技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ALD (原子層堆積法) の基礎と展開 / プラズマCVDによる薄膜作成と装置・応用技術

ALD (原子層堆積法) の基礎と展開 / プラズマCVDによる薄膜作成と装置・応用技術

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーは、 ALD , CVD のセミナーを2テーマセットにしたコースです。
セット受講で特別割引にてご受講いただけます。

通常受講料 : 114,600円(税込) → 割引受講料 89,700円(税込)

開催日

  • 2014年3月26日(水) 10時30分 16時30分
  • 2014年3月27日(木) 10時30分 16時30分
  • 2014年3月28日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • CVD/ALDに関連する技術者
    • 高誘電膜
    • 機能性膜
    • 電極
    • バリアメタル
    • 絶縁膜
    • 化合物半導体
    • リチウム電池 など
  • プラズマCVDの応用分野の技術者、研究者
    • 太陽光発電
    • ハイバリア成膜
    • 親水・撥水
    • ディスプレイ
    • 集積回路
    • ミニマルファブなど

修得知識

  • CVD/ALD法の基礎
  • CVD/ALD薄膜形成プロセスの開発
  • CVD/ALD薄膜形成プロセスの解析能力
  • プラズマCVDの基礎
  • プラズマCVDを利用するメリット
  • 期待する効果を得るための外部パラメータ操作の指針
  • 反応性プラズマ中のナノ粒子の成長機構
  • ナノ粒子の抑制に向けた計測技術や抑制技術
  • ナノ粒子制御による高機能薄膜作製技術
  • マイクロ波プラズマの生成法
  • プラズマ大面積化
  • 表面化学修飾
  • 低温プラズマCVD技術
  • プラズマCVD装置の課題と対策

プログラム

2014年3月26日 ALD (原子層堆積法) の基礎と展開

  ALD による薄膜合成は、ナノメートルレベルでの膜厚制御性、膜厚均一性などから、ULSIゲート酸化膜形成、メモリキャパシタ形成などに応用展開されている技術です。
 しかし、そのプロセスは、原料の供給、パージ、反応性ガスの供給、パージなどからなり、各段階での条件設定は、これまでの類似手法である CVD と比較して、かなり複雑であり、速度論の基礎的知識なしには容易に最適化を達成できません。
 このため、本講座では、まずALDの基礎知識として、CVDの速度論から説明を行い、CVD/ALDプロセスの開発・解析能力を養うことを目標とします。また、ALDプロセスの理想と実際について、原理およびメカニズムから詳しく解説を行い、新たにALDプロセス開発・製品応用に関わる方の一助となるよう配慮した講義を行います。

  1. 第1部 薄膜作製の基礎
    1. 薄膜作製入門
      1. 薄膜の種類と用途
      2. 代表的な半導体デバイスにおける薄膜の用途と作製方法
      3. ウェットプロセスとドライプロセス
      4. PVDとCVD、ALD
    2. 真空の基礎知識
      1. 真空度とは
      2. 平均自由行程とクヌッセン数
      3. 真空の質と真空ポンプ,真空計
    3. PVDプロセス
      1. 真空蒸着の基礎
      2. スパッタリング
  2. 第2部 ALD/CVDプロセスの反応機構と速度論
    1. ALDの基礎としてのCVDプロセス入門
      1. CVDプロセスの素過程
      2. CVDプロセスの速度論
        1. 製膜速度の温度依存性 – 表面反応律速と拡散律速
        2. 製膜速度の濃度依存性 – 1次反応とラングミュア・ヒンシェルウッド型反応
      3. CVDプロセスの均一性
    2. 表面・気相の反応機構解析入門
      1. 素反応機構と総括反応機構
      2. 気相反応の第一原理計算と精度
      3. 表面反応機構の量子化学的検討と実験的解析
  3. 第3部 ALDプロセスの基礎と展開
    1. ALDプロセスの基礎
      1. ALDプロセスの基礎理論と製膜特性
      2. ALDプロセスの理想と現実
        1. ALDプロセスの温度依存性
        2. ALDプロセスの均一性
        3. ALDプロセスの量産性
    2. ALDプロセスの応用と展開
      1. ALDプロセスの応用用途
      2. ALDプロセスの解析手法と最適化
        1. Quartz Crystal Microbalance (QCM) によるその場観察と最適化
        2. 製膜遅れ時間 (Incubation Time) の観測と最適化
      3. 新しいALD技術
        1. プラズマALD、プラズマALE、ホットワイヤ-ALD
        2. Spatial ALD
      4. ALD国際会議について
    • 質疑応答・名刺交換

