生まれた新しい潜在・将来ニーズの発掘と新製品開発への応用
2021/10/29 “未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方
2021/8/31 研究開発の "見える化" によるR&Dテーマ評価、進捗管理と進め方
2021/3/31 研究開発テーマの評価と中止/撤退判断の仕方
2020/10/30 研究開発者のモチベーションの高め方と実践事例
2018/12/27 R&D部門の“働き方改革”とその進め方
2018/9/28 コア技術を活用した新規事業テーマの発掘、進め方
2018/5/31 “人工知能”の導入による生産性、効率性の向上、新製品開発への活用
2013/7/16 「ロボット技術の用途、機能、構造等主要観点別開発動向と参入企業の強み、弱み分析」に関する技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/7/16 「ロボット技術の用途、機能、構造等主要観点別開発動向と参入企業の強み、弱み分析」に関する技術開発実態分析調査報告書
2011/11/2 インドの食習慣・食品産業と日本企業の事業機会