技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品工場設計と維持管理のコツ

PIC/Sを考慮した

医薬品工場設計と維持管理のコツ

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2015年4月9日(木) 10時30分16時00分

修得知識

  • プロセスバリデーションや清浄度を意識した設計のポイント
  • 医薬品工場の水質管理、空調設備の設計のポイント
  • 医薬品工場の水質管理、空調設備の維持管理のポイント

プログラム

第1部. 品質リスク・曝露リスクを避けるための医薬品製造工場設計コンセプトとポイント

(2015年4月9日 10:00〜12:00)

医薬品製造工場において品質リスク・曝露リスクを回避するためには、洗浄と封じ込めが欠かせない。これらの共通の基盤は健康ベース曝露限界値である。規制当局、関係団体の考えおよび最近の動向のポイントを紹介する。

  1. マルチパーパス医薬品製造工場設備を取り巻く課題
    1. 品質を確保するための洗浄と労働安全衛生のための封じ込め
    2. GMPと労働安全衛生 (IH) のバランス
    3. 共通の基盤としての「健康ベースの曝露限界値」
  2. 最近の規制・ガイドラインに見る動向
    1. EU-GMPにみる専用化要件 (Chapter3)
    2. EU-GMPにみる交叉汚染および曝露対策措置 (Chapter5)
    3. EMAガイドラインによる健康ベース曝露限界値の定義
  3. 洗浄における対策のポイント
    1. 健康ベース曝露限界値を用いる残留許容基準
    2. 持ち越し量上限の意味合い
    3. 洗浄の目標設定と統計処理
  4. 封じ込めにおける方策のポイント
    1. リスクベースによる設計手法
    2. 封じ込めにおけるソフトとハードの最適化
    3. 二次封じ込めの要点 (空調システム、更衣室の設計)
    • 質疑応答

第2部. PIC/Sを考慮した製薬用水の水質管理と設計のポイント・維持管理

(2015年4月9日 12:45〜14:15)

製薬用水や医薬品の製造のあらゆるところで使用されている。その品質維持管理は特に注意と要する。製薬用水の水質管理と重要な設計ポイントおよび維持管理について解説を行う。

  1. 製薬用水のレギュレーション
    1. PIC/S-GMP ・WHO-GMP
    2. 無菌操作法による無菌医薬品に関する指針のA2:製薬用水
  2. 製薬用水設備の主なポイント
    1. システムの概要 ・設備の主なポイント
    2. 精製水製造装置
    3. UF水製造装置
    4. ピュア蒸気発生装置
    5. 蒸留水製造装置
  3. 貯水・送水設備の配管設計の主なポイント
    1. 貯水タンク ・ユースポイント
  4. デッドレグ、勾配、流速、表面処理について
    1. 配管のレギュレーション
    2. デッドレグ ・配管勾配
    3. 配管流速 ・乱流
    4. 表面処理
  5. デッドレグの具体例と対応
    1. 計装機器
    2. 貯水タンク関連
    3. 送水配管
    4. バックアップポンプ
    5. 枝管
    6. ユースバルブ
    7. ユースポイント
    8. ローカルクーラー
    • 質疑応答

第3部. 医薬品工場の空調設備設計の必須知識と維持管理のコツ

(2015年4月9日 14:30〜16:00)

医薬品向け工場内クリーンルームを構築・維持・運営していくなかで、最低限必要と思われる基礎知識と、クリーンルーム内の環境を維持していくために必要なハード・ソフトについての解説。

