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高分子材料の相溶性評価に活かす溶解度パラメータ (SP・HSP) の基礎と実践

高分子材料の相溶性評価に活かす溶解度パラメータ (SP・HSP) の基礎と実践

~HSPの求め方、Hansen球・RED値の読み方、相溶性判定と温度依存性~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高分子材料の相溶性評価に欠かせない溶解度パラメータ (SP・HSP) について、基礎から実践的な使い方までわかりやすく解説いたします。
HSPの求め方や相溶性判定、温度変化による挙動までを学び、材料・溶媒・添加剤選定に活かせる知識を習得いただけます。

開催日

  • 2026年10月6日(火) 12時30分16時30分

受講対象者

  • SP・HSPを基礎から学び、材料選定に活用したい方
  • HSP値の求め方や測定・算出方法を理解したい方
  • Hansen球やRED値の読み方に迷っている方
  • 溶媒・添加剤の候補選定を経験則や総当たり実験から改善したい方
  • HSPによる予測と実験結果が一致せず、判断に困っている方
  • 温度変化による溶解性・相溶性・相分離挙動を理解したい方

修得知識

  • 溶解度パラメータ (SP・HSP) の基礎
  • 相溶性評価に用いる際の考え方
  • HSPの求め方と、Hansen球・RED値を用いた評価方法
  • 溶解度パラメータに基づいた高分子-高分子、高分子-低分子 (可塑剤を含む) の相溶性の評価、予測
  • 溶媒、添加剤、高分子ブレンドなどの候補選定におけるHSPの活用
  • 温度変化による相溶性や相分離挙動の変化の評価
  • 溶解度パラメータによる評価の限界と課題、実験結果と組み合わせた活用

プログラム

 高分子材料における溶解・膨潤・相溶性の理解は、溶媒選択、添加剤設計、高分子ブレンド、塗膜・接着など、多くの実務課題に関わる。
 本講演では、高分子物理の基礎に立ち返り、混合自由エネルギーやFlory-Hugginsのχパラメータの考え方を出発点として、Hildebrand溶解度パラメータ (SP) からHansen溶解度パラメータ (HSP) への発展を概説する。HSPの三成分、Hansen空間、RED値の意味を整理し、溶媒・添加剤・高分子ブレンドの相溶性をどのように評価できるか、実例を交えて紹介する。
 さらに、温度変化がHSPに及ぼす影響や、実材料における相分離挙動を取り上げるとともに、HSPだけでは説明しきれない現象についても解説する。HSPを万能な予測式ではなく、実験計画や材料設計を支援する「相互作用の地図」として位置づけ、その有効性と限界、実務における活用方法を理解する。

  1. はじめに:なぜ溶解度パラメータを使うのか
    1. 高分子材料における相溶性の重要性
      1. 溶媒選択
      2. 添加剤・可塑剤設計
      3. 高分子ブレンド
      4. 塗膜、接着、膨潤、白化、ブリードアウト
    2. SP/HSPの役割
      1. 実験前の候補スクリーニング
      2. 「混ざる・混ざらない」を数値で考える
      3. 材料設計における相互作用の地図
  2. 高分子が「溶ける・混ざる」とは
    1. 低分子溶液と高分子溶液の違い
      1. 高分子鎖の大きさと配座
      2. 高分子では混合エントロピーが小さい
    2. 混合自由エネルギーの基礎
      1. エンタルピー項とエントロピー項
      2. Flory-Huggins理論 (格子理論) の考え方
      3. χパラメータの意味
  3. SPからHSPへ
    1. Hildebrand溶解度パラメータ SP
      1. 凝集エネルギー密度の考え方
      2. 正則溶液理論との関係
      3. SPの有効性と限界
    2. Hansen溶解度パラメータ HSP
      1. 一次元のSPから三次元のHansen空間へ
      2. SPを三成分に分ける考え方
      3. 分散力項 δD
      4. 極性項 δP
      5. 水素結合項 δH
    3. HSPで何が見えるか
      1. 溶媒親和性
      2. 膨潤性
      3. 添加剤との相溶性
      4. 高分子ブレンドの初期評価
  4. HSPの実践的な使い方
    1. Hansen空間とHSP距離
      1. Hansen空間の読み方
      2. HSP距離 Ra
      3. 相互作用半径 R0
      4. Hansen球の意味
    2. RED値による評価
      1. RED < 1:相溶しやすい候補
      2. RED ≈ 1:境界領域
      3. RED > 1:相溶しにくい候補
      4. RED値を絶対判定にしないための注意点
    3. HSP値の求め方
      1. 文献値・データベースの利用
      2. グループ寄与法による推算
      3. 溶解試験・膨潤試験による実験的決定
      4. Hansen球フィッティングの考え方
    4. 実務でのワークフロー
      1. 候補材料・溶媒のHSP収集
      2. Hansen空間での比較
      3. RED値による一次スクリーニング
      4. 実験結果によるフィードバック
      5. 混合溶媒設計への応用
  5. 温度をどう考えるか
    1. HSPの温度依存性
      1. 凝集エネルギー密度と温度
      2. 熱膨張率の影響
    2. χパラメータと相分離温度
      1. χの温度依存性
      2. UCST型相分離
      3. LCST型相分離
      4. HSPだけでは説明しにくい温度応答
  6. HSPの限界と現在地
    1. HSPが得意なこと
      1. 溶媒選択
      2. 膨潤性評価
      3. 添加剤・可塑剤の候補選定
      4. 混合溶媒設計
      5. 初期スクリーニング
    2. HSPが苦手なこと
      1. 強い特異的相互作用
      2. イオン性材料
      3. 反応を伴う系
      4. 結晶性が支配的な系
      5. ブロック共重合体・ミクロ相分離
      6. 非平衡・速度論支配の現象
    3. 溶解度パラメータの現在地
      1. HSPは「完全な予測式」ではなく「相互作用の地図」
      2. χパラメータ、熱分析、顕微鏡観察との組み合わせ
      3. 計算化学、分子シミュレーション、機械学習との接続
      4. 実験計画を効率化するための指標としての活用
  7. HSPを用いた実例紹介
    1. 相溶性評価への活用
      • 高分子-高分子、高分子-低分子 (可塑剤等) の相溶性評価例
    2. 材料設計への活用
      • 溶媒・添加剤・高分子の候補選定および材料設計への活用例
  8. まとめ
    • 質疑応答

講師

  • 野々山 貴行
    北海道大学 大学院 先端生命科学研究院
    准教授

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
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  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
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