技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

厚労省ER/ES指針対応実施の手引き

改定版

厚労省ER/ES指針対応実施の手引き

~対応のためのガイドラインサンプル付~
厚労省ER/ES指針対応実施の手引きの画像

ご案内

2008年に発売開始した『厚労省ER/ES指針対応実施の手引き』の改定版を発行いたしました。
今回、改定を行ったのは、旧版があまりにも正確性を重んじたばかりに、その内容が高度かつ難解となってしまったためです。
改定版では、わかりやすさを主眼とし、構成もかなりの変更を行いました。
ER/ES指針の解説を優先し4章までに移動させました。そして、ER/ES指針の関連法令である、電子署名法、e-文書法、厚生労働省令第44号などの解説は、後半に移動させました。ER/ES指針を早急に理解されたい方は、まず4章までを読んでいただければ良いようにしました。
しかしながら、旧版の序文にも記したように、ER/ES指針を完全かつ正確に理解するためには、関連法令についても学習しておかなければならないことも理解いただきたいと思います。
また、これから対応される方のために、SOP作成のヒントとして、ER/ES指針の条文を解釈した「ER/ES指針対応ガイドライン」サンプルを巻末に添付しました。
昨今は、医薬品や医療機器の臨床試験 (治験) において、EDCを使用することが多くなりました。
EDCを使用することにより、症例報告書を電子化し、電子症例報告書を作成することが可能となりました。しかしながら、症例報告書を電子化する際は、ER/ES指針を遵守しなければなりません。
医薬品医療機器総合機構 (PMDA) は、2008年あたりから、EDCの利用に関して、ER/ES指針に基づいた書面調査 (査察) を開始しています。
日本においても、本格的な電子記録・電子署名に関する査察が開始されたことになります。
一方で、厚生労働省 監視指導・麻薬対策課は、2010年10月21日に「医薬品・医薬部外品製造販売業者等におけるコンピュータ化システム適正管理ガイドライン」を発出しました。
本ガイドラインの「1.2 コンピュータ化システムの取り扱い」には、ER/ES指針を遵守する旨の記載がされています。
本ガイドラインは、2011年4月1日より施行されます。つまり、2011年4月1日以降、GMPに係わる業許可更新の定期査察等では、ER/ES指針査察が開始されるということです。
米国では、1997年8月20日に、21 CFR Part 11 が施行され、多くの製薬会社がその対応に困難を極めました。またコンプライアンスコストの著しい増大をまねきました。
本邦でも同様の事態に陥らないように、過剰な対応は避けなければなりません。しかしながら、電子記録・電子署名の信頼性の保証は非常に重要です。
なぜならば、それらは、医薬品の品質に大きく影響し、患者の安全性に大きく寄与するものであるからです。
読者の皆様が、正しくER/ES指針の趣旨を理解し、適切な対応をとっていただける一助になれば幸いです。

目次

第1章 電子化のリスク

  • 1. はじめに
  • 2. ライブドアの偽メール事件
  • 3. 電子化におけるリスクと厚労省ER/ESの要件
  • 4. 真正性の3つの要件
    • 4.1 セキュリティ
    • 4.2 監査証跡
    • 4.3 バックアップ
  • 5. 監査証跡の重要性と課題
    • 5.1 監査証跡は最後の砦である
    • 5.2 Part11 と監査証跡
  • 6. 見読性とは
  • 7. 保存性とは
    • 7.1 電子媒体 (メディア) の経年劣化の問題
    • 7.2 方式の変更に伴う真正性の欠如の問題

第2章 厚労省ER/ES指針とは

  • 1. 厚労省ER/ES 指針とは
    • 1.1 資料と原資料
    • 1.2 提出と保存
  • 2. 厚労省ER/ES 指針発行の経緯
  • 3. 厚労省ER/ES 指針の目次
  • 4. 厚労省ER/ES 指針の目的と要件

第3章 ER/ES通知文の考察

  • 1. ER/ES 通知
  • 2. ER/ES 指針の目的
  • 3. ER/ES 指針
  • 4. 厚労省ER/ES 指針の適用範囲
  • 5. 適用期日
  • 6. 指針の見直し

第4章 ER/ES指針逐条解説

  • 1. 目的
  • 2. 用語の定義
    • 2.1 電磁的記録媒体
    • 2.2 電子署名
    • 2.3 デジタル署名
    • 2.4 クローズド・システム
    • 2.5 オープン・システム
    • 2.6 監査証跡
  • 3. 電磁的記録利用のための要件
    • 3.1 電磁的記録の管理方法
    • 3.2 クローズド・システムの利用
    • 3.3 オープン・システムの利用
  • 4. 電子署名利用のための要件
  • 5. その他

第5章 電子化に関する関連法令

  • 1. 法規制と行政指導
  • 2. 電子化に関する関連法令

第6章 電子署名法とは

  • 1. 電子署名法とは
  • 2. 電子署名とは
    • 2.1 電子署名とは
    • 2.2 日米における電子署名の定義の違い
  • 3. 電子署名利用の問題点

第7章 e-文書法とは

  • 1. e- 文書法とは
  • 2. 保存と作成の関係

第8章 厚生労働省令第44号とは

  • 1. 厚生労働省令第44 号とは
    • 1.1 厚生労働省令第44 号の構成
    • 1.2 趣旨
    • 1.3 定義
    • 1.4 保存
    • 1.5 作成

第9章 ハイブリッドシステムの問題点

  • 1. タイプライター・イクスキューズとは
  • 2. ハイブリッドシステムとは
  • 添付1 医薬品等の承認又は許可等に係る申請等における電磁的記録及び電子署名の利用について
  • 添付2 ER/ES指針対応ガイドライン サンプル

執筆者

村山 浩一

株式会社 イーコンプライアンス

代表取締役

出版社

お支払い方法、返品の可否は、必ず注文前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本出版物に関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(出版社への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

体裁・ページ数

A4判 並製本 90ページ

ISBNコード

ISBN978-4-905321-01-9

発行年月

2011年9月

販売元

tech-seminar.jp

価格

11,429円 (税別) / 12,572円 (税込)

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/23 医療機器開発における計画の立案から承認取得のポイント オンライン
2024/12/23 承認申請にむけた個別症例安全性報告 (ICSR) の取り扱いと評価 オンライン
2024/12/23 QMSRポイント解説 オンライン
2024/12/23 GMP省令対応:医薬製造所における製品品質照査と品質システムの構築 (PQS) オンライン
2024/12/24 NPV (Net Present Value) 計算による医薬品事業性評価の基礎知識 オンライン
2024/12/24 インド・中国における医薬品薬事戦略と現地対応ノウハウ オンライン
2024/12/24 核酸医薬品の品質管理および分析・評価のポイント オンライン
2024/12/24 体外診断用医薬品における承認申請書作成ノウハウおよびPMDA相談のポイント オンライン
2024/12/25 グローバル開発における承認申請のための医薬英語/英文ライティング入門 オンライン
2024/12/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2024/12/26 再生医療等製品/細胞治療製品における規制要件の理解と申請書作成のポイント (入門講座) オンライン
2024/12/26 原薬GMP/ICH Q7・Q11の要件理解と原薬プロセスバリデーション実施時の注意点 オンライン
2024/12/27 PIC/Sを踏まえた治験薬GMPガイドラインと運用上の注意点および三極 (日米欧) 規制の解説 オンライン
2024/12/27 英文メディカルライティング基礎講座 オンライン
2024/12/27 医薬品製造現場におけるコスト削減と少人数体制のQC/QA業務効率化 オンライン
2024/12/27 設計・開発担当者向けの承認認証申請書作成のポイント オンライン
2024/12/27 ICH品質関連ガイダンス視点から考えるCTD-Q記載要求事項と効率的申請資料作成法 オンライン
2024/12/27 医薬品製造施設 (バイオ、合成原薬、固形製剤、無菌製剤) の構造設備に関わるGMP講座 オンライン
2024/12/27 国外市場 (米国・欧州・ASEAN) での医療機器上市に向けて押さえるべきポイントおよび将来展望 オンライン
2025/1/6 改正GMP省令、PIC/S DIガイドをふまえたGMP文書・記録の再点検 (データ改竄、捏造、隠蔽防止のための工夫) オンライン

関連する出版物

発行年月
2021/8/31 創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請 (製本版+ebook版)
2021/8/26 薬事規制・承認審査の3極比較と試験立案・臨床データパッケージ/CMCグローバル申請
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール (書籍 + ebook版)
2021/5/27 [Global] 治験/市販後での安全性情報の収集・評価・報告要否とPVベンダーコントロール
2021/4/28 医療機器の保険適用戦略 (製本版 + ebook版)
2021/4/28 医療機器の保険適用戦略
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ (製本版+ebook版)
2021/3/30 経験/査察指摘/根拠文献・規制から導く洗浄・洗浄バリデーション:判断基準と実務ノウハウ
2021/3/15 体温計 (CD-ROM版)
2021/3/15 体温計
2020/11/6 QC工程表・作業手順書の作り方
2020/10/28 QMS/ISO関係をふまえた医療機器「プロセス」「滅菌」「包装」「ソフトウェア」バリデーションの進め方
2020/7/31 生体情報センシングと人の状態推定への応用
2020/6/30 米国での体外診断用医薬品の開発/審査対応 実務集
2020/4/30 生体情報計測による感情の可視化技術
2020/4/27 各国要求及び治験環境と現地の実情
2020/3/30 当局要求をふまえたデータインテグリティ手順書作成の要点
2020/3/24 リアルワールドデータの使用目的に応じた解析手法 - 各データベースの選択と組み合わせ -
2020/2/27 海外データ (試験施設) /海外導入品の信頼性基準適用と効率的なデータ利用・CTD申請