  1. クリーンルームの基礎知識
    • 定義
    • 用語
    • 規格
  2. クリーンルームの4原則 4原則と、その実例
  3. 医薬品工場における空調設備の設計について
    1. 医薬品工場における空調設備には
    2. 医薬品クリーンルームは複合式
    3. 温湿度条件と空調方式
    4. 室内空調送風量の決め方と再熱について
    5. 立体倉庫内温度分布の均一化の例
    6. 保管庫 (冷蔵庫・冷凍庫) の温度維持の例
    7. 室圧・室間差圧について
    8. 安定した室圧、室間差圧を保つために
    9. 清浄度について
    10. 清浄度と換気回数
    11. 室内空気復元実験
    12. フィルタについて
    13. フィルタ用途
    14. 最近の表示 (表現) EN規格
    15. 熱源設備
  4. 医薬品工場内クリーンルームの管理
    1. 環境モニタリング 日常管理と自動によりモニタリング
    2. 清掃 除染について
    3. 持ち込み管理 SOPと教育
    4. 機器類メンテナンス
      • 日常管理の例
      • 清浄度から
      • 温湿度から
      • 室圧から
  5. 空調設備のバリデーションについて
    1. DQ、IQ、OQ、PQ
    2. バリデーションの対象範囲を絞り込む
    3. インパクトアセスメント
    4. リスクアセスメント
    5. DQ、IQ、OQの例
    6. 清浄度の評価
    • 質疑応答

講師

  • 島 一己
    ファルマハイジーンサポート
    代表
  • 風間 奏一
    チヨダエレクトリック 株式会社 システム機器営業部
    部長
  • 宮本 貴之
    Daigasエナジー株式会社 技術部 エネルギーソリューション 第1チーム 第1グループ
    副課長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 54,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 48,600円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 45,000円(税別) / 48,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 97,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 145,800円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/7/16 製薬用水システムの設備設計・適格性評価と日常管理 オンライン
2025/7/16 CMC試験における信頼性の基準適用のポイントとQC/QA対応 オンライン
2025/7/16 産業洗浄とは (電気・電子部品、自動車部品などのあらゆる工業部品を対象として) オンライン
2025/7/16 眼疾患におけるアンメットニーズと治療薬の開発動向 オンライン
2025/7/17 監査員の立場からみるGMP違反を防ぐ教育訓練とQuality Culture醸成 オンライン
2025/7/17 共同研究契約等の契約実務の基礎とトラブル防止策 オンライン
2025/7/17 ADCのリンカー結合・修飾技術と製造時の特許リスク対応 オンライン
2025/7/17 健康寿命を支える医療経済学とは オンライン
2025/7/18 高薬理活性医薬製造における洗浄負荷の軽減/最適化と曝露リスク評価 オンライン
2025/7/18 ICH-GCPが要求する医薬品開発・臨床QMS入門と効果的かつ効率的運用 (2日間) オンライン
2025/7/18 治験薬GMPの基礎と基本 東京都 会場
2025/7/18 改訂 PIC/S GMP Annex 1のCCS戦略を導入したバイオ医薬品の適格性評価に基づく品質管理のポイント 東京都 会場・オンライン
2025/7/18 ICH-GCPが要求する医薬品開発・臨床QMS入門 オンライン
2025/7/18 E&L試験の進め方および国内外の規制動向 オンライン
2025/7/18 動物用体外診断用医薬品の開発ポイントと承認申請時の注意点 オンライン
2025/7/18 プレフィルドシリンジ・コンビネーション製品の開発・生産/保管・輸送ノウハウ オンライン
2025/7/18 最近の裁判例の論点をふまえた核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2025/7/18 健康寿命を支える医療経済学とは オンライン
2025/7/18 国内外におけるマイクロバイオーム医薬品の研究開発動向 オンライン
2025/7/21 国内外におけるマイクロバイオーム医薬品の研究開発動向 オンライン

関連する出版物

発行年月
2025/6/11 タンパク質分解医薬の実用化に向けた基盤技術と評価
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2025/4/14 製薬業界55社〔2025年版〕技術開発実態分析調査報告書 (書籍版)
2025/2/20 医薬品製造を目的としたプロセス化学と薬事規制及び製薬企業の動向
2025/1/27 世界の中分子医薬・抗体医薬、およびCDMO最新業界レポート
2024/11/29 ファインケミカル、医薬品の連続生産プロセス
2024/9/30 最新GMPおよび関連ICHガイドライン対応実務
2024/9/30 タンパク質、細胞の吸着制御技術
2024/4/8 ウォータージェット技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/4/8 ウォータージェット技術 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/1 ファインバブル (微細泡) 活用技術 技術開発実態分析調査報告書
2024/4/1 ファインバブル (微細泡) 活用技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -