技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

塗膜における微粒子の挙動と分散状態制御、解析・評価方法

塗膜における微粒子の挙動と分散状態制御、解析・評価方法

~塗膜中で何が起こっているのか / 塗膜形成過程における特有の分散状態の制御技術~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、分散系の設計、分散系の製造、貯蔵、塗膜形成 (塗布・乾燥) の各段階での分散状態の制御方法を解説し、塗膜中での分散状態評価と塗膜形成過程における特有の分散状態の制御技術を解説いたします。

開催日

  • 2015年2月23日(月) 13時00分16時30分

受講対象者

  • 塗布、コーティングに関連する技術者、品質担当者
    • 各種民生品
    • 樹脂製品
    • 自動車・車両
    • 電極
    • 化粧品 など
  • 表面処理に関わる技術者、品質担当者
    • 塗装
    • メッキ
    • 蒸着 など

修得知識

  • 微粒子分散系の設計方法
  • 粒子表面の特性評価技術
  • 分散剤の利用技術
  • 分散機の利用技術
  • 分散系の評価技術
  • 分散状態の制御技術

プログラム

 顔料などの微粒子の機能を最大限に発揮させるためには、最終的な塗膜中での分散状態を制御する必要がある。最終塗膜になるまでに、分散系の設計、分散系の製造、貯蔵、塗膜形成 (塗布・乾燥) の過程を経るが、それぞれの段階で良好な分散状態を維持する必要がある。各段階での分散状態の制御方法を解説し、次に塗膜中での分散状態評価と塗膜形成過程における特有の分散状態の制御技術を解説する。

  1. 微粒子間に作用する力
    1. 粒子径と表面自由エネルギー
    2. 粒子間の引力
    3. 粒子間の反発力
    4. 粒子間の力の制御方法
  2. 分散状態と分散系の性質
    1. 微粒子の光学的性質
    2. 分散状態が塗料や塗膜に及ぼす影響
  3. 分散系の評価技術
    1. 分散度の評価技術
      1. 粒子径の直接測定技術
      2. 間接的な評価方法と工程管理への応用
    2. 安定性の評価技術
      1. レオロジーによる凝集レベルの評価
      2. Hydrodynamic Volumeと吸着層の厚み評価
      3. 経時安定性
  4. 分散系の設計と製造
    1. 分散系の設計と留意点
      1. 分散の単位過程とそのポイント
      2. 原材料の特性と評価技術
      3. 分散配合設計の考え方
      4. 分散剤の利用技術
    2. 分散系の製造と留意点
      1. 分散機の種類と特長・選定方法
      2. 微分散を達成するには
      3. 過分散とはなにか その防止方法
      4. 製造時に良く起こるトラブルと対策
    3. 貯蔵時の留意点
      1. 経時凝集
      2. ヘテロ凝集
      3. 沈降と対策
      4. 層分離と対策
  5. 塗膜中での分散状態制御
    1. 塗膜中での粒子の分散状態の評価
    2. 塗膜形成過程における凝集と対応策の実例
    3. 異種粒子によるヘテロ凝集を利用した分散状態の制御
    4. ゼータ電位と評価方法
    5. 塗膜形成過程における粒子の分布状態の変化と制御手段
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第2講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/12/22 ゾル-ゲル法の基礎と機能性材料作製への応用および新展開 オンライン
2025/12/23 塗料・塗膜の基礎 (塗装系) と欠陥分析技術、耐候性技術 東京都 会場
2025/12/23 粒子・粉体の混合・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング オンライン
2025/12/23 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散、配合技術 オンライン
2025/12/23 リチウムイオン電池ドライプロセスの開発動向と製造技術 オンライン
2025/12/24 粘度、粘弾性の測定法とデータの読み方、活用例 オンライン
2025/12/24 DLC (ダイヤモンドライクカーボン) 被覆およびその複合処理による金属材料の耐久性向上 オンライン
2026/1/6 乳化・分散・攪拌の基礎と操作およびスケールアップ評価 オンライン
2026/1/6 ハードコート剤の開発、材料設計、調製、特性評価、高機能化、応用展開 オンライン
2026/1/7 印刷と塗工技術における各方式の基礎と最適化 オンライン
2026/1/8 トライボロジー (摩擦、摩耗、潤滑) の基礎、耐摩耗対策と摩擦制御法 オンライン
2026/1/9 粘度、粘弾性の測定法とデータの読み方、活用例 オンライン
2026/1/9 チクソ性の基礎、制御、測定・評価と実用系への活用方法 オンライン
2026/1/14 フィルムの乾燥とプロセスの最適化、トラブル対策 オンライン
2026/1/15 レオロジーの基礎とチクソトロピー オンライン
2026/1/15 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散、配合技術 オンライン
2026/1/16 顔料分散技術の基礎と利用・応用技術 オンライン
2026/1/16 基材への塗布層の形成、コーティング液の塗布技術 オンライン
2026/1/16 高分子微粒子の合成、粒径制御とその中空化 オンライン
2026/1/16 ぬれ性のメカニズムから理論に基づいた測定・評価・利用法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2018/2/28 顔料分散の基礎講座
2016/11/29 二軸押出機
2015/10/1 すぐ分かるラミネート加工技術と実際およびトラブル・シューティング
2015/7/30 ダイ塗布の流動理論と塗布欠陥メカニズムへの応用および対策
2014/8/25 粉砕・分散技術の基礎と応用・トラブルシューティング
2014/8/25 ぬれ性のメカニズムと測定・制御技術
2014/4/30 微粒子最密充填のための粒度分布・粒子形状・表面状態制御
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/5 真空蒸着技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/8/28 化粧品・医薬部外品およびその原料の安全性評価と規格・試験法設定
2013/7/25 正しい分散剤の選定・使用方法と、分散体の塗布性を上げる添加剤技術
2013/6/26 UV・EB硬化型コート材の基礎、各種機能向上技術
2012/10/31 ハイブリッド・デュアルUV硬化の実践的活用
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/9/20 フッ素樹脂 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/1 超撥水・超親水化のメカニズムとコントロール
2010/2/25 コーティング材料のコントロールと添加剤の活用
2009/6/30 液中ナノ粒子の分散・凝集特性とその評価
2008/3/19 多孔体の精密制御と機能・物性評価 新装版
1987/11/1 最新小型モータ用材料の開発・応用