技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

日米欧の規制をふまえた医薬品包装材料の分析、試験評価

Bコース : 日米欧における規格・評価編

日米欧の規制をふまえた医薬品包装材料の分析、試験評価

東京都 開催 会場 開催

医薬品包装材料の関連セミナーとの同時申し込みで特別割引にて受講いただけます。

概要

本セミナーでは、3極における医薬品包装材料における規格要件を踏まえ、分析、試験評価について詳解いたします。

開催日

  • 2011年8月26日(金) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 医薬品包装に関連する技術者、品質担当者、管理者

修得知識

  • 医薬品包装資材向け機能性フィルムの開発、技術動向と要求特性
  • 医薬品・食品包装材料 (プラスチック) の臭気・組成分析
  • 包装資材 (医薬品及び食品) の安全性評価試験とリスク評価方法

プログラム

第1部 医薬品包装資材向け機能性フィルムの開発、技術動向と要求特性 (12:30~14:00)

 医薬品包装材料に対する要求特性は多くあるが、その中で酸素、水蒸気、各種ガス、光などに対するバリア特性が最も重要である。
 本講演では、これらのバリア機能を持つ各種機能性フィルムの開発状況とこれらのフィルムの医薬品包装への適用状況について紹介する。

  1. 医薬品の品質に影響を与える要因
  2. 医薬品包装の要求特性
  3. 医薬品の包装技法と品質保持
    1. 防湿包装
    2. 真空・ガス置換包装
    3. 脱酸素剤封入包装
    4. ガスバリア包装
    5. 遮光包装
    6. 無菌・無菌化包装
    7. レトルト包装
    8. アクティブバリア包装
  4. 医薬品包装用機能性フィルムの種類とその開発状況
    1. パッシブバリアフィルム
      1. 樹脂系バリアフィルム
      2. 樹脂コートバリアフィルム
      3. ナノコンポジット系樹脂コート・バリアフィルム
      4. 透明蒸着バリアフィルム
    2. アクティブバリアフィルム
      1. 酸素吸収性アクティブバリアフィルム
      2. 水分吸収性フィルム
  5. アクティブパッケージングの医薬品包装への適用
    1. アクティブパッケージングの種類
    2. 水分吸収性フィルムの医薬品包装への適用状況
    3. アクティブバリア包装の医薬品包装への適用状
  • 質疑応答・名刺交換

第2部 医薬品・食品包装材料 (プラスチック) の臭気・組成分析 (14:10~15:10)

 プラスチック分析のための前処理として、試料の微粉砕法から始まり、溶媒抽出法、ソックスレー抽出法などを駆使して、プラスチックと添加剤の分離方法について細述する。次に、分取HPLCを使って添加剤及び添加剤の劣化物質などを完全分離した後、IR, NMR, MSなどを使って添加剤及び添加剤関連物質の定性分析を中心に述べる。
 また、医薬品包装分野にも展開できると思われる食品容器や電子デバイス分野で使用されるプラスチック、ゴム等の熱分解-GC/MS法による組成分析とPurge and Trap-GC/MS 法によるプラスチックから発生する極微量の臭気ガス (発ガス) の分析について説明する。

  1. プラスチックの冷凍粉砕
    1. プラスチックと添加剤の分離が容易になる
    2. 粉砕技術余話:加硫ゴムの透過赤外スペクトルが測定可能
  2. 溶媒抽出法
    1. 溶媒選択のコツ
    2. キューリーポイント法による抽出法
  3. プラスチックと添加剤をSPE法で簡単分離
    1. 含石油試料でも添加剤を簡単分離
  4. 分取HPLCは、最も優れた分離手段、リサイクル分離法
    1. 劣化した添加剤、着色原因物質の構造決定
  5. プラスチックの組成分析と臭気分析
    1. キューリーポイント熱分解-GC/MSで容易に組成分析
    2. 臭素系難燃材分析
    3. 簡単な花の香気分析法
    4. 電子デバイスに使われるプラスチックの発ガス分析
  • 質疑応答・名刺交換