2014年3月27日 プラズマCVD法による高品質薄膜の作成技術 入門

~応用を見据えて、安く高品質に成膜するための必須講座~

(2014年3月27日 10:30~16:30)

 産業界でプラズマCVDによる成膜に従事する方々は、膜質をある方向に変えたいときに、装置のパラメータのどれを操作するとよいのかを一番知りたいはずです。
 しかし、プラズマCVDは電気工学・放電工学・化学工学・流体工学等が複雑に絡み合ったプロセスです。これらを全部習得すれば完璧ですが、産業界の人にそんな暇は無いと思います。
 本講座では、プラズマCVDに携わる方々が、日々の業務の中で活かすことができ、「こうしたらいいよ」と、自分のアイデアも出せるようなエッセンスを身につけて頂くことを趣旨としました。

  1. なぜプラズマCVDを使うのか?
    1. 液相法と気相法
    2. PVDとCVD
    3. プラズマと熱・光
  2. プラズマCVDの概要
    1. 放電現象
    2. 気相反応
    3. 表面反応
  3. 放電とプラズマ
    1. 電子・イオンはどのように動く?
    2. 電界分布はどんな形?
    3. 電子密度は何で決まる?
    4. 電子温度は何で決まる?
  4. 気相反応1 (一次反応過程)
    1. 特定の機能基を薄膜に付与できるか?
    2. 一次生成物はどこで生成?
    3. 入れた原料と違うガスのプラズマになる?
  5. 気相反応2 (二次反応過程)
    1. 基板に到達するまでに何回衝突?
    2. 一次生成物が衝突する相手は何?
    3. 気相化学種密度を決めているのは何?
    4. 一次反応は膜質に関係ない?
    5. 二次反応の方が重要?
    6. ダストを抑制するには?
  6. 輸送過程
    1. 基板に向かう原動力=拡散
    2. 膜質制御に効くドリフト
    3. 空間分布に効く移流
  7. 表面反応
    1. 一概に付着と言うなかれ! (物理吸着と化学吸着)
    2. 表面上を動く?
    3. 付着した後の反応もある?
    4. 基板温度はなぜ膜質制御に効く?
    5. 段差被覆性は何で決まる?
    • 質疑応答・名刺交換

2014年3月28日 第1部 プラズマCVD中に発生するナノ粒子制御 ~歩留り・薄膜の劣化対策~

(2014年3月28日 10:30~12:10)

 プラズマCVDで用いられている反応性プラズマ中では、気相中で反応性の高い化学的活性種が重合してナノ粒子へと成長します。ナノ粒子の膜への混入はデバイス性能の低下や歩留まりの悪化を招くため、その制御・抑制に頭を悩ませている方も多いと思います。
 本講座では、反応性プラズマ中におけるナノ粒子成長機構や、ナノ粒子に作用する力などを概説すると共にこれらの知見を基に、ナノ粒子の抑制による高品質薄膜作製や、逆にナノ粒子を利用した高機能薄膜作製について説明します。

  1. プラズマ中ナノ粒子の発生・成長機構
    1. 初期成長期
    2. 急速成長期
    3. 成長飽和期
  2. 気相中ナノ粒子の制御
    1. 電子温度制御 (化学的活性種の生成制御)
    2. ガス滞在時間とナノ粒子成長時間の関係の利用
    3. 希釈ガスの利用
    4. ナノ粒子輸送の利用
    5. 放電の変調
  3. ナノ粒子抑制の事例
    1. 膜中ナノ粒子取り込み量の計測
    2. ナノ粒子取り込みと膜質の関係
    3. ナノ粒子抑制高品質薄膜の作製 ~水素化アモルファスシリコン薄膜を例に
  4. ナノ粒子利用の事例
    1. ナノ粒子の量子効果を利用する ~第3世代太陽電池の実現に向けて
    2. ナノ粒子の高い比表面積を利用する ~高強度を持つ多孔質薄膜の作製
    • 質疑応答・名刺交換

2014年3月28日 第2部 事例をふまえた、プラズマCVDによる低温成膜・表面処理とマイクロ波プラズマ技術

(2014年3月28日 13:00~14:40)

