技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

開発早期にある導入候補医薬品の経済評価とライセンスイン

他社に先駆け、有望な医薬品シーズを“早く”“安全に”買い入れるための選定基準とは?

開発早期にある導入候補医薬品の経済評価とライセンスイン

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年5月26日(火) 12時20分 17時10分

プログラム

第1部. 開発早期にある導入候補医薬品の経済評価

(2015年5月26日 12:20〜13:50)

一般に開発早期の製品ほど不確定要因が多く、上市に至るプロセスにおける種々のリスクに満ちている。このような段階にある製品の導入を検討する際に必要となる基本的考え方について述べたい。特に、経済評価において留意すべき事柄およびポートフォリオ戦略から見た導入候補製品の評価について幾つかの側面から述べてみたい。

  • 開発早期にある製品の経済評価で留意すべき事柄
  • 短期予測と長期予測の違い
  • 予測における量的精度と質的精度
  • 開発の各ステージにおける市場予測のあり方
  • 市場予測の基本モデルと実際の活用例
  • ポートフォリオの考え方と導入候補製品の位置付け
  • 3つの視点から見る導入候補製品の評価
  • 成功可能性を加味したNPV分析
  • 質疑応答

第2部. 開発早期化合物のライセンスイン―迅速なライセンスインの意志決定―

(2015年5月26日 14:00〜15:30)

※講演タイトルが上記に変更になりました。ご確認ください。
ライセンスインの戦略および留意点をお話しするとともに開発ステ-ジの違いによるライセンスインについてお話し致します。特に本講習会テーマである開発早期化合物におけるライセンスインについても開発後期化合物との比較をふくめてお話しいたします。

  1. 医薬品ライセンス
  2. ライセンスイン
  3. ライセンスインの取りすすめ方
  4. 開発早期化合物のライセンスイン
  5. ライセンス戦略および留意点
    • 質疑応答

第3部. 開発早期の医薬化合物を導入するにあたってのリスクマネジメントの考え方

(2015年5月26日 15:40〜17:10)

製薬企業が継続的に成長するためにはいわゆるパイプラインの充足が欠かせませんが,これを自社研究開発化合物だけで賄うことはほぼ不可能になっていると言えます。その結果,最近では,製薬企業は生き残りをかけて医薬ライセンスに躍起になっています。とりわけ、比較的成功確率が高い開発後期化合物の導入競争が激しいことから,開発早期化合物の導入に関心が高まってきています。しかし,開発早期化合物の開発リスクは極めて高いため,開発早期化合物をより安全に導入するためのリスク回避の重要性が高まっています。ここではこのリスク回避の方法について事例を参照しながら考察したいと思います。

  1. 開発早期化合物のライセンスが増加している背景
    1. 開発後期化合物における激しい導入競争
    2. ベンチャー企業の台頭
    3. テクノロジーアライアンスの増加
  2. 開発早期化合物導入のリスク
    1. 最大化されたTarget Product Profile (TPP)
    2. 十分な化合物評価ができない段階での導入
    3. 不透明な将来の社会情勢
  3. 医薬ライセンスにおけるProof of Concept (POC)
    1. TPP実現性を予測する手段
    2. 激しい競争回避と開発リスクのジレンマを軽減する手段
    3. 柔軟なPOC達成基準の設定
    4. 開発リスクの抽出とライセンス条件への反映
  4. Due Diligence Review (DDR) でできるリスク回避
    1. DDRのポイント
      1. DDR項目の抽出
      2. DDRのタイミング
    2. DDR専門職種養成の必要性
    3. DDRの限界とリスク
  5. オプション契約でできるリスク回避
    1. オプション契約とは
      1. マイルストーンライセンス契約との違い
      2. First Refusal Right契約との違い
    2. ライセンサーにとってのメリット
    3. 多様な契約形態と注意点
      1. オプションの多様性
      2. 独占的交渉権だけを取得する場合
      3. 予め主要経済条件を決めておく場合
      4. 予めライセンス契約を合意しておく場合
    4. オプション契約の注意点
      1. 契約違反に対する過度な警戒
      2. 信頼関係構築の重要性
  6. リスクマネジメントの基本的な考え方
    1. 医薬ライセンスの特殊性
    2. リスクシェアによるリスクの軽減
    3. Win-Winとなるようなプロフィットシェア
    • 質疑応答

講師

  • 福井 尚志
    東京大学 大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 生命環境科学系
    教授
  • 杉岡 郁
    ラクオリア創薬 株式会社 事業開発部
    部長
  • 志甫 理
    特定非営利活動法人 メディッセ
    代表理事

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/5/29 製品品質照査の活用による製造工程、原料・資材及び製品規格の妥当性検証 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品 (CMC) マスターコース (全6コース) オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における製法・試験法変更と担保すべき同等性/同質性評価 オンライン
2025/5/29 バイオ医薬品における規格及び試験方法の設定と安定性試験 (長期保存試験) による有効期間の設定 オンライン
2025/5/29 信頼性の高い研究成果を得るための公正な研究プロセスとプロセスアプローチの考え方 オンライン
2025/5/30 PV領域におけるQMSの本質と役割、導入・運用管理のポイント オンライン
2025/5/30 アンメットメディカルニーズ・インサイト情報の発掘法と活かし方 オンライン
2025/5/30 環境モニタリングにおけるポイント設定根拠・手順とアラート・アクションレベル設定の妥当性および汚染管理戦略に従ったSOP記載事項/作成上の留意点 オンライン
2025/5/30 薬価算定ルールと費用対効果評価 (医療経済評価) 及び評価手法 オンライン
2025/5/30 ゼロから始める初心者向けバリデーション オンライン
2025/5/30 PMDAからの指摘事例にならう変更・逸脱管理とOOS/OOT対応ならびに一変・軽微変更判断 オンライン
2025/5/30 生成AI、AI開発におけるベンチャー企業との共同研究開発の進め方、留意点 オンライン
2025/5/30 動物用医薬品開発のための医薬品試験データの活用法と評価 オンライン
2025/5/30 抗体薬物複合体 (ADC) の技術動向および特許戦略 オンライン
2025/5/30 GMP実務担当者が最低限知っておくべきポイント オンライン
2025/6/3 バイオ医薬品の製造ラインにおける洗浄バリデーション実施・残留限度値設定と実状・課題への対応 オンライン
2025/6/3 有害事象の評価について、とくに因果関係判断にかかる、個別症例の評価の考え方と集積検討の考え方 オンライン
2025/6/4 失敗事例から学ぶクオリティカルチャーの醸成とマネジメントの考え方 オンライン
2025/6/4 QA部門のためのGMP文書・記録類の照査のポイント オンライン
2025/6/4 生成AI、AI開発におけるベンチャー企業との共同研究開発の進め方、留意点 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情