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化学・材料分野における「LCA」、GHG排出量計算、「Scope3」への対応、(自動車などユーザー企業への) 情報開示、その活用

化学・材料分野における「LCA」、GHG排出量計算、「Scope3」への対応、(自動車などユーザー企業への) 情報開示、その活用

オンライン 開催

開催日

  • 2024年5月16日(木) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 製造部門、サステナビリティ推進部門でCO2見える化のマネジメントを行う方
  • 製造部門、サステナビリティ推進部門でCO2見える化の算定実務を行う方

修得知識

  • 企業におけるCO2見える化の必要性 (社会動向など)
  • 製品・組織のCO2排出量算定に関する基礎知見

プログラム

第1部 化学・材料分野における「LCA」および「Scope3」への対応について

(2024年5月16日 10:30〜11:30)

 近年、社会の脱炭素化への動きが進む中、企業におけるGHG排出量削減の取り組みも急加速している。GHG排出量削減の取り組みは自社範囲内にとどまらず、サプライチェーン全体へ広がっており、企業はその全体の削減を目指している。サプライチェーンの川上に位置する化学・素材産業のGHG排出量把握・削減の取り組みは、全ての産業界に脱炭素化に影響を及ぼすことから、企業間の商取引の面において重要な要素となりつつある。化学・素材産業における脱炭素化には長期的な装置の変換なども必要であり、2050年の社会のカーボンニュートラル実現に向けてはその取り組みが喫緊の課題とも言える。このような状況下、化学産業で業界固有のカーボンフットプリントガイドラインが発行され、経済産業省では製品間の比較も想定としたガイドラインが発行されている。
 今般のセミナーでは、企業経営にも影響する以上の動向および今後のGHG排出量の把握 (カーボンフットプリント、Scope3) への効率的な取り組みについて解説する。

  1. 国内外のカーボンニュートラルに向けた取り組み
  2. 川上産業におけるGHG排出量 (カーボンフットプリント、Scope3) 算定方法概略
  3. GHG排出量削減に向けた課題と対応
  4. 今後のGHG排出量算定の方向性
    • 質疑応答

第2部 化学・材料分野におけるCO2排出量の見える化と情報開示

〜LCA、Scope3の動向と算定実務〜

(2024年5月16日 11:10〜13:10)

  1. CO2排出量に関する世界の動向
    • IPCC第六次報告書
    • カーボンニュートラルとは何か
    • 業界団体や企業の動向
  2. CO2排出量算定の目的と評価方法
    • ライフサイクル思考とその重要性
    • LCAを用いたCO2排出量評価方法
    • データベースとソフトウェア
  3. LCA・SCOPE3算定の具体例と注意点
    • GHGプロトコルとSCOPE3
    • 製品単位のLCA
    • Excelでの算定ケーススタディ
    • バイオ由来製品の扱い方
  4. 算定した数値の情報開示
    • 情報開示の重要性
    • SBT、CDP、削減貢献量等への対応
    • グリーンウォッシュリスクに備える
    • 質疑応答

第3部 化学メーカーにおけるLCA関連の取組み

(2024年5月16日 14:10〜15:10)

 カーボンニュートラルに向けて「サプライチェーン」「ライフサイクル」視点が益々重要になってきた。Scope3、CFP、削減貢献量など、様々なLCA関連の取組みを紹介する。

  1. Scope3の取組み
  2. CFP算定システム「CFP-TOMO」の開発と展開
  3. GHG削減貢献量
  4. サプライチェーンでのGHG排出量削減への貢献に向けて
    • 質疑応答

第4部 自動車を取り巻く環境課題への対応、「LCA」の活用

(2024年5月16日 15:20〜16:30)

 自動車には有害排出物や温暖化物資排出の規制が世界各国で導入され、しかも年々規制値が厳しいものになっている。特にカーボンニュートラルが世界全体での重要課題として提起され、これらに対応するための有望な手段として動力系の電動化が注目され、開発及び導入が進んでいる。また、走行エネルギーの低減には軽量化が求められ、材料および技術革新が進められている。更には、自動車本体および燃料に関してもLCA評価が求められ、更には素材ごとのCO2排出量データの有無が採用に影響する事も。
 現在これらの動きの中心は欧州にあり、その動向を中心に解説する。

  1. 自動車を取り巻くCO2問題
    1. 各国のCO2規制
    2. カーボンニュートラルを目指すエネルギー転換
      (運搬できるエネルギー、その生成、エネルギー密度)
    3. 自動車動力の電動化動向
    4. 次世代型パワートレインとその評価 (W2WとLCA)
  2. 車体軽量化のための材料転換
    1. 異種材料接合技術 (マルチマテリアル)
    2. 車両への樹脂材料採用動向
    3. 自動車分野への植物由来材料、バイオ材料の採用
  3. 自動車のリサイクルの動き
    1. 欧州ELV指令と自動車リサイクル動向
    2. EUの樹脂に関わる循環型経済、ECOBULK
    3. 樹脂以外のリサイクルの動き
  4. 自動車部材とLCA
    1. 部材採用時におけるLCAデータ (Scope3) 活用の可能性
    2. 業界団体の動き、標準化に向けた動き、今後の展望
    • 質疑応答

講師

  • 内田 裕之
    みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 サステナビリティコンサルティング第1部
    プリンシパル
  • 松井 大輔
    株式会社ゼロック
    代表取締役
  • 林 真弓
    住友化学株式会社 レスポンシブルケア部 カーボンニュートラル戦略クロスファンクショナルチーム
  • 山根 健
    山根オフィス
    代表

主催

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お問い合わせ

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: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

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