マイクロ波を用いたプラズマ生成技術とその材料表面修飾、ナノ材料創製技術に関する事例を解説します。

  1. はじめに、講演内容
  2. マイクロ波プラズマの生成法
    1. マイクロ波プラズマの特徴
    2. 表面波プラズマ
    3. 体積波プラズマ
  3. マイクロ波プラズマを用いた低温CVD技術 (事例紹介)
    1. アモルファスカーボン膜生成
    2. カーボンナノチューブ生成
    3. カーボンナノ材料の低温成長
  4. マイクロ波プラズマを用いた表面化学修飾技術 (事例紹介)
    1. ポリマー表面の化学修飾
    2. キトサン表面の化学修飾とヘパリン固定化
    3. ZnOナノ蛍光材料の表面修飾
  5. マイクロ波プラズマの大口径化 (事例紹介)
    1. 2.45GHzマイクロ波プラズマの大面積化
    2. 915MHzUHF波プラズマの大面積化
  6. おわりに
    • 質疑応答・名刺交換

2014年3月28日 第3部 プラズマCVD装置の技術、課題と対策

(2014年3月28日 14:50~16:30)

 当社は1989年から「研究開発用半導体一貫製造システム」の開発を開始して、装置メーカーとして、25年以上の実績・経験がある。
 この講演では、プラズマCVD装置に関して、開発してきた技術や課題と対策を中心にご紹介する。

  1. プラズマCVD装置の基本構造
    1. プラズマCVD装置の構成
    2. 反応チャンバーの基本構成
  2. プラズマCVD装置の用途
    1. 適用アプリケーション
  3. プラズマCVD装置のプロセス性能
    1. SiH4系SiO2膜
    2. SiH4系SiN膜
    3. SiH4系SiON膜
    4. SiH4系a-Si膜
    5. SiH4系SiC膜
    6. TEOS系SiO2膜
    7. 液体ソース系SiN膜
  4. 開発用装置と量産用装置
    1. プラットフォーム
  5. プラズマCVD装置の課題と対策
    1. 高レート化
    2. プロセスの再現性
    3. 低パーティクル
    4. チャンバークリーニング
    5. ウェーハ温度の低温化
    6. ウェーハ大口径化 など
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 霜垣 幸浩
    東京大学 大学院 工学系研究科 マテリアル工学専攻
    教授
  • 白藤 立
    大阪市立大学 大学院 工学研究科
    教授
  • 古閑 一憲
    九州大学 大学院 システム情報科学研究院
    准教授
  • 永津 雅章
    静岡大学
    名誉教授
  • 金尾 寛人
    SPPテクノロジーズ 株式会社 製造部
    次長

会場

東京流通センター
東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 85,429円 (税別) / 89,700円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,000円(税別) / 7,350円(税込) 割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,000円(税別) / 10,500円(税込) 割引
  • ただし、同一法人に限ります

全2コース申込割引受講料ついて

  • 通常受講料 : 114,600円 (税込) → 全2コース申込 割引受講料 89,700円 (税込)
  • 通常受講料 : 109,143円 (税別) → 全2コース申込 割引受講料 85,429円 (税別)

対象セミナー

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/5/14 真空技術の基本と機器の運用・問題解決のコツ オンライン
2024/5/16 半導体めっきの基礎とめっき技術の最新技術動向 オンライン
2024/5/17 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/21 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン
2024/5/21 プラズマプロセスにおける基礎と半導体微細加工へのプラズマによるエッチングプロセス オンライン
2024/5/21 ラミネート技術の基礎・トラブル対策とヒートシール技術のポイント オンライン
2024/5/21 プラズマによる表面改質技術の基礎と応用 オンライン
2024/5/22 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/5/22 防汚コーティング技術の総合知識 オンライン
2024/5/24 基材表面への防曇性付与と持続性の向上 オンライン
2024/5/24 塗膜の濡れ・付着・密着コントロールとトラブル対策 オンライン
2024/5/27 スパッタリング薄膜の密着性改善技術とトラブル対策 オンライン
2024/5/29 ぬれ性のメカニズムと制御・測定技術 オンライン
2024/5/29 化粧品粉体の基礎と表面処理 オンライン
2024/5/30 めっき膜の密着性改善・剥離対策の考え方と分析・解析手法 オンライン
2024/5/30 ガスバリア技術の基礎と活用動向およびウェットプロセスによるウルトラ・ハイバリア技術 オンライン
2024/5/31 Tダイ成形機の基礎とフィルム成形トラブル対策 東京都 会場
2024/6/3 防汚コーティング技術の総合知識 オンライン
2024/6/4 プラズマCVD (化学気相堆積) 装置による高品質薄膜の成膜技術、および量産化対応 オンライン
2024/6/5 顔料の分散安定化と使いこなし術 オンライン

関連する出版物