技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

微生物迅速検出法と3極局方の管理レベル差異

微生物迅速検出法と3極局方の管理レベル差異

~蛍光抗体法、細胞内遺伝子増殖法、定量的PCR法などの有用性と精度検討~
東京都 開催 会場 開催

概要

第16改正JPの参考情報として「遺伝子解析による微生物の迅速同定法」が収載され、その手法が注目を集めております。
本セミナーでは、「環境中の微生物定量法」「特定微生物の定量法」「微生物群集構造解析」に焦点を当てて解説を行います。

開催日

  • 2012年4月26日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品の技術者、品質管理担当者
  • 医薬品における微生物管理の担当者、管理者

修得知識

  • 3極局方における微生物管理の要求差異
  • 微生物迅速検出法の基礎
  • 微生物迅速検出法における規定

プログラム

第1部 3極局方における微生物管理の要求差異と迅速検出法における規定

(2012年4月26日 10:30~13:00)

 注射剤の不溶性異物検査法はJP16においても注射剤の不溶性微粒子試験法が明確に記載され、注射剤中に許容される微粒子の個数と、その測定に使用される微粒子計が満たすべき性能試験項目が記載されている。
 同様に米国薬局方 (The United States Pharmacopeia; USP) 、欧州薬局方 (The European Pharmacopeia; EP) にも相当の試験法が定められている。
 また、エンドトキシン試験法は、ICHのPDGにおける三薬局方での調和合意に基づき規定した試験となっている。
 当局はPIC/Sに加盟申請し、いよいよ国際的査察の本格的始動がなされ、微生物管理が特に無菌医薬品の管理に重要項目となっている。

  • 三局の微生物管理の考え方の基本的類似性と差異
  • 微生物迅速測定の最新方式とその原理
  • ICHにおける微生物試験法と局法試験法
  • 医薬品の品質における微生物管理と環境管理の関連性
  • 無菌操作法による無菌医薬品製造に関する指針の重要性と微生物管理
  • 微生物の挙動と生命体の科学的視点からの医薬品製造管理の重要性
  • 質疑応答・名刺交換

第2部 医薬品における微生物迅速検出法と品質管理

(2012年4月26日 13:50~16:30)

 医薬品製造工程や製造環境から検出された微生物の同定は、バイオハザード対策として衛生管理や汚染原因を早急に究明する上で必須です。しかし、微生物試験の基本は、菌株を培養増殖することであり、結果判定までに時間がかかっていたのが現状であった。工程管理の把握、製品の早期出荷の要望等に応えるためにも、汚染微生物の迅速検出法の開発が求められていた。
 1990年代以降その技術進展は目覚ましく、第16改正JPの参考情報として≪遺伝子解析による微生物の迅速同定法≫が収載され、最早迅速検出法は、常套手法となっています。
 本セミナーでは、微生物迅速検出法を「環境中の微生物定量法」、「特定微生物の定量法」及び「微生物群集構造解析」に焦点を当て、迅速検出法の有用性と品質管理の意義について解り易く説明します。

  1. 検出微生物の同定法概要 (基本法)
    1. 細菌の階層分類法
    2. 真菌の同定における留意事項
  2. 微生物の生死菌判別技術の動向
    1. 非培養法
    2. 細胞成長顕微解析法
    3. マイクロコロニー法 等
  3. 損傷細菌 (Viable but not-culturable cell) の復元
    1. 培養法と非培養法による測定
    2. 製造用水中の培地の種類による検出菌数の差異
  4. 環境中の微生物迅速定量法
    1. 全菌数測定法 (核酸蛍光染色)
    2. 活性染色法 (CFDA,CTC法)
    3. マイクロコロニー法
  5. 特定微生物の迅速定量法
    1. 蛍光抗体法
    2. 細胞内遺伝子増殖法 (第16改正JP記載法)
    3. 定量的PCR法
  6. 微生物群集構造解析
    1. マイクロアレイ法
  7. 迅速定量法の精度検討
  8. 重要な前処理技術としての生菌分離
  9. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 村上 大吉郎
    平原エンジニアリングサービス 株式会社
    顧問
  • 河田 茂雄
    特定非営利活動法人 医薬品・食品品質保証支援センター (NPO-QAセンター)
    相談役

会場

大田区産業プラザ PiO

6階 C会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/4 GMP監査・無通告査察実施時におけるポイントとQA・QCの各対応 オンライン
2024/12/5 監査を1日で終わらせるコツ オンライン
2024/12/5 造粒・打錠・コーティング製造技術とスケールアップ/打錠障害・品質異変の防止・対策 東京都 会場・オンライン
2024/12/5 医薬品承認申請書のコンプライアンスとグレー部分への対応 オンライン
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/外来性感染性物クリアランス評価コース オンライン
2024/12/5 ICH Q5A ウイルス安全性評価/品質審査での論点と次世代シーケンシング利用/薬事申請に当たっての留意点 オンライン
2024/12/5 ADCを含む次世代抗体医薬の知財戦略および強い特許明細書・クレームの書き方 オンライン
2024/12/6 現場の視点で考える効果的な洗浄バリデーションのポイントと継続的な検証 オンライン
2024/12/6 GMPが空調設備に求める交叉汚染防止要件とその管理 オンライン
2024/12/6 効率的・効果的な監査証跡レビュー対応の考え方 オンライン
2024/12/6 コンピュータシステムバリデーション (CSV) で要求される各規制・ガイドラインの理解 オンライン
2024/12/9 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン
2024/12/9 PIC/S GMPをふまえた医薬品のサンプリング基礎知識 オンライン
2024/12/9 包装工程のバリデーションの重要ポイントと工程トラブル事例 オンライン
2024/12/9 コンプライアンス違反の事例から学ぶGMP現場の改善策 オンライン
2024/12/9 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/12/10 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン
2024/12/10 CSR、SDGsを考慮した食品飲料、無菌医薬品、化粧品、医療機器等包装容器の電子線滅菌について オンライン
2024/12/10 アジア各国 (日本、中国、韓国、台湾、ASEAN) 及びEUの化粧品成分規制と輸出入可否判断のポイント オンライン
2024/12/10 再生医療を含めた国際共同治験の進め方と各ステージ毎における対応手法 オンライン

関連する出版物

発行年月
2022/7/22 微生物の取り扱いと微生物管理に関わる試験法
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版) (製本版+ebook版)
2022/6/17 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (追補版)
2022/3/31 疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善 (書籍 + ebook版)
2021/11/26 改正GMP省令で要求される「医薬品品質システム」と継続的改善
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点)
2021/10/28 改正GMP省令をふまえた国内/海外ベンダー・サプライヤGMP監査 (管理) 手法と事例考察 (聞き取り・観察・着眼点) (製本版 + ebook版)
2021/10/11 抗ウイルス薬 (CD-ROM版)
2021/10/11 抗ウイルス薬
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)