第3部 包装資材 (医薬品及び食品) の安全性評価試験とリスク評価方法 (15:20~16:20)

 包装資材における安全性評価の中でポイントになるのは、包装資材から内容物への移行の問題である。
 この講演では、欧米日の法規制と業界の自主規格について概要を紹介するとともに、推定摂取量の評価に係る溶出試験、許容摂取量に係る毒性試験の具体的手続きを示し、これらを基にリスク評価を行うプロセスを紹介する。

  1. はじめに
  2. 欧米日の法規制と業界の自主規格
  3. 安全性評価試験
    1. 溶出試験
      1. 溶出試験条件
      2. 溶出試験方法
      3. 標準化された溶出試験
      4. 溶出試験結果
    2. 毒性試験
      1. 変異原性試験 (復帰突然変異試験)
      2. 変異原性試験 (染色体異常試験)
      3. 変異原性試験 (小核試験)
      4. 亜慢性・慢性経口毒性試験
  4. リスク評価方法
  5. おわりに
  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 葛良 忠彦
    包装科学研究所
    主席研究員
  • 大栗 直毅
    日本分析工業株式会社 代表取締役会長 工学博士
  • 石動 正和
    一般社団法人 化学研究評価機構 (JCII) 食品接触材料安全センター 情報調査・広報室
    情報調査・広報室長

会場

機械振興会館

6D-2会議室

東京都 港区 芝公園3-5-8
機械振興会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 42,000円 (税込)
複数名
: 33,000円 (税別) / 34,650円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/5 基礎から学ぶ分析法バリデーション オンライン
2025/2/5 バリデーション入門講座 オンライン
2025/2/5 高効率を目的としたGVPにおける情報収集と自己点検、教育訓練 オンライン
2025/2/5 核酸医薬品・メッセンジャーRNA医薬品を対象とするドラッグデリバリーシステムの現状と将来展望 オンライン
2025/2/5 GMP省令が要求するQAの逸脱の防止対策とCAPA/変更管理 オンライン
2025/2/5 NMPAをはじめとする中国医薬品開発の実施/申請プロセスおよび要求される法規と医療保険政策情勢 オンライン
2025/2/5 LBPs (Live Biotherapeutic Products) におけるCMC開発 オンライン
2025/2/6 ISO11607 滅菌医療機器の包装に関する法的要求事項解説 オンライン
2025/2/6 インドネシアにおけるハラール認証BPJPHをふまえた医薬品・医療機器開発等の留意点とポイント オンライン
2025/2/7 GMP工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/2/7 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/2/7 PV・MA・マーケティング部門における医療情報データ (RWD) 活用の実践 オンライン
2025/2/7 薬価算定の基礎と希望薬価取得ノウハウ オンライン
2025/2/7 医薬品工場の空調設備設計とバリデーション実施のポイント及びトラブル対策 オンライン
2025/2/7 医薬品工場建設におけるURS作成時の留意点およびトラブル防止・バリデーションのポイント オンライン
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/10 国内外における食品包装の法規制と実務対応のポイント オンライン
2025/2/10 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターにおける承認申請・審査と品質管理・品質評価/ 非臨床安全性評価/臨床開発 全4コース (4日間) オンライン
2025/2/10 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/10 費用対効果 (日本版HTA) 評価の基礎講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価 (書籍版 + ebook版)
2021/9/22 パージファクター活用 (スコアリングと判定基準) 及びニトロソアミン類のリスク評価
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/6/30 日本と海外グローバルブランド40社のSDGs環境戦略
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/4/26 包装・工業用PETフィルム&飲料・食品用PETボトルの市場分析
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/2/10 食品包装産業を取り巻くマイクロプラスチック問題
2020/10/28 QMS/ISO関係をふまえた医療機器「プロセス」「滅菌」「包装」「ソフトウェア」バリデーションの進め方
2020/9/30 食品容器包装の新しいニーズ、規制とその対応
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請
2019/8/1 データインテグリティ規程・